【専門家監修】蒸しタオルで毛穴トラブルが悪化する?正しい使い方や効果について解説
蒸しタオルは、毛穴を開き、洗顔や洗顔後のケアの効果をより高めてくれる美容方法として、昔から多くの人が実践してきました。しかし、蒸しタオルを実践し始めてから、なぜか毛穴トラブルが目立つようになったと感じることはありませんか。
蒸しタオルは正しく使わなければ、逆効果となる恐れがあります。この記事では、蒸しタオルの誤った使い方から正しく使うために押さえておくべきポイント、そして蒸しタオルを正しく使うことで期待できる効果などを紹介します。
この記事を読むことで、今まで間違っていた蒸しタオルの使用方法を見直し、正しい実践方法や蒸しタオルによって得られる効果について理解することができるでしょう。蒸しタオルを正しく使うことで、毛穴トラブルを引き起こさず、蒸しタオル本来の効果を実感できます。
蒸しタオルを使い始めて毛穴トラブルに悩んでいるという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
毛穴の状態を悪化させてしまう蒸しタオルの使い方
蒸しタオルで毛穴を開いてケアすることで、効果がより高くなると聞いていたのに、なぜか毛穴トラブルが頻繁に起こるようになったとお悩みではありませんか。蒸しタオルは、間違った使い方をすると逆効果になる恐れがあります。
ここでは、毛穴状態を悪化させてしまう蒸しタオルの間違った使い方を紹介します。当てはまる使い方を実践している方は、今日から使い方を見直しましょう。
蒸しタオルで毛穴を開いて角栓を取っている
毛穴パックの効果を高めるために、蒸しタオルで毛穴を開いてから行っている人もいるでしょう。しかし、毛穴パックの効果を実感したために頻繁にパックすると、毛穴を傷つけてしまいます。
毛穴パックの使いすぎは肌のターンオーバーを乱してしまい、トラブルの原因となる恐れもあるため、1ヶ月に1回程度を目安に行うことを推奨します。
出典:あなたは大丈夫?毛穴パックの正しい使い方とアフターケア|シロノクリニック大阪
参照:https://shirono.mbsq.com/column/819/
洗顔前の蒸しタオルが習慣化している
洗顔前に蒸しタオルすることで、毛穴を開き、毛穴に詰まった汚れや角栓を洗顔で落としやすくなります。しかし、洗顔前に蒸しタオルすることが習慣化している場合、無理に毛穴を開いて洗顔している状態に陥り、肌に負担がかかってしまう場合があるでしょう。
無理に毛穴を開いて過剰に洗顔する行為は、肌から水分をも奪い、皮脂の分泌を促進してしまう恐れがあります。すると、皮脂汚れが毛穴に詰まり、肌のトラブルにつながってしまうのです。
出典:美肌にとことん効く「蒸しタオル美容法」|やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
参照:https://ui-chiho.clinic/blog/archives/83/
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/#toc-3
蒸しタオル後のスキンケアを怠っている
蒸しタオル後のスキンケアを怠っていると肌から水分が抜けてしまい、乾燥により肌から潤いがなくなってしまいます。すると、肌の油分を守ろうと皮脂の分泌が促進され、毛穴詰まりなどのトラブルを起こしやすくなるのです。
また、乾燥することで毛穴が開きやすくなることも、毛穴のトラブルを悪化させる原因になります。
蒸しタオルは、タオルを蒸して温めている分、肌の水分を奪い乾燥しやすくなります。そのため、蒸しタオルと洗顔をした後はすぐに保湿ケアをしましょう。
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/#toc-3
毛穴トラブルの種類
毛穴トラブルは、肌のお悩みの中でも多くの人が抱えている悩みの1つです。しかし、一口に毛穴トラブルと言っても種類は多くあります。
ここでは、多くの人が悩みがちな毛穴トラブルの種類を解説します。自分の悩んでいる毛穴トラブルがどの種類に当てはまるのか知ることで、より正しいケア方法が見えてくるでしょう。
毛穴が開きっぱなしになる
思春期から20代の時期は、皮脂分泌が多くなりがちです。過剰な皮脂分泌により毛穴が開いた状態になるため、毛穴の開きや毛穴汚れによるトラブルが起きやすくなります。
また、30代を過ぎた人でも仕事のストレスや食生活、生活習慣の乱れなどの原因によって、皮脂の分泌量が増える人も少なくありません。
この種類のトラブルは、毛穴の引き締め対策が必要です。毛穴の洗浄だけでなく、毛穴の引き締めも行いましょう。
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/
