【専門家監修】脂性肌がひどい原因は?スキンケア方法や症状を解説
「肌がベタベタして困っている」
「脂性肌になる原因は何?」
「ひどい脂性肌を改善していく方法ってないの?」
上記のように、自分の肌の状態が気になる方や、脂性肌について詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。
本記事では、脂性肌になることで起こる症状や原因などを紹介します。この記事を読むことで、脂性肌になる原因について詳しく知れ、自分の肌が脂性肌かどうか、を判断できるようになるでしょう。
また、脂性肌をケアするための方法についても紹介しているため、どのように肌を整えればよいかが分かります。
肌のニキビやベタつきなどが気になる方、メイクが崩れやすいと悩んでいる方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
《目次》
脂性肌の症状
「脂性肌」とは、他の肌質よりも皮脂分泌が多くなりやすい肌のことです。脂性肌は別名で「オイリー肌」と呼ばれることもあります。
ここでは、脂性肌になると、肌にどのような症状が現れるかを紹介します。自分が脂性肌かどうか分からない場合は、以下を参考に、脂性肌の特徴が現れていないかチェックしてみてください。
ニキビができやすい
「ニキビ」とは、毛穴に皮脂がつまった状態のことです。この皮脂を養分としたアクネ菌の繁殖により、炎症や化膿が起きることでニキビになります。
皮脂の分泌量が多ければ多いほど、ニキビができやすい傾向にあるため、脂性肌はニキビが特にできやすいでしょう。
しかし現状、なぜ皮脂の分泌量が多ければ多いほどニキビができやすいのか、その理由は明らかとなっていません。
出典:ニキビの種類と対処法|銀座肌クリニック
参照:https://www.hada-clinic.jp/nikibi/progress/
肌がテカり、ベタつく
肌がテカテカして見えたり、触るとベタつきを感じたりする場合は、脂性肌による症状の可能性があります。これは、皮脂が通常より多く分泌されることで肌がテカり、ベタつきやすくなるためです。
また、肌のテカりやベタつきは汗や紫外線、肌の乾燥などが原因で起こることもありますが、こうした理由に心当たりがなければ、脂性肌である可能性が高いでしょう。
出典:脂性(あぶら症)|渋谷スキンクリニック
参照:https://shibuya-skin.com/dermatology/oily/
出典:「顔のテカリやベタつきの原因」|ぎなん皮ふ科クリニック
参照:https://ginan-skin-clinic.jp/blog/2270/
毛穴・黒ずみが目立つ
毛穴には、毛の生えている部分のすぐ近くに皮脂腺があり、そこから皮脂が分泌されています。脂性肌の人の毛穴は広がって開き毛穴と呼ばれる状態になり、毛穴が目立つでしょう。
また、毛穴にたまった皮脂や汚れなどが酸化すると、毛穴が黒くなることがあります。この酸化した皮脂に毛の黒色も加わることで、黒ずみが目立ってしまうでしょう。
出典:脂性(あぶら症)|渋谷スキンクリニック
参照:https://shibuya-skin.com/dermatology/oily/
メイクが崩れやすくなる
脂性肌の人は、皮脂の過剰分泌によってメイクが崩れやすくなる可能性があります。朝にメイクをして、昼頃には崩れはじめているといったような場合は、脂性肌に該当するでしょう。
脂性肌の人のメイクが崩れやすいのは、皮脂がファンデーションを浮かせ、落ちやすくなることが原因といわれています。
脂性肌がひどい原因
ここからは、ひどい脂性肌になる原因について紹介します。
これまでに、肌によいと考えて実行してきたようなことが実際は逆効果で、脂性肌の状態をより悪化させてしまう場合があります。また、一見すると脂性肌にはあまり関係なさそうなことも、ひどい脂性肌の原因となっている可能性があるでしょう。
誤ったスキンケア
脂性肌がひどくなる原因の1つに、間違ったスキンケア方法が挙げられます。間違いといわれている方法は、主に3つです。
・1日に何度も洗顔している
・洗顔時にこすっている
・熱いお湯で洗顔している
