コラム─ Column ─
2022.05.12

【専門家監修】色素沈着を防ぐ方法はある?原因やできてしまったときの対処法も紹介

「色素沈着が起きるのを防ぎたい」
「色素沈着ってどうしてできてしまうの?」
「色素沈着が起きてしまったら、どうすればいい?」
このように、肌に気を遣っている人には色素沈着に関する疑問や悩みがあるのではないでしょうか。

 

本記事では、色素沈着による黒ずみの原因や黒ずみができてしまったときの対処法に加え、色素沈着を防ぐ方法を行動別や部位別に紹介しています。

 

この記事を読むことで、色素沈着の原因や予防法に関する知識を身につけることができます。その情報をもとに適切な対策が行えるようになるため、色素沈着による黒ずみを予防できるようになるでしょう。

 

色素沈着を予防したいという方は、ぜひこの記事をチェックしてください。

色素沈着による黒ずみとは

色素沈着による黒ずみには、摩擦黒皮症や炎症後色素沈着などの種類があります。

 

摩擦黒皮症とは、摩擦によって皮膚に黒褐色の色素沈着が起きてしまう病気のことです。同じ場所に強い摩擦を加えることを繰り返すことで発症するといわれています。

 

炎症後色素沈着とは、やけどや外傷などのダメージを受けた皮膚が、炎症の後に黒ずんでしまうというものです。色素沈着が起きてしまうのは、炎症の起きている患部を触ったりこすったりすることで生じる摩擦が原因として挙げられます。

 

出典:摩擦黒皮症|有楽町美容外科クリニック
参照:https://secure.yurakucho.co.jp/word/ma004.html

 

出典:炎症後色素沈着|巣鴨千石皮ふ科
参照:https://sugamo-sengoku-hifu.jp/symptoms/pih.html

色素沈着の原因は?

色素沈着が起きる原因には、様々なものが考えられます。自分の生活を見直して、問題がないかどうかを確認しておきましょう。色素沈着の原因を理解しておけば、対策を考えることができます。

 

ここでは、色素沈着を引き起こす原因を4つ紹介します。

ホルモンバランスやストレスによるもの

ホルモンバランスが乱れたり、ストレスを感じたりすると、肝斑という色素沈着が起きてしまう場合があります。肝斑は鎖骨や頬、鼻の下や口周りなどの場所に褐色の色素沈着が起きるのが特徴です。

 

ホルモンバランスが乱れると「プラスミン」と呼ばれる物質が発生し、メラニンの生成が促進されます。それによって黒ずみができやすくなってしまうのです。また、ストレスによって色素細胞が働くことでもメラニンの生成が促され、色素沈着の原因になります。

 

出典:色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139060/

紫外線による日焼け

紫外線は色素沈着を引き起こす大きな原因です。紫外線によって日焼けをすると肌にダメージが与えられ、メラニン色素がつくられます。

 

紫外線を浴びてダメージを受け続ければ、その蓄積で色素沈着が起きたり悪化したりします。そのため、紫外線対策は色素沈着の予防に有効なのです。

 

出典:色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139060/

化学物質によるもの

化粧品に含まれる化学物質によって色素沈着が起きてしまう場合もあります。化学物質によってかゆみなどの炎症が起こり、それが色素沈着につながってしまうのです。

 

また、イチョウやうるしといった植物の成分が炎症の原因になってしまうこともあります。原因を把握して、適切な対策やケア方法を行えるようにしましょう。

 

出典:色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139060/

摩擦によるもの

摩擦も色素沈着の大きな原因になり得るでしょう。肌は摩擦を受けると、ダメージから身を守るためにメラニン色素の生成を促します。その結果、色素沈着が発生するのです。

 

タオルで顔をこすったり力を入れたマッサージをしたりと、肌に摩擦を与えてしまう機会は多くあります。日常の中でも、肌に摩擦が加わっていないかを気にかけることが大切です。

 

出典:色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139060/

【行動別】色素沈着を防ぐ方法

色素沈着を防ぐためには、適切な対策を行うことが大切です。身近にできることはすぐに始めて、継続的に行っていくようにしましょう。

 

