【専門家監修】顔が痒い理由とは?かぶれやアレルギーなど原因と対策について紹介
「なんだか最近、顔が痒い・・・」
「掻いちゃいけないとわかっているけど、我慢できずについ掻いちゃう」
「引っ掻いて赤くなっちゃった、どうしよう」
理由はわからないけれど、顔が痒くなる時があります。悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、痒さを感じるしくみや、なぜ顔が痒くなるのか、顔が痒い時に取るべき対策など、顔の痒みについて詳しく解説しています。
これを読めば、顔が痒くなった時どう対処するのが良いのか、また痒くならないようにするためにはどうしたら良いのかということがわかり、毎日のスキンケアに活かすことができます。
顔が痒くて困っている方、痒みを抑えるにはどうしたら良いのか知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
痒みのしくみ
痒みは、体を守ろうとする防衛反応の一種です。体にとって良くないものが皮膚についた場合、それを痒みで知らせようとしているのです。
例えば、外部からの刺激で皮膚が炎症を起こしたり、アレルギー反応などが起きたりした場合、神経繊維がそれを感じて脳に伝え、脳が痒みを感じるというしくみになっています。
皮膚を強く掻くと皮膚のバリア機能が低下し、さらに刺激を感じるようになり、水分も逃げてしまい乾燥肌になります。
また、皮膚を掻くと痒み物質であるヒスタミンを放出する細胞を刺激してしまうため、痒みはさらに増すようになり、範囲も広がって症状が悪化してしまうのです。
出典:かゆみ|中山皮膚科医院
参照:https://nakayama-skin.com/general.html
顔が痒い時に考えられる原因
では、どうして顔が痒くなることがあるのでしょうか。顔が痒いとそれが気になって、仕事などに支障をきたすこともあります。人によって原因は様々ですが、どういったものが考えられるのか探ってみましょう。
汗によるあせもや湿疹
汗を大量にかいた時、あせもや湿疹になることがあります。あせもは、医学用語では「汗疹(かんしん)」と呼ばれ、皮膚が炎症を起こして痒みを感じ、小さな赤いプツプツができます。
また、あせもにはならなくても、汗に含まれる塩分、皮脂が刺激になって痒みを覚えることもあります。
通気性の良い衣類を着て、エアコンを適宜使用し、室温や湿度を調節しましょう。そして、汗をかいたら、すぐに拭くようにすることも大切です。
出典:あせも|武蔵新城駅前皮膚科
参照:https://shinjo-hifuka.com/miliaria/
虫刺され
痒みの原因になるものには、虫刺されもあります。原因となる虫には蚊やダニ、ハチ、クモ、ムカデ、ケムシなどがいます。これらに血を吸われたり、刺されたり、触れたりすることで皮膚に炎症が起き、赤く腫れたり発疹が出たりします。
症状が強い場合は、早めに病院を受診しましょう。
出典:皮膚のかゆみ・痛みの原因として考えうる疾患|クリニックTEN
参照:https://clinicten.jp/dermatology/dermatology-symptoms/itchy-skin/
肌の乾燥
空気中の湿度が下がり乾燥する冬場などは、顔や全身の肌がカサカサになったり、白い粉をふいたようになったり、ひどい時にはひび割れたりすることもあります。そして痒みを伴う場合もあります。
空気が乾燥することにより、皮膚の表面にある角質層がはがれやすくなり、水分が蒸発して小さな隙間ができます。この隙間に痒みの原因となる様々な物質が入り込んで炎症を引き起こし、痒みを感じる状態になります。
こうした状態を防ぐには、湿度に気を配るようにする、石鹸を使いすぎないようにする、衣類で体の皮膚を守る、熱いお湯に入るのを避けるなどの対策をとりましょう。
出典:乾燥肌(皮脂欠乏性湿疹)とは|武蔵小杉皮膚科
参照:https://m-kosugihifuka.com/dryskin/
外部からの刺激
何かに触れる、または触れ続けることが皮膚にとって刺激となり、それが原因で皮膚炎(かぶれ)を起こし、痒みを感じることがあります。
かぶれには、刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、珍しいものでは紫外線が当たることによって起きる光接触皮膚炎があります。
皮膚にとって外部からの刺激となるものには、洗剤や、アクセサリーなどの金属、染毛剤や洗顔料、化粧水などの化粧品、また、外用薬などがあります。
出典:接触皮膚炎(かぶれ)について|こばやし皮膚科クリニック
参照:http://www.kobayashi-hifuka.com/disease/04.php
アレルギー反応によるもの