1日のうちに繰り返し洗顔をしたり、洗顔時にこすったりすることは肌へ負担をかけ、皮脂の分泌に悪影響を与える可能性があります。
また、熱過ぎるお湯での洗顔にも注意が必要です。熱いお湯は皮脂を過剰に落としてしまい、本来必要な皮脂までも失わせている可能性があります。これらが起因し、過剰な皮脂分泌を引き起こしているといわれています。
乱れた生活習慣
睡眠不足やタバコ、飲酒などは脂性肌の原因となってしまうことがあるため、控えるとよいでしょう。
皮脂の分泌は、男性ホルモンが影響するとされています。睡眠不足やタバコの煙は交感神経を活発にさせ、男性ホルモンを大量に出すことで、過剰な皮脂の分泌を促します。
またお酒に入った糖質を過剰摂取することでも、皮脂の分泌が増加するでしょう。
出典:鼻の毛穴、オイリー肌が気になる|南青山皮膚科スキンナビクリニック
参照:https://www.skinnaviclinic.jp/faq/47.html
偏った食生活
糖分や炭水化物、飽和脂肪酸の多い食べ物などは、脂性肌の原因になる可能性があるため、摂り過ぎないように注意しましょう。
これらを多く摂ってしまうと、血液内のインスリンが急上昇を引き起こし、皮脂の分泌が促されるためです。また、体内のホルモンバランスも変化させ、皮脂の分泌に影響を与えます。
ひどい脂性肌のスキンケア方法
脂性肌は、生活習慣やスキンケア方法に気をつければ、ある程度は肌質をコントロールすることができるでしょう。
ここからは、ひどい脂性肌で悩んでいる方におすすめのスキンケア方法を紹介します。脂性肌で困っている方は、以下のスキンケアを生活の中に取り入れてみてください。
保湿対策を徹底する
化粧水や美容液などの保湿剤を使い、肌をしっかり保湿することが大切です。
肌が乾燥状態であると、肌の水分を保持するためや刺激から守るために、皮脂が分泌されます。しかしその働きは大量の皮脂を分泌させ、肌をベタつかせてしまうことがあります。
肌に乾燥や余計な刺激を与えず、過剰な皮脂の分泌を抑制することが重要です。
皮脂を取り過ぎない
必要以上に皮脂を取り除き過ぎるようなスキンケアは、避けましょう。
過剰な皮脂の分泌は望ましくありませんが、皮脂は本来肌を守るために必要な物質です。そのため、これを過度に取り除いてしまうことで、皮脂の過剰分泌が起き、かえって逆効果となる可能性があります。
上記を防ぐために、洗浄力の強い洗顔料やクレンジングを頻繁に使用することは、控えた方がよいでしょう。クレンジングは、リキッドオイルタイプよりもジェルタイプがおすすめです。
また、お湯で顔を洗う時も注意が必要です。熱いお湯での洗顔は、皮脂を過剰に落としてしまうため、なるべくぬるま湯で洗顔しましょう。
紫外線対策を徹底する
紫外線が皮脂の分泌を促すため、紫外線対策をしっかり行っていきましょう。
紫外線を浴びると肌に含まれる水分が失われ、皮脂の分泌が促されます。これを避けるために、紫外線対策をする必要があります。
紫外線対策として、日焼け止めを塗るだけでなく、紫外線対策グッズを使うことがおすすめです。帽子や日傘の活用、夏でも露出を防ぐなどの工夫をしてみてください。紫外線は目からも入るため、サングラスやUVカット眼鏡などの使用もおすすめです。
出典:オイリー肌(脂性肌)のスキンケアとは?化粧水や乳液の選び方のポイントを解説。|医療法人社団久信会 日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/202402_01.html
正しいスキンケアで脂性肌対策をしよう
ここまで、脂性肌になる原因や症状などについて解説しました。
脂性肌は、ニキビができやすかったり、メイクが崩れやすくなったりする傾向があります。これは、方法を誤ったスキンケアや生活習慣の乱れなどが理由で、起こっている可能性があるといわれています。
皮脂の分泌を軽減していくには、これまで行っていたスキンケアを含めた生活習慣の見直しが必要です。本記事を参考に、十分な保湿や紫外線対策を行って脂性肌のリスクを減らし、すこやかな肌を保ちましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。