角栓の詰まり
角栓の詰まりは、肌の滑らかさがなくなったり、全体的に透明感がないように見えてしまったりと毛穴のトラブルでも多いお悩みの1つです。
乾燥による皮脂分泌の促進でも角栓の詰まりが起こりやすくなるため、過剰なクレンジングや洗顔は控え、しっかり保湿することが大切です。
また、角栓を取り除こうと指で押し出す人がいますが、この行為は肌を傷つけ余計に角栓の詰まりを悪化させてしまうため注意しましょう。
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/
ニキビで毛穴が凹む
思春期だけでなく、大人になってからもニキビに悩む人は多くいます。ニキビは炎症によって化膿してしまうと、傷が深くまで影響を及ぼし、皮膚細胞を破壊する恐れがあり、その結果、肌に凹凸を残してしまうのです。
また、ニキビが気になるからと、ニキビを潰すなどの誤ったケア方法でも悪化し、凹凸を作ってしまう恐れがあります。したがって、ニキビは正しいケアや治療を受けることが大切です。
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/
毛穴まわりの黒ずみ
毛穴まわりの黒ずみには、大きく分けて2種類の原因があります。1つは角栓による黒ずみです。皮脂や汚れが角栓になり、酸化することで毛穴の黒ずみとなります。
2つ目は毛穴まわりの皮膚の黒ずみです。日常的に受けるダメージや皮脂の酸化などでメラニンが過剰に生成されてしまうことが原因になります。
それぞれ原因が異なるため、ケア方法も違う点に注意が必要です。誤ったケアは、黒ずみを悪化させてしまうため注意しましょう。
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/
蒸しタオルをするときのポイント
蒸しタオルをする際は正しく、より効果的なやり方で行うことが重要です。
ここでは、蒸しタオルを実践するときのポイントを紹介します。使用するタオルの特徴やタオル蒸しするタイミング、使用時間や頻度など、押さえておきたい重要なポイントを紹介するため、参考にしてみてください。
出典:蒸しタオルで美肌になれる?タイミングと使い方を紹介|シロノクリニック
参照:https://beautycolumn.jp/7409/
使用するタオルは長めがおすすめ
タオル蒸しを実践する際は、長めのタオルを使用しましょう。小さめのフェイスタオルなどを使うと、顔に乗せているうちにずれたり落ちたりとやりにくさを感じてしまいます。
長めのタオルを使うことで、顔に乗せたときも安定感を維持できるため、タオルのずれを気にせずケアできるでしょう。
出典:美肌にとことん効く「蒸しタオル美容法」|やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
参照:https://ui-chiho.clinic/blog/archives/83/
顔だけでなくデコルテも温める
蒸しタオルが使用できる部分は顔だけではありません。デコルテを温めることもできます。
デコルテを温めることで肩の周りが温まり、リラックス効果が期待できます。さらに、デコルテをタオル蒸しすることで、顔と同様に、ケア用品による肌の保湿効果を高めることが可能です。
出典:美肌にとことん効く「蒸しタオル美容法」|やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
参照:https://ui-chiho.clinic/blog/archives/83/
蒸しタオルを使うタイミング
蒸しタオルをいつ顔に乗せるべきかわからないとお悩みの方も多いでしょう。蒸しタオルは、クレンジングと洗顔が終わった後が最適なタイミングです。蒸しタオルの熱で毛穴を開くことで、その後の保湿ケアが浸透しやすくなります。
また、毛穴の汚れや詰まりが気になる方は、クレンジングと洗顔の間に蒸しタオルをすることで、洗顔効果がより期待できます。
出典:美肌にとことん効く「蒸しタオル美容法」|やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
参照:https://ui-chiho.clinic/blog/archives/83/
蒸しタオルの使用時間
蒸しタオルは何分くらいを目安にするべきか、悩むことはありませんか。蒸しタオルはやり過ぎても逆効果となるため、1回2〜3分が最適です。
長い時間蒸しタオルを顔に乗せていると、水分が蒸発し過ぎてしまい乾燥やバリア機能の低下を引き起こします。2〜3分ほど顔に乗せタオルが冷め始めたタイミングで取り外し、すぐに保湿しましょう。
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/
