【専門家監修】洗顔後の毛穴に現れる白いポツポツの正体とは?原因や対処法を紹介
きれいに洗顔した直後なのに、白いポツポツが毛穴に現れることがあります。気になってピンセットなどで取り除きたくなりますが、抜いても良いのか不安に思う人もいるでしょう。そもそもこの白いポツポツの正体は、何なのでしょうか。
この記事では、毛穴に現れる白いポツポツの正体を詳しく解説し、正しいケア方法も紹介しています。
白いポツポツは簡単に取れそうにも見えますが、正しい方法で除去しなければ肌の状態を悪化させる可能性があります。
白いポツポツをなくすために丁寧にケアしていても改善しない場合は、間違った方法でケアしている可能性があります。正しいスキンケアをして健やかな肌へと整えるために、この記事を参考にしてみてください。
洗顔後に現れる白いポツポツの正体とは?
洗顔後に現れる白いポツポツの正体は、角栓です。
角栓は、正常なターンオーバーによって自然と剥がれ落ちるため、本来は毛穴に詰まることはありません。しかし、ターンオーバーの周期が乱れてしまうと皮脂が過剰に分泌され、角質も剥がれ落ちなくなります。
では、白い角栓ができてしまうのはなぜなのでしょうか。以下で見ていきましょう。
洗顔後に白い角栓が現れる理由
洗顔後に白い角栓が現れる理由は、角栓が水分を含んでしまうからです。角栓は水分を含むとふやけて膨張します。膨張した角栓が白くなり、白いポツポツとなって肌に現れてしまうのです。
洗顔後に現れた白い角栓の取り方
白い角栓が現れると、すぐにでも取り除きたくなる方もいるのではないでしょうか。放っておくと酸化して黒ずんでしまうため、取り除くに越したことはありません。しかし、誤った方法で取り除くと肌を傷め、悪化させてしまいますので注意が必要です。
ここからは、正しい角栓の取り方を紹介します。
指やピンセットはNG
つい気になって、ピンセットや指で角栓を取り除こうとする方もいるでしょう。しかし、指やピンセットなどを使用すると、かえって肌の状態を悪化させてしまいますのでやめましょう。
爪で角栓をひっかいて取り除く方法も同様です。角栓を取り除けても、肌が傷ついてしまっては本末転倒です。
また、ピンセットで肌を傷つけないように角栓を取り除いたとしても、毛穴の状態は改善しません。毛穴は非常にデリケートです。
刺激を受けた毛穴は閉じることなく、そのまま開き続けます。その後、開いた毛穴はたるんでしまい、角栓もたまってしまいますので、指やピンセットで取り除かないようにしましょう。
毛穴を温めて開かせる
毛穴が開くと、中に詰まった汚れを落としやすくなるため、ホットタオルは角栓の除去に効果的です。洗顔前にホットタオルを使って、毛穴を開きましょう。
ただし、ホットタオルの温度には十分注意しましょう。タオルが熱すぎると肌に負担がかかってしまいます。肌にあてて、気持ち良いと感じる温度に調整してください。
クレンジングや洗顔で汚れを丁寧に落とす
肌に負担をかけないように注意しながら、クレンジングや洗顔をして汚れを丁寧に落としましょう。角栓ができる原因には、皮脂や角質だけでなく、メイク汚れも含まれます。油分を含んだメイク汚れをクレンジングで落とし、その後洗顔を行いましょう。
このとき、クレンジングで落としきれなかった汚れが肌に残ることがあるため、洗顔できれいに落としきることが大切です。
クレンジングや洗顔を行う際は、ゴシゴシとこすらないように注意してください。肌を傷めて毛穴を悪化させてしまいます。肌に負担をかけないよう、やさしく落とすように心掛けましょう。
しっかりと保湿する
洗顔後はしっかりと保湿し、肌を乾燥から守りましょう。
角栓の原因である皮脂の過剰分泌は、肌の乾燥が原因です。肌が乾燥すると、肌を乾燥から守るために皮脂が過剰に分泌されてしまいます。そのため、肌なじみの良いローションを使って、肌の奥までしっかりと保湿しましょう。
その他の角栓ケアの方法
角栓は、丁寧なスキンケアで取り除くことができます。しかし、スキンケアだけで完全に改善させるのは難しいです。角栓はターンオーバーの乱れが原因であるため、毎日の生活習慣を改善し、正常なターンオーバーを目指すことが大切です。
ここからは、スキンケア以外に角栓をケアする方法を紹介します。また、セルフケアで取り除けなかったときの改善方法も紹介していますので、参考にしてみてください。
1:栄養バランスの良い食事を摂る
まずは、たんぱく質やビタミンなど、肌を構成する栄養素を積極的に摂取し、バランスの良い食事を心掛けましょう。
栄養バランスの悪い食事は肌のターンオーバーを乱し、肌トラブルを引き起こします。特に油っぽいものや甘いもの、スナック菓子などの摂りすぎは皮脂の過剰分泌を促進します。
果物や緑黄色野菜、肉、魚、卵など、ビタミンとたんぱく質をバランス良く摂取し、肌を健やかな状態へと導きましょう。
2:適度な運動や質の良い睡眠を心掛ける
適度な運動や質の良い睡眠は、肌を健やかな状態へと整えます。運動は血行を良くする働きがありますので、ターンオーバーを促進する効果があります。日々の生活にウォーキングやジョギングなど、軽めの運動を取り入れてみましょう。
また、肌の修復は眠っている間に行われますので、質の良い睡眠は欠かせません。脳が休まりにくい状態になるため、睡眠前のスマホやパソコンは控えましょう。
就寝2~3時間前には食事や入浴も終わらせ、遅くとも24時までには眠りにつき、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
3:美容皮膚科を利用する
生活習慣やケアの方法を見直しても改善しない場合は、美容皮膚科の利用を検討すると良いでしょう。美容皮膚科では、医師の診断をもとに適切な治療法を提案してもらえますので、毛穴悩みの早期解決が期待できます。
角栓の除去は日頃のケアでも可能ですが、中にはセルフケアでは除去できない角栓も存在します。加齢の影響により生じた角栓や、長期的な角質の蓄積による角栓は取り除くことが難しく、改善には時間がかかるでしょう。
通院する必要があるため時間や費用はかかりますが、即効性のある最適な治療を行えます。何をしても改善しない場合は、プロに相談することも視野に入れると良いでしょう。
洗顔後の白い角栓は放置しない方が良い
洗顔後の白い角栓は放置せず、適切な方法で早めに取り除く方が良いでしょう。除去せずに放置してしまうと、角栓が酸化して黒ずんでしまうだけでなく、毛穴の詰まりが原因でニキビとなってしまう可能性もあります。
中には「角栓は自然に取れるものだから特別なケアは必要ない」という考え方もありますが、この説は「ターンオーバーが正常に行われていること」が条件です。
角栓はターンオーバーの乱れでどんどん悪化し、セルフケアで除去できなくなる可能性もあります。白い角栓は放置せず、毎日の丁寧なスキンケアで取り除きましょう。
出典:ターンオーバーのメカニズム|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139065/
洗顔後は角栓を放置せずに丁寧にスキンケアしよう
洗顔後に現れる角栓を放置すると、黒ずみやざらつき、ニキビの原因となってしまいます。そのため、正しいケアの方法で、できるだけ早く取り除くことが大切です。
ただし、早く取り除こうとゴシゴシこすってしまったり、何度も洗顔を行ったりすることは逆効果になりますので注意しましょう。やさしく角栓を取り除き、正常なターンオーバーが行われるようにケアすることが大切です。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。