【専門家監修】セルフケアで肌質改善するコツとは?おすすめの治療方法も紹介
「自分の肌質や肌のことについて詳しく知りたい!」
「自分で肌質を改善するためには、何から始めたら良いのだろう?」
「肌の状態を良くするのに効果的な治療方法は何があるの?」
このように自分の肌質について深く知り、肌質を良くしていきたいという方も多いのではないでしょうか。
肌質は、日頃の正しいスキンケアや治療によって改善が期待できます。この記事では、肌構造、肌質を改善するために気を付けることや、肌質改善できる治療方法をご紹介します。
この記事を読むことで、自分の肌質に合ったセルフケアや治療法を知ることができます。その知識を活かし健やかな肌質をつくりだし、その状態を持続することが可能になるでしょう。
すぐに実践できる具体的な方法も紹介しているため、肌質改善に取り組みたい方はぜひ参考にしてください。
肌質改善の意味
肌質改善を行うことで肌に透明感やハリが生まれ、美しい肌を手に入れることができます。肌の状態は、年齢や毎日のスキンケアのやり方などで変わります。例えば、20代と40代では抱えている肌の悩みも異なるでしょう。
ここからは、肌質改善をするうえで気を付ける点についてご紹介します。毎日口にする食べ物や飲み物に気を遣うように、しっかり意識することが大切です。
ターンオーバーの乱れを防ぐこと
ターンオーバーの正常な働きは、肌を健康的な状態に導くため、とても重要なことです。皮膚の表面である表皮で新しい細胞に生まれ変わり、周期は約1ヶ月とされています。
ターンオーバーが乱れてしまうと角質が表面に溜まり、乾燥や肌のごわつきなど、様々な肌トラブルが起きてしまいます。
そのため、食事や運動など生活習慣に気を付けて、ターンオーバーの乱れを防ぐことが望ましいのです。例えば、栄養バランスを考えて献立を決めたり、軽いウォーキングを行ったりするなどが挙げられるでしょう。
出典:肌質改善するには?肌トラブルの原因や効果的な治療方法|イデア美容皮膚科クリニック
参照:https://idea-clinic.jp/blog/hada001/
自分の肌に合ったケアをすること
人によって、肌の特徴や抱えている悩みは異なります。特に30代を過ぎると、美肌ホルモンであるエストロゲンの減少で、肌トラブルが目立ちやすくなります。
まずは、肌の感触や赤みやニキビなどの気になる肌トラブルから、自分の肌質を正しく知ることが大切です。
肌の乾燥が気になるときは、自分の肌に合った適切なやり方で肌をしっかりケアしましょう。
出典:第42回 肌質改善は自分の肌質を知ることから!|美容医療クリニック シンシアガーデンクリニック
参照:https://www.sincere-gc.com/column/column42.html
年齢や環境に合わせたケアをすること
年齢や季節の変化に合わせて、基礎化粧品の見直しやスキンケアをすることは、肌の状態を整え美しい肌に導くことにも繋がります。
特に、20代後半から30代前半にかけてホルモンバランスが大きく変化するため、肌質に影響するとされています。また、夏に強くなる紫外線や秋冬の乾燥なども肌にダメージを与える原因として挙げられるため、しっかり対策することが重要です。
出典:肌質が急に変わった!? 「お肌の曲がり角」の原因と症状とは| 銀座美容外科クリニック
参照:https://www.ginzabiyou.jp/column/face/mask_rough_skin29/503/
肌質改善を目指すうえで知っておきたい3つの肌構造
肌質改善をするためには、まず肌の仕組みについて詳しく知ることが大切です。肌は「皮下組織」「真皮」「表皮」から成り立っており、肌にとっても大事な働きを担っています。
ここからは、3つの肌構造についてご紹介します。それぞれの働きや肌にどのような影響を与えるのか正しく理解しましょう。
1:皮下組織
皮下組織は肌の最下層に位置し、「脂肪層」とも呼ばれるほど多くの脂肪を含んだ分厚い層であることが特徴です。
皮膚と筋肉と骨を繋ぎ合わせる役割があり、体温の維持や外部からの強い衝撃から体を守る働きがあります。また、皮下組織の保湿作用によって肌の色ツヤや透明感を生み出し、肌の老化にも深く関わっています。