出典:美肌にとことん効く「蒸しタオル美容法」|やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
参照:https://ui-chiho.clinic/blog/archives/83/
蒸しタオルを使用する頻度
蒸しタオルを使用する頻度は、週に1〜2回が適しています。毎日蒸しタオルを使うと、肌から水分が蒸発し、皮脂が過剰に落ちてしまうことで肌のバリア機能が低下する恐れがあるからです。
タオル蒸しを頻繁にすると、肌に負担がかかり状態が悪化するなど逆効果となるため、多くても週に2回までに留めましょう。
出典:美肌にとことん効く「蒸しタオル美容法」|やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
参照:https://ui-chiho.clinic/blog/archives/83/
出典:春の毛穴ケアに「ホットタオル」が効果的!?|シロノクリニック大阪
参照:https://shirono.mbsq.com/column/721/
蒸しタオル後はすぐ保湿する
蒸しタオルをした後は、肌の水分が蒸発している状態です。そのまま放置してしまうと、肌が乾燥しバリア機能の低下につながり、肌状態を悪化させてしまう恐れがあります。
蒸しタオルによる美容効果を高めるためにも、蒸しタオルをした後はすぐに保湿ケアを行い、水分が蒸発した肌に潤いを補給しましょう。
出典:毛穴トラブルのケアと治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pore/139039/
蒸しタオルを目に使用した場合の効果
蒸しタオルは、顔に当てることで毛穴を開き、美肌にアプローチするだけではありません。目に使用することで、他にも様々な効果が期待できます。
最後に、蒸しタオルを目に使用した場合に期待できる効果を紹介します。洗顔や保湿ケアの効果を高めるだけでなく、ぜひ目元のケアにも蒸しタオルを使用してみてください。
疲れ目の対策
近年、スマホやテレビ、パソコンなど、ブルーライトを発する媒体を見過ぎて疲れ目になっている人が急増中です。
そこで、目の周りの血行を良くすることで疲労を軽減させる方法として、蒸しタオルを目に当てる対策法が注目されています。蒸しタオルを目元に当て、目に刺激を与えることで疲労物質を押し流せるため、疲れ目対策にも効果的なのです。
出典:温冷効果で疲れ目対策|相鉄鶴屋町ビル眼科
参照:https://www.sotetsu-turuya-cho-ganka.com/%E6%B8%A9%E5%86%B7%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%A7%E7%96%B2%E3%82%8C%E7%9B%AE%E5%AF%BE%E7%AD%96
むくみやクマの改善
蒸しタオルで皮膚の血流を改善させる効果が見込めるため、目に使用することで、血流が良くなり青クマの改善に効果が期待できます。2分ほどの蒸しタオルを5セットほど行いましょう。
また、黒クマの原因でもある目の下のたるみを予防する効果もあります。すでにできてしまった黒クマをなくすことは難しいですが、目のむくみへの改善効果が見込めるでしょう。
出典:蒸しタオルによるクマをなくす方法は有効か?【具体的手順を解説】|二子玉川美容外科クリニック
参照:https://www.ft-bc.jp/hot-pack-treatment-for-dark-circles-under-eyes/#i
リラックスできる
蒸しタオルは目の疲れを改善する効果があります。同時に、副交感神経を働かせることもできるため、目だけでなく、脳や全身にもリラックス効果を行き渡らせることが可能です。
また、まつ毛の際にあるマイボーム腺の目詰まりも解消してくれる効果が期待でき、ドライアイの改善にも役立ちます。
出典: 蒸しタオルの効能|いりなか眼科クリニック
参照:https://www.irinakaganka.jp/blog/%E7%9B%AE%E3%81%AE%E9%9B%91%E5%AD%A6/9406.html
蒸しタオルは正しい方法で使おう
蒸しタオルは、肌に熱を加えることで毛穴を開き、洗顔や保湿ケアの効果を高めてくれます。しかし、間違った使い方は、毛穴の状態を悪化させてしまう恐れもあるため注意が必要です。
今回紹介した蒸しタオルを使うときのポイントを押さえて、正しい方法や適した頻度で効果的に蒸しタオルを使用してください。
また、日頃から誤った毛穴のケアをしないよう注意し、正しい対策で肌にアプローチすることを心がけましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。