ここでは、色素沈着を防ぐ方法を行動別に紹介します。今までの自分の生活を見直して、取り組めそうな予防法があればぜひ行動してみてください。

紫外線対策をする

紫外線対策は色素沈着を防ぐために有効な手段になります。紫外線から肌を守ればメラニンの生成が抑えられ、きれいな肌を保つことにつながるでしょう。

 

紫外線対策は、夏以外でも行うことが大切です。他の季節でも紫外線が強い日はあるため、対策を怠ると肌にダメージを与えてしまいます。また、曇りの日でも紫外線は浴びてしまうため、季節や天気に関係なく一年を通して紫外線対策を行うようにしましょう。

 

出典:色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139060/

食べ物に気をつける

色素沈着を防ぐためには、食べ物にも気を遣いましょう。良質な栄養素を積極的に摂って体の中からケアをすることが、肌のケアにつながります。

 

抗酸化作用の高いビタミンCやビタミンAを多く含んだ食べ物は、色素沈着の予防に最適です。また、皮膚生成の基本となるたんぱく質も重要になるため、良質なたんぱく質は意識して摂るようにしましょう。

 

出典:色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139060/

肌のターンオーバーを促す

肌のターンオーバーは、肌内部のメラニンを排出して肌環境を整えることができます。ターンオーバーには生活習慣が影響してくるため、生活習慣を見直して肌の生まれ変わりをサポートしましょう。

 

特に、睡眠はターンオーバーに重要な役割を果たします。ターンオーバーは睡眠中に行われるため、良質な睡眠をすることが大切なのです。寝不足では免疫や肌機能も低下してしまいます。

 

その他にも、紫外線、乾燥、ストレスなど、ターンオーバーが乱れてしまう原因は多くあります。自身の生活の中でターンオーバーの乱れに関係するものがあれば、改善するように心がけましょう。

 

出典:色素沈着の原因と対策。いつまでも白く美しい肌を維持する方法|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139060/

ムダ毛の自己処理を適切に行う

無理なムダ毛の自己処理は肌にダメージを与え、黒ずみをつくる原因になります。無理な自己処理は控えて、肌に負担をかけないようにしましょう。

 

おすすめの自己処理方法は、皮膚を温めて柔らかくしてからローションを塗り、毛の流れに沿って処理をする方法です。終わったら冷却と保湿を行ってください。手間のかかる自己処理を面倒に感じるのであれば、クリニックやサロンでの脱毛を検討しても良いでしょう。

 

出典:体の黒ずみを取る3つの方法とは?色素沈着のケアが黒ずみ改善のポイント|アイシークリニック【公式】
参照:https://ic-clinic.com/female/melanosis/

【部位別】色素沈着を防ぐ方法

身体の中には、色素沈着が起きてしまいやすい部位があります。それらの部位には、適切なケアを行うことが大切です。

 

ここでは、部位別の色素沈着を防ぐ方法を紹介します。それぞれの対処法を確認し、色素沈着の起きやすい部位であってもしっかりと予防できるようにしましょう。

顔はメイクやスキンケアが原因で色素沈着を起こしやすいです。特に目の周りは皮膚が薄いため、摩擦によるダメージで黒ずんでしまいます。

 

顔のスキンケアを行うときは、あまりこすりすぎないように意識しましょう。マッサージをする際にも強くこすることは避け、摩擦を減らすことをおすすめします。もしくは、こすることのないツボ押しなどのマッサージに変更すると良いでしょう。

 

出典:色素沈着はどうしてできるの?原因と予防法を解説 – 共立美容外科【公式コラム】|美容整形、美容医療専門クリニック
参照:https://www.kyoritsu-biyo.com/column/acne/causes-of-pigmentation/

脇の下

脇の下は、ムダ毛の処理が原因で色素沈着を起こしやすいです。頻繁にカミソリで処理をしていると、肌へのダメージや摩擦がかなり生じてしまうことになります。

 

色素沈着を防ぐためには、ムダ毛の無理な自己処理は控えましょう。場合によっては、クリニックやサロンでの脱毛を検討してみてください。

 

出典:色素沈着はどうしてできるの?原因と予防法を解説 – 共立美容外科【公式コラム】|美容整形、美容医療専門クリニック
参照:https://www.kyoritsu-biyo.com/column/acne/causes-of-pigmentation/

