【専門家監修】日焼けによるシミは3種類!予防法や日焼けした場合の対処法を解説
「日焼けするとシミになるって本当?」
「シミを防ぐにはどうしたらよいの?」
「もし日焼けしてしまった場合、後からなんとかする方法はないの?」
紫外線が強くなる季節が近づくと、日焼けが気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、日焼けはシミの原因になるのか、日焼けによってできるシミの種類について紹介します。この記事を読むことで、なぜシミができてしまうのか、日焼けでできるシミの特徴やいつからできやすいのかといったことがわかるようになるでしょう。
また、日焼けをしてしまった時の対処法についても紹介しているため、もし日焼けをしてしまっても、適切な対処ができるようになります。
シミができてしまう理由を知りたい方や、シミを防ぎたいと考えている方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
《目次》
シミは日焼けによって起こる
日焼けで「シミ」ができてしまうのは、紫外線を浴びることによってメラニンが生成され、ターンオーバーでの排出が追いつかないためです。
通常、肌はターンオーバーでメラニンを排出することができます。しかし加齢によって肌の修復力が衰えているとメラニンの排出が追いつかず、メラニンが蓄積していきます。その結果、シミとなってしまうのです。
また、紫外線を浴びることで肌の細胞にダメージが残ってしまい、修復できなかった場合も、シミになることがあります。
出典:紫外線がシミの原因となるメカニズムについて|シーズメディカルグループ 札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/uvlight-stains-cause/
紫外線を浴びてはいけないわけではない
紫外線を浴びることで、ビタミンDの生成が促されたり、抑うつ症状を軽減したり、体内時計をリセットするなど、様々なメリットがあります。
適度に紫外線を浴びれば健康によいため、紫外線を一切浴びてはいけないということはありません。日焼け対策をしていれば、普段生活する中で紫外線を浴びても、問題ないでしょう。
ただし、日差しが強い時に長時間外に出て紫外線を浴びることは、避けた方が無難です。紫外線によって肌の老化が加速し、シミやシワ、たるみなどが現れる可能性があります。
出典:紫外線 健康への影響について|浅川クリニック
参照:https://www.asakawaclinic.com/post/%E7%B4%AB%E5%A4%96%E7%B7%9A-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
日焼けによるシミは3種類存在する
ここでは、日焼けによってできるシミについて紹介します。
日焼けでできるシミといっても、シミが出てくる年齢や、どのようなシミができるかなどで違いがあります。また、シミができる部位も違ってくるでしょう。
日焼けによってできるシミは3種類あるため、それぞれ確認してみてください。
出典:シミの種類と相応しい治療法について|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/201909_03.html
そばかす
「そばかす」は、比較的小さな薄茶色や黒茶色のシミが、顔にたくさん現れるものです。そばかすは、スズメの卵の模様に似ていることから「雀卵斑(じゃくらんはん)」とも呼ばれます。
そばかすは、目の周りや頬に多く現れますが、二の腕にも出てくることもあるでしょう。
また、紫外線によってできる他、遺伝によっても現れることがあります。早い年齢で5~6歳から現れ、若い女性にできやすいのが特徴です。
出典:シミの種類と相応しい治療法について|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/201909_03.html
出典:そばかすの症状・原因・対策と治療法について、医師が解説します。|医療法人社団エムズ
参照:https://www.clinicfor.life/telemedicine/skincare/spot-correction/beauty-002/
後天性メラノサイトーシス
「後天性メラノサイトーシス(ADM)」は、真皮にできるシミのことです。人の肌は上から表皮、真皮、皮下組織の順番になっています。真皮は表皮の下で、血管やリンパ管が分布している重要な組織です。
通常、メラニンを生成する細胞は表皮にありますが、後天性メラノサイトーシスでは真皮にこの細胞が増殖し、メラニンができてしまうのです。
後天性メラノサイトーシスは、多くが顔の頬骨の両側や、下まぶたの両側などに点状に現れます。こめかみや、額の外側にできることもあります。シミの色は褐色や青色で、メラニンができる細胞の深さによって変わってくるのが特徴です。
10代の後半から30代にかけて、発症する可能性があります。
出典:保険適応のしみ ADM(後天性メラノサイトーシス)|医療法人社団 伸緑会 森の宮皮フ科クリニック
参照:https://morinomiya-cl.jp/blog/%E4%BF%9D%E9%99%BA%E9%81%A9%E5%BF%9C%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%BF%E3%80%80%EF%BD%81%EF%BD%84%EF%BD%8D%EF%BC%88%E5%BE%8C%E5%A4%A9%E6%80%A7%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BC/
出典:真皮|東京美容皮膚科クリニック
参照:https://www.tokyo-biyo.jp/glossary-ct/glossary-si014.html
日光性色素斑
「日光性色素斑(老人性色素班)」は、長年紫外線を浴び続けることで、加齢と共に現れてくるシミのことです。
日光にあたりやすい顔や腕などにできやすく、茶色のシミで、シミの形はそれぞれ違います。
日光性色素斑は、中年以上の男女によく見られますが、20代で現れてしまうケースも存在します。60歳以上であれば、ほとんどの方に現れているでしょう。色白の方は、特にできやすいとされています。
出典:シミの種類と相応しい治療法について|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/201909_03.html