出典:ニキビとの関係 皮膚構造と役割|医療法人社団翔心会 伊藤メディカルクリニック
参照:https://www.ito-medical-clinic.com/2015/07/06/%e7%9a%ae%e8%86%9a%e3%81%ae%e6%a7%8b%e9%80%a0%e3%81%a8%e5%bd%b9%e5%89%b2%e3%80%80%e3%83%8b%e3%82%ad%e3%83%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82/
2:真皮
真皮は表皮の下層に位置し、コラーゲンやエラスチンなどの繊維群や細胞で成り立っていることが特徴です。
皮脂腺や汗腺などの重要な器官が多く、毛細血管を通じて表皮に栄養を送り、ターンオーバーの促進を助ける働きをしています。真皮には肌の状態を保つのに必要な水分やタンパク質などを含み、肌のハリや弾力性を保つ役割も担っています。
出典:ニキビとの関係 皮膚構造と役割|医療法人社団翔心会 伊藤メディカルクリニック
参照:https://www.ito-medical-clinic.com/2015/07/06/%e7%9a%ae%e8%86%9a%e3%81%ae%e6%a7%8b%e9%80%a0%e3%81%a8%e5%bd%b9%e5%89%b2%e3%80%80%e3%83%8b%e3%82%ad%e3%83%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82/
3:表皮
表皮は肌の最上層に位置し、下から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4つの層から成り立っているのが特徴です。
ターンオーバーが行われ「基底層」から生まれた細胞は分裂を繰り返し、「角質層」まで押し上げると最後は角質として体外に排出する働きをします。
表皮には紫外線や摩擦などの刺激から肌を守り、皮脂腺から皮脂膜を形成し肌のみずみずしさや美しさを保つ役割もあります。
出典:ニキビとの関係 皮膚構造と役割|医療法人社団翔心会 伊藤メディカルクリニック
参照:https://www.ito-medical-clinic.com/2015/07/06/%e7%9a%ae%e8%86%9a%e3%81%ae%e6%a7%8b%e9%80%a0%e3%81%a8%e5%bd%b9%e5%89%b2%e3%80%80%e3%83%8b%e3%82%ad%e3%83%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82/
セルフケアで肌質改善するコツ
肌質を良くし美しい肌をつくりだすためには、毎日のスキンケアや生活習慣の見直しを心掛けることが重要です。
ここからは、セルフケアで肌質改善するコツをご紹介します。ポイントを押さえて、正しいホームケアを実践してみましょう。
- 睡眠を十分にとる
- 洗浄力が強すぎないクレンジング料を選ぶ
- 紫外線を防ぐ
睡眠を十分にとる
睡眠は、肌のターンオーバーやホルモンバランスに影響します。十分な睡眠時間を確保することで、ターンオーバーを活性化し肌の回復を促進します。
また、毎日同じ時間に眠るなど規則正しい生活を意識することで、自律神経を整えられます。精神安定にも繋がり、肌にも心にも良い影響を与えられるでしょう。
出典:肌質改善するには?肌トラブルの原因や効果的な治療方法|イデア美容皮膚科クリニック
参照:https://idea-clinic.jp/blog/hada001/
洗浄力が強すぎないクレンジング料を選ぶ
洗浄力の強いクレンジングは、摩擦によって肌を傷つける原因になります。メイクを落とすときは肌への負担を考えて、できるだけ洗浄力を抑えた低刺激のクレンジング料を選ぶことが大切です。
優しくマッサージするように指を動かし、丁寧にメイクや汚れを落とすことで肌のバリア機能を保つことができます。特にメイクが薄いときは、肌をこすり過ぎないように注意しましょう。
出典:正しいお手入れ【クレンジング・洗顔】|姫路メディカルクリニック美容皮膚科
参照:https://himeji-biyou.com/column/staff-blog/archive/5626
紫外線を防ぐ