デリケートゾーン

デリケートゾーンは乾燥によってかゆみが生じてしまい、掻くことで色素沈着が引き起こされてしまう部位になります。そのため、乾燥を防ぐことが大切です。

 

デリケートゾーンは、肌に優しい成分の保湿剤で継続的に保湿するようにしましょう。合わない成分の保湿剤を使用すると、逆に肌への刺激になりかゆみを引き起こしてしまう場合があります。

 

アンダーヘアの処理を行った際には、より丁寧な保湿を意識しましょう。普段からさらにプラスした保湿ケアを行うこともおすすめです。

 

出典:デリケートゾーンの黒ずみ予防には保湿がいいの?|湘南美容クリニック運営のWebマガジン
参照:https://www.s-b-c.net/gynecology_column/kurozumi/549.html

ひじ・ひざ

ひじやひざは摩擦による色素沈着が起きやすい部位です。ひじをついたり、ひざをついて立ったり座ったりの動作はもちろん、衣類でも摩擦が起きてしまいます。

 

目立ちやすい部位であるため色素沈着が目につきやすいですが、ケアを行いやすい部位でもあります。日頃から摩擦に注意し、黒ずみが気になる前に対策に取り組んでいきましょう。

 

出典:色素沈着はどうしてできるの?原因と予防法を解説 – 共立美容外科【公式コラム】|美容整形、美容医療専門クリニック
参照:https://www.kyoritsu-biyo.com/column/acne/causes-of-pigmentation/

黒ずみができてしまったときの対処法

黒ずみができてしまったときはどのように対処をすれば良いのかも知っておきましょう。一度黒ずみができてしまうと治すのは大変ですが、あきらめずに継続してケアをしていくことが大切です。

 

色素沈着の対処法を把握し、自分に適した対処法でケアに取り組んでください。

脇の下の場合

脇の下の色素沈着は、肌のターンオーバーを利用してケアしていきましょう。ターンオーバーの乱れを正常にすることは、肌環境を整えることにつながります。

 

肌のターンオーバーを整えるためには、毎日スキンケアをすることが重要になります。保湿剤を使って肌の保水力を高めましょう。そうしたスキンケアの積み重ねで、ターンオーバーの乱れを整えることができます。

 

出典:ターンオーバーの乱れを正常にして美肌美人に!|美容皮膚科タカミクリニック (東京 表参道)
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/beautyskin/139065/#toc-3

ひじ・ひざ・デリケートゾーンの場合

ひじ・ひざ・デリケートゾーンといった部位は、主に摩擦が原因で色素沈着を起こしてしまいます。そのため、皮膚への刺激や摩擦を避けることが大切です。

 

まずは着ている衣類やひじをつくなどの体勢を見直してみましょう。その小さな意識の変化によって、日常生活の中での摩擦は減らすことができます。

 

また、保湿をすることも心がけましょう。乾燥は色素沈着を引き起こす原因になります。保湿剤を使って毎日ケアをすることが大切です。

 

出典:【医師コラム】気になるひじとひざの黒ずみ、原因と正しい解消法|【公式】美容皮膚科を東京でお探しなら広尾プライム皮膚科クリニック/東京都渋谷区 恵比寿駅徒歩5分
参照:https://www.hiroo-prime.com/blog/p3756/

クリニックを受診する

色素沈着は、市販薬でも改善を期待できる場合があります。しかしすぐにその効果を実感することは難しいため、長く継続的に市販薬を使用することが求められるでしょう。

 

市販薬などを使用しても改善が見込めない場合は、クリニックの受診も検討してください。色素沈着の原因の判断が難しいという人にも、皮膚科の受診はおすすめです。

 

出典:体の黒ずみを取る3つの方法とは?色素沈着のケアが黒ずみ改善のポイント|アイシークリニック【公式】
参照:https://ic-clinic.com/female/melanosis/

色素沈着の原因を知って黒ずみができないように予防しよう

色素沈着は体の様々な部位にできやすく、一度できてしまうとケアが難しいものです。つまり、日頃から対策に取り組んでおくことが大切になります。

 

対策をするためには色素沈着の原因を理解することが求められます。原因を知り、それらに応じた対策に取り組むことで黒ずみを予防していきましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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