【専門家監修】シミは4種類に大別できる!それぞれの特徴と対処法をご紹介!
「顔にできるシミにはどんな種類があるの?」
「自分の顔にできてしまったシミは、どの種類のシミなの?」
「シミの種類それぞれの原因や、対処法を教えてほしい」
肌トラブルのひとつとして知られているシミですが、自分の顔にできてしまった時に、このような疑問や不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、基本知識であるシミの種類を紹介するとともに、それぞれの原因や対処法なども一緒に解説しています。
この記事を読むことで、シミに関する基本的な知識が身に付きます。その知識をもとにすれば、自分の顔のシミに対して適切なケアができるほか、シミができる前に予防対策を講じられるようになるでしょう。
シミに関して詳しく知りたいという人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
《目次》
- 対処の前に自分のシミの種類を知ろう
- シミは4種類に分けられる
- シミの多くは「老人性色素斑」
- 茶色い斑点が特徴である「そばかす」
- ホルモンバランスの変化による「肝斑」
- 炎症後のケアで防げる「炎症後色素沈着」
- 症状に合った対処をしよう
対処の前に自分のシミの種類を知ろう
顔にできたシミのケアをする際には、はじめに、その種類を把握することが重要です。
複数の種類があるシミは、それぞれ原因や対処法が異なります。そのため、原因に合わない対処法など間違ったケアをしてしまうと、シミを悪化させてしまうリスクがあります。
シミができた時は自己判断せずに、その種類をしっかりと把握した上で、適切なケアをすることが大切です。
シミは4種類に分けられる
顔にできるシミは、大きく以下の4つに分類されます。
・老人性色素斑
・そばかす
・肝斑
・炎症後色素沈着
これらのシミは、それぞれ原因も対処法も異なるので、自分のシミの種類を把握した上で、ケアを実践していくことが重要になります。
ここでは、4種類のシミの特徴や原因などについて詳しく見ていきましょう。
出典:シミの種類とその治療方法とは?|池袋フェミークリニック
参照:https://www.femmy-ikebukuro.com/freckles/type/
シミの多くは「老人性色素斑」
日光性黒子(にっこうせいこくし)とも呼ばれる「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」は、顔中どこにでもできる円形のシミです。
一般的に「シミ」と呼ばれているものの多くは、この老人性色素斑を指しています。このシミは、名前に反して、20代~30代の若い世代にも多く現れます。
このシミの大きな特徴は、平らな円形でシミと正常な肌の境界線が比較的はっきりしているところです。顔以外にも、手の甲や腕にできるほか、年齢とともに数が増える・色が濃くなるなどのケースも見られます。
出典:シミの種類とその治療方法とは?|池袋フェミークリニック
参照:https://www.femmy-ikebukuro.com/freckles/type/
紫外線が原因
肌には、紫外線など、外部からの強い刺激を受けた時に働く防衛機能が備わっています。強い紫外線を浴びた肌はその機能により、メラノサイト(色素細胞)を活性化させて、黒色メラニンを作り出します。日焼けで肌が黒くなるのも、この働きによるものです。
通常であれば、生成された黒色メラニンは角質とともに排出されます。しかし、ターンオーバー機能が低下している状態や、日焼け対策をせずに紫外線を浴び続けた肌は、うまく黒色メラニンをつくることができません。
その結果、肌に色素が沈着し、シミになってしまったものが老人性色素斑であるということです。
抗酸化でケアしよう
老人性色素斑のケアや対処法としては、以下の方法が挙げられます。
・紫外線対策をしっかり行って紫外線を予防する
・肌のターンオーバーを促して黒色メラニンの排出を行う
・抗酸化作用のあるものを取り入れて活性酵素を除去する
紫外線によってダメージを受けた肌細胞には、肌トラブルの原因となる活性酵素が発生します。シミの対策や予防のためには、この活性酸素を除去することが重要となるでしょう。
その方法としておすすめなのが、抗酸化作用のある食品を摂取することです。抗酸化作用のある食品としては、ポリフェノール(紅茶や緑茶に多い)、リコピン(トマトやパプリカに多い)が挙げられます。
出典:野菜・果物の食品機能性と健康|一般財団法人食品分析開発センターSUNATEC
参照:http://www.mac.or.jp/mail/171101/02.shtml
出典:表1 食品別 抗酸化点ランキング(野菜編)|一般財団法人食品分析開発センターSUNATEC
参照:http://www.mac.or.jp/mail/171101/img/02_hyou01.pdf
茶色い斑点が特徴である「そばかす」
雀卵班(じゃくらんはん)とも呼ばれるそばかすは、目の下から頬骨あたりにできやすいシミです。顔以外には、背中や手にできることもあり、思春期あたりで特に目立ちやすいシミとなっています。
直径は1~4ミリメートル程度と小さく、丸いシミが複数出現するところが特徴で、紫外線の多い春や夏になると色が濃くなります。通常の色は、老人性色素斑と比べて明るめの黄褐色です。
出典:シミの種類とその治療方法とは?|池袋フェミークリニック
参照:https://www.femmy-ikebukuro.com/freckles/type/
主な原因は遺伝
そばかすができる原因は、主に遺伝です。家族内で発生するケースが多いことから、何らかの遺伝的な要因や、遺伝子に異常がある可能性を指摘されています。
その他、紫外線が強い時期になるとそばかすの色が濃くなることから、過剰に紫外線を浴びることも原因のひとつとされています。
出典:雀卵斑(じゃくらんはん:そばかす)|成増駅前かわい皮膚科
参照:https://kawai-hifuka.jp/medical/sobakasu
ターンオーバー促進で対処しよう