紫外線は肌にダメージを与え、乾燥やシミの発生などの肌トラブルを招きます。また、日焼けによって肌の老化を促進させてしまうため、季節を問わず普段から全身の紫外線対策が必要です。
日焼け止めクリームなどの定期的な塗り直しや、紫外線を防御する機能を高めた日傘やサングラスを利用して美白ケアに努めましょう。
出典:肌質改善するには?肌トラブルの原因や効果的な治療方法|イデア美容皮膚科クリニック
参照:https://idea-clinic.jp/blog/hada001/
5つの肌質別から見る肌質改善方法
人によって、肌質や抱えている肌トラブルの悩みは異なります。肌質を整え美しい肌を手に入れるには、自分の肌の特徴を理解し適切なケアの方法を実践することが必要です。
ここからは主な肌質を5つに分け、それぞれの肌質の特徴や改善方法についてご紹介します。自分の肌はどのタイプに当てはまるのか、確認してみましょう。
1:普通肌の場合
普通肌とは肌の水分量と皮脂量が整っており、目立った肌トラブルのない健康的な肌の状態を指します。ファンデーションなどの化粧ノリも良く、肌質は比較的安定していると言えるでしょう。
しかし、季節や体調の変化で乾燥や皮脂が増え、肌の状態が悪くなることもあります。普通肌を保つためには、肌の様子を確かめながら日々のスキンケアを続けることが大切です。
出典:肌質改善|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
2:混合肌の場合
混合肌とは部位によって肌質が異なり、脂性肌と乾燥肌が混合した肌の状態を指します。例えば、口や頬はカサついているのに、額や鼻はテカリが見られるなどが具体的な特徴です。また、ホルモンバランスの影響や紫外線などが原因で、一時的に混合肌になることもあります。
肌のバランスを整えるためには、顔全体の保湿を高めることが大切です。その他に、古くなった角質を取り除くケアを取り入れるのも、効果的です。
出典:肌質改善|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
3:乾燥肌の場合
乾燥肌とは肌の水分量や皮脂量が不足し、肌荒れや炎症が起こりやすい肌の状態を指します。春から夏にかけての紫外線や、秋から冬にかけての乾燥が主な原因です。また、人によっては年齢を重ねることで、肌の乾燥を強く感じる場合もあります。
乾燥肌を改善するためには、摩擦に注意し、保湿をしっかり行うことが大切です。
出典:肌質改善|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
4:脂性肌の場合
脂性肌とは皮脂量が多く、ニキビや毛穴開きが目立ちやすい肌の状態を指します。皮脂の分泌が盛んな、中学生を始めとした若い世代に見られるのが特徴です。
また、20代後半になるとインナードライや肌の水分量の減少により、皮脂の分泌が過剰になることも原因として挙げられます。
脂性肌を改善するには、洗顔で皮脂をしっかり洗い落とすことが大切です。その他に、古い角質や毛穴の汚れを落とすケアを取り入れるのもおすすめです。
出典:肌質改善|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
5:敏感肌の場合
敏感肌とは乾燥やコスメなどの刺激に弱く、赤みやかゆみが発生やすい肌の状態を指します。乾燥肌の状態でも見受けられ、元々持っているアレルギーが原因であることも考えられます。
敏感肌の改善には、保湿をしっかり行うことが大切です。
また、アトピー性皮膚炎なども原因であるとされているため、皮膚科やアレルギー専門の医師の診断を受け、内服薬での治療などで体質改善を行うことが望ましいでしょう。
出典:肌質改善|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
肌質改善できるおすすめの治療方法
肌質改善には、美容皮膚科やクリニックで専門的な機械を使用した施術を受けることも方法のひとつです。ここからは、肌質改善できるおすすめの治療方法をご紹介します。
また、医師とのカウンセリングで肌の悩みの相談や料金の説明などを聞き、自分が納得したうえで施術を行いましょう。その他に、肌質改善のための治療はほとんどが保険適用外になることを覚えておきましょう。