細菌やウイルスなどが体に入った時、これを追い出すしくみを免疫反応といい、この免疫反応に異常が起き、自分の身体を攻撃してしまう状態がアレルギーです。
何らかの原因でアレルギー反応が起き、アレルギー性皮膚炎が発症し、痒みを感じることがあります。代表的なものが接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎です。原因を特定するために、病院ではパッチテストなどを行います。
何がアレルギーを引き起こしているのかが特定できた場合はそれを除去するようにしますが、原因が特定できない、完全に除去することが難しいなど、治療が困難になることも少なくありません。
出典:アレルギー性皮膚炎と皮膚疾患|地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター
参照:https://www.tmghig.jp/hospital/department/surgery/dermatology/allergic-dermatitis/
痒みを伴う皮膚の病気
これまで紹介した病気以外にも、痒みを伴う皮膚の病気はあります。例えば蕁麻疹(じんましん)は、急に皮膚が赤く盛り上がってボコボコとし、数分から数時間、または1日以内で消えてしまうものを言います。
蕁麻疹にはアレルギー性のものと非アレルギー性のものがあり、食べ物や薬剤、植物など様々なものが引き起こす原因です。
その他の痒みを伴う病気には、脂漏性皮膚炎、乾癬などがあります。
出典:蕁麻疹|公益社団法人 日本皮膚科学会
参照:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa9/index.html
顔が痒い時の対策方法
では、顔が痒い時はどう対処するのが良いのでしょうか。また、痒くならないよう、日ごろから気をつけることはあるのでしょうか。
基本的には「刺激しない」「乾燥させない」ことが大切です。詳しく見ていきましょう。
しっかり保湿する
皮膚が乾燥すると、バリア機能が失われ、痒みやそれ以外のトラブルの引き金になります。それを防ぐには、皮膚を乾燥させないよう、できる限り皮膚をしっかりと保湿することが大切です。
顔を洗う時はぬるめのお湯で、できるだけ優しく洗うようにします。そして洗った後はすぐに保湿しましょう。
また、冬場はエアコンなどで室内が乾燥するため、加湿器などを適宜使って部屋の湿度を保つようにしましょう。
出典:皮膚のかゆみ・痛みとはどのような症状か|クリニックTEN 渋谷
参照:https://clinicten.jp/dermatology/dermatology-symptoms/itchy-skin/
顔をかかない
顔が痒いと思っても、掻かないことようにすることが大事です。掻いてしまうと、より痒みが強くなったり、痒みの範囲が広がってしまったり、ひどい場合には掻きすぎて化膿してしまったりすることもあります。痒みが落ち着くのを待ちましょう。
出典:皮膚のかゆみ・痛みの治療法・対処法| クリニックTEN 渋谷
参照:https://clinicten.jp/dermatology/dermatology-symptoms/itchy-skin/
冷やす
痒みを感じる場合、患部は大抵の場合熱を持っています。患部を冷やすことで、毛細血管が収縮し、痒みを落ち着かせられます。保冷剤やアイスノン、氷をビニール袋に入れて患部にあて、冷やしてみましょう。
根本的な治療とはなりませんが、掻いてしまって悪化させないために、一時的に痒みを落ち着かせることができる方法です。
対処しても顔が痒い場合
乾燥しないように気を配り、保湿もしているのに顔が痒いのがなかなか治らない、また、頻繁に痒いという場合は、病院を受診しましょう。
痒みはつらいものです。症状を長引かせないためにも早めに受診し、正しい治療をしましょう。
出典:かゆみ|センター北ヒロクリニック
参照:https://www.hiroclinic.ne.jp/itch.html
顔が痒い原因と対処法を知っておきましょう
顔が痒い原因は汗や虫刺され、また、何かに触れるといった外部からの刺激、皮膚の乾燥、アレルギー反応、皮膚炎などの病気などです。
痒いからといって掻いてしまうと症状がひどくなるため、患部を冷やすなどの対処をして掻かないようにすることが何より大切です。
痒みを防ぐには、日ごろから皮膚を乾燥させないよう保湿をきちんとすることが大切です。ケアしていても頻繁に顔が痒い、一向に良くならないという場合は、病院を受診しましょう。
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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。