出典:日光性色素斑(老人性色素班)|おおしま皮膚科
参照:https://shibuya-hifuka.jp/syoujou/detail/sonota_10.html
日焼けによるシミを予防する方法
日焼けによるシミを防ぎたい場合は、日焼け対策をしっかり行い、紫外線を浴びる量を減らすことが大切です。紫外線は常に降り注いでいることも、忘れてはならないでしょう。
ここからは、日焼けによってシミができないようにするために、日頃から気を付けておきたいことを紹介します。
出典:紫外線がシミの原因となるメカニズムについて|シーズメディカルグループ 札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/uvlight-stains-cause/
季節を問わず日焼け止めを塗る
シミを防ぐためには、1年通して日焼け止めを塗るほうがよいとされています。
日焼け止めを、夏だけ塗っているという方はいるでしょう。しかし、冬であっても紫外線は降り注いでいるため、夏以外でも日焼け対策を欠かさないことがポイントです。
出典:日最大UVインデックス(解析値)の月別累年平均値グラフ|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/link_uvindex_norm56.html
夏場に露出をしない
夏は暑いことから肌の露出が増える季節ですが、日焼けを予防するためには露出を防ぎ、紫外線をなるべく浴びないようにするのが適切です。
外出する際は、長袖や長ズボンなどを着用し、露出する部分を少なくしましょう。白い服は紫外線を通しやすいため、白い服を避け、黒い服を着ることも大切です。
出典:紫外線対策について|さくら皮フ科クリニック
参照:https://sakurahifu.com/m-info/3441.html
紫外線をカットするアイテムを活用する
外出する時は、紫外線をカットしてくれるアイテムを使って、紫外線を防ぎましょう。
・日傘
・帽子
・長袖のシャツ
・長ズボン
上記のアイテムを活用することがおすすめです。日焼け止めを塗ると同時に、これらのアイテムを使うことで、より効果的に紫外線を防げます。
また、目を紫外線から守るために、UVカット機能が付いたサングラスの活用もおすすめです。眼鏡を着用している方の場合は、UVカット機能が付いた眼鏡を活用しましょう。
日焼けをしてしまった時の対処法
もし日焼けによるシミの予防を怠り、日焼けしてしまったとしても、ケアすることは可能です。
日焼けしたとしても、すぐにメラニンは生成されません。日焼けから72時間(3日間)でメラニンは生成されます。この72時間の間に、食事を工夫したり肌のケアをしたりして、シミを防ぎましょう。
出典:日焼け後は72時間が大事です。|金山美容クリニック
参照:https://kanayama-biyou.com/blog/20230915/
食事でビタミンCをたくさん摂る
日焼けした後は、ビタミンCを多く含むキウイフルーツやみかん、赤ピーマンやブロッコリーなどを、食事に取り入れましょう。
紫外線を浴びると、体内で活性酸素が発生し、肌の細胞を傷つけながら酸化が進んでしまいます。これらのダメージから細胞を守るために、メラニンは生成されるのです。
ビタミンCは抗酸化物質であるため、細胞の酸化を防ぎます。活性酸素を取り除くと共に、メラニンを生成するために働く酵素の活性を阻害し、メラニンの生成を抑制してくれます。
出典:紫外線をたくさん浴びたら高濃度ビタミンC点滴がオススメ|あすか皮フ科クリニック
参照:https://asuka-hifuka.com/2022/08/14/%E7%B4%AB%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%82%92%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%95%E3%82%93%E6%B5%B4%E3%81%B3%E3%81%9F%E3%82%89%E9%AB%98%E6%BF%83%E5%BA%A6%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3c%E7%82%B9%E6%BB%B4%E3%81%8C/
出典:ビタミンCについて|はた皮膚科スキンケアクリニック
参照:https://hata-skinclinic.com/info/news/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3c%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
クールダウンをしてしっかり保湿する
日焼けをすると、肌は軽くやけどした状態になっているため、しっかり冷やして保湿することを心がけましょう。
肌をクールダウンするには、冷水で肌を冷やす、濡れタオルで冷やすなどの方法があります。氷や保冷パックをガーゼで包んで、肌にあててもよいでしょう。
肌がクールダウンできたら入念に保湿をして、日焼けで失われた水分を補うことが大切です。日焼け後の肌は普段よりも敏感になっているため、丁寧にケアしましょう。
出典:日焼けをしてしまったら・・・|桜新町皮フ科クリニック
参照:https://sshihu.com/blog/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB
日焼けによるシミは対策できる
日焼けをすることで、シミの原因になることがあります。日焼けによって起こるシミは、若いうちから現れるものや、年を取ってから現れるもの、紫外線が届かない位置にできるシミなど様々です。
日焼けによるシミは、紫外線対策を徹底することで防げるでしょう。日焼け止めを1年通して使用し、紫外線の強い時期には肌を露出しすぎないよう心がけてください。
もし日焼けしてしまったとしても、72時間以内であればアフターケアが可能です。この記事を参考に、落ち着いて対処しましょう。
出典:紫外線がシミの原因となるメカニズムについて|シーズメディカルグループ 札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/uvlight-stains-cause/
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。