そばかすには、思春期に目立ちやすく、中高年になるにつれて薄くなるという特徴があります。ただし、あくまでも目立たなくなるというだけで、ケアの必要がないというわけではありません。適切なケアで肌を守りましょう。
そばかすのケアや対処法としては、以下の内容が挙げられます。
・紫外線対策をして、そばかすが濃くならないようにする
・肌のターンオーバーを促して、黒色メラニンを排出する
そばかすは紫外線を浴びすぎると色が濃くなるので、予防策として紫外線対策が重要になります。
その他にも、肌のターンオーバーを促すことで、黒色メラニンの生成や色素沈着が抑えられれば、そばかすの発生を予防できるでしょう。
ターンオーバーの促進が期待できるものとして、ビタミン群(特にA、B、C、E)を摂取するのもおすすめです。
出典:ターンオーバーの促進|渋谷美容外科クリニック
参照:https://shibu-cli.com/plan/shimi/freckles/
出典:シミが気になるときの食事|池袋美容皮膚科カロンクリニック
参照:https://kalonclinic.jp/blog/611/
ホルモンバランスの変化による「肝斑」
肝斑(かんぱん)は頬骨付近を中心として発生しやすいシミで、うっすらと左右非対称に生じるのが特徴です。色は薄茶色となっています。
30代から40代に見られやすく、閉経後は徐々に症状が落ち着いていくところも特徴のひとつです。そのため、60代以降の女性が発症することは、ほぼないと言われています。
出典:シミの種類とその治療方法とは?|池袋フェミークリニック
参照:https://www.femmy-ikebukuro.com/freckles/type/
ホルモンバランスの乱れが原因
女性に多く見られる肝斑は、ホルモンのバランスが乱れた時に現れやすいと言われています。
女性ホルモンが乱れる主な要因としては、妊娠や経口避妊薬の摂取のほか、更年期やストレスなどが挙げられるでしょう。
その他に、日頃の洗顔やメイクオフの際の強い摩擦、紫外線なども、症状を悪化させる要因とされていますが、根本的な原因は究明されていません。
出典:肝斑の原因|じゅん茨木皮フ科・形成外科
参照:https://www.juncl.net/chloasma/
生活習慣の見直しで対処しよう
肝斑の発生を予防し、肌をケアするためには、ホルモンバランスを整えることが重要になります。
ホルモンバランスを整えるポイントは、以下の通りです。
・生活習慣を見直す(睡眠時間の確保、バランスのよい食事)
・ストレスを軽減、解消する
その他、紫外線が肝斑の原因となる場合もあるので、日焼け止めをこまめに塗るなどの対策もおすすめです。
出典:肝斑を悪化させないためにも対策が大切|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pigmented/139045/
炎症後のケアで防げる「炎症後色素沈着」
炎症後色素沈着は、くすみとも言われているシミで、皮膚に起きた火傷や切り傷、虫刺され、かぶれなどの炎症の跡がそのまま残ったものを指します。そのため、年齢問わず誰にでも、どこにでも発症するのが特徴です。
自然に消滅するケースもあれば、ターンオーバーや紫外線の影響によって、なかなか消えないケースもあります。
出典:シミの種類とその治療方法とは?|池袋フェミークリニック
参照:https://www.femmy-ikebukuro.com/freckles/type/
炎症で作られる黒色メラニンが原因
炎症後色素沈着の原因は、炎症によって生成された黒色メラニンです。炎症が起きると、過剰に黒色メラニンが生成されるため、ターンオーバーなどの排出が数年かかる場合もあります。
その結果、炎症が治った後に黒色メラニンが肌細胞に残り続け、シミになった状態がくすみです。特にニキビを潰した跡は、紫外線対策を怠っているとシミになりやすいので、注意が必要です。
出典:炎症後色素沈着|神田ホリスティックひふ科
参照:https://www.kanda-hifu.com/general/inflammatory-pigmentation/#:~:text=%E5%8E%9F%E5%9B%A0,%E6%AE%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
紫外線対策の徹底で対処しよう
炎症後色素沈着のケアや対処法で重要になるのは、紫外線対策の徹底です。
炎症を起こした部分に紫外線が当たってしまうと、色素沈着を起こしやすくなります。そのようなことを防ぐために、紫外線対策を徹底してシミを予防しましょう。
また、生成された黒色メラニンを排出するために、ビタミンCなどを摂取して肌のターンオーバーを促すことも大切です。
出典:ターンオーバーの促進|渋谷美容外科クリニック
参照:https://shibu-cli.com/plan/shimi/freckles/
出典:予防・対策|神田ホリスティックひふ科
参照:https://www.kanda-hifu.com/general/inflammatory-pigmentation/#:~:text=%E5%8E%9F%E5%9B%A0,%E6%AE%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
症状に合った対処をしよう
肌トラブルの1つであるシミは、さまざまな原因で発生します。そのため、適切なケアをするためには、自分にできたシミの種類をしっかりと把握する必要があります。
ぜひ、こちらの記事を自分の症状に合うスキンケアを見つけるための参考にしてください。
中には、紫外線対策をしたり、肌のターンオーバーを促したりなど、それぞれのシミに共通してできるセルフケアもあります。
それぞれのポイントを押さえながら、シミの種類に応じたケアを実践していきましょう。
正常なターンオーバーをサポートしてくれる美容液ならWASSER(バッサ)がおすすめ!
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。