ダーマペン治療
ダーマペン治療とは、皮膚の真皮層に極細針が付いた医療機器で無数の穴を開ける治療方法のことです。
肌に細かな穴をたくさん開けることで、毛穴開きやニキビ跡などの改善やターンオーバーの促進に効果があります。さらに、コラーゲンやエラスチンの生成を増やし、肌の自己再生作用や質を向上させることにも繋がります。
また、ダーマペン治療は回数を重ね、およそ1ヶ月に1回のペースで5回程度の定期的な治療を受けることで、より効果が現れる治療方法です。
出典:ダーマペン4とは|メディアージュクリニック青山院
参照:https://mediage.co.jp/menu/dermapen4
フォトフェイシャル治療
フォトフェイシャル治療とは、専用の治療器を使用して肌に光を当てる治療方法のことです。
光によって繊維芽細胞の働きを活性化し、コラーゲンの生成を促進させます。その他に、メラニンやヘモグロビンなどの色素にダメージを与え、肌のくすみや赤ら顔を改善します。
また、フォトフェイシャル治療は1回でも効果が見られますが、およそ1ヶ月に1回のペースで5回程度の治療が理想的とされています。
出典:光で素肌を変える、フォトフェイシャル®とは|フォトフェイシャル協会
参照:https://www.photofacial.co.jp/about/
ケミカルピーリング治療
ケミカルピーリング治療とは薬剤を顔全体に塗布し、肌表面に残る古い角質を取り除く治療方法のことです。
薬剤を使用することで古い角質の繋がりを弱めていき、肌のターンオーバーを活性化させます。新しい角質層の生成を促進させるため、肌のくすみや黒ずみなどの様々な肌トラブルの改善に適しています。
ケミカルピーリング治療では、市販とは異なった成分や濃度のピーリング剤を使用しています。また、目安として2週間以上空けて治療を継続することで、より効果が実感できます。
出典:ケミカルピーリングはこんな症状におすすめ|美容皮膚科 品川スキンクリニック
参照:https://shinagawa-skin.com/list/chemical_peeling/
レーザートーニング治療
レーザートーニング治療とは、レザー機器を使用して肌に均一にレザーを照射する治療方法のことです。
肌への刺激を抑えながら顔全体のメラニンを少しずつ減らし、シミや肝斑を薄くしていきます。さらに肌にハリを与えキメも整えていき、美しい肌に導いていきます。
レーザートーニング治療は、治療を継続することで肌の状態をより良くしていき、最低1週間以上空けて治療をすることを推奨しています。
出典:レーザートーニング|城本クリニック
参照:https://www.shiromoto.to/ct/skincare/method/lasertoning.php
ヒアルロン酸注入・ボトックス注射
ヒアルロン酸注入やボトックス注射とは顔の気になる部位に注入し、アンチエイジングを行う治療方法のことです。
ヒアルロン酸注入は加齢によって萎縮した骨や脂肪を補い、リフトアップしてたるみやアゴの丸みを改善します。また、頬や目の下に注入することで膨らみを持たせ、弾力性のあるヒアルロン酸によってボリュームを持たせます。
ボトックス注射は、表情じわの筋肉に注射することで筋肉を緩ませ、周囲の顔の筋肉が肌を引っ張り、しわをできにくくします。
ヒアルロン酸注入とボトックス注射は1回の治療で効果が長続きするのが特徴でしょう。
出典:Hyaluronic Acidヒアルロン酸|ラベールミラクリニック
参照:https://labelle-miraclinic.jp/hyaluronicacid/#hyalu1
肌質改善の方法を試してみましょう
肌質改善するには、肌の構造や健やかな肌をつくりだすために必要なことを知り、毎日のスキンケアや生活習慣に活かすことが必要です。また、美容皮膚科やクリニックで受けられる様々な治療によって具体的な肌トラブルを改善することもできます。
まずは、自分が改善できる点を探し、少しずつ実践することが大切です。自分の肌の特徴と向き合い、適切なスキンケアや治療で美しい肌を手に入れましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。