【専門家監修】化粧水が浸透しない9つの原因|対処法や肌質に合った選び方を紹介
「最近メイクのりが悪くて悩んでいる」
「化粧水をたっぷり使っても効果がないのはなぜ?」
「化粧水を肌に浸透させる方法が知りたい」
このように、肌の不調や化粧水について悩みを抱えている人は少なくないでしょう。朝、メイクするときに肌の調子が悪いと気分が落ち込みます。女性だと誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
この記事では、美肌になるために化粧水を浸透させる方法や、化粧水が浸透しない理由、正しい化粧水の選び方などを紹介します。
本記事を読むことで、効果的な化粧水の使用方法が理解できるため、スキンケアが楽しくなります。今までにないみずみずしくハリのある肌が期待できるでしょう。
《目次》
肌の調子が悪く悩んでいる人、化粧水の使い方が知りたい人は、ぜひ記事を参考にして日常生活を豊かなものにして下さい。
化粧水の役割ってなに?
そもそも化粧水の役割とはなんでしょうか。化粧水は7割以上が水でできていて、乳液やクリームとは異なる役割があります。
化粧水の役割は、肌に水分を与えることです。洗顔で水分が奪われた肌に潤いを閉じ込めることや、保湿剤の導入効果を高める働きがあります。
出典:化粧水の効果・役割とは?|SBC湘南美容クリニックオンラインストア
参照:https://sbc-store.com/blogs/column/toner
化粧水が浸透しない9つの理由
化粧水が浸透しない理由にはどのようなことがあるのでしょうか。美肌を叶えてコンプレックスを解消するためには、原因を追求する必要があります。
こちらでは、化粧水が浸透しない理由を9つ紹介します。化粧水をしっかりと行き渡らせ、柔らかい肌を目指しましょう。
1:肌の乾燥
肌が乾燥した状態だと、化粧水がなかなか浸透しない場合があります。自覚症状のある人は注意が必要です。
とくに、肌のバリア機能が低下している人は乾燥している状態が続いているため、化粧水をつけても浸透しません。肌荒れなどの症状を引き起こす場合もあるでしょう。
2:角質が厚い・硬くなっている
肌の角質が厚い、または硬くなっていると、皮脂が正常に分泌されず乾燥肌になります。そのため、化粧水が浸透せず効果が実感できないのです。潤い不足となり肌がカサカサするなど問題に発展します。
角質が厚くなるのは、肌のターンオーバーの周期が乱れていることが原因と考えられます。また、ホルモンバランスなども深く関係していて、防衛反応で角質肥厚となるのです。
3:新陳代謝が悪い
新陳代謝が悪いことで肌が生まれ変わる周期が乱れていると、角質自体が厚くなるため化粧水の浸透が悪くなります。
新陳代謝が悪くなる原因には、主に不規則な生活習慣による睡眠不足や冷えなどが考えられます。日ごろの生活習慣の乱れが、肌の新陳代謝低下を招いているのです。
4:年齢とともに肌がやせている
加齢が原因の場合があります。肌の角質細胞や皮脂は年齢とともに減少する傾向があります。角質細胞は肌を保湿する役割があるため、減少することで肌の働きが悪くなり化粧水をつけても浸透しないのです。
さらに、年齢とともに肌がやせることでバリア機能が低下して、刺激に反応しやすくなります。
5:セラミドが不足している
セラミドには肌の角質を整えて、キメを保つ働きがあります。美肌になるためにはセラミドが重要です。
しかし、加齢や洗顔のしすぎなどでセラミドが不足していると、保湿力がないため肌の水分が蒸発してしまい、ハリのある肌を保つことができません。
6:化粧水をつけるタイミングが遅い
化粧水は洗顔後すぐつけることが望ましいです。つけるタイミングが遅いと化粧水が浸透しないことがあります。洗顔して1分以内が良いでしょう。
洗顔して時間が経過するごとに水分が蒸発して乾燥するため、化粧水の浸透率が低下してしまいます。
とくに、お風呂の後は肌が過度に乾燥しているため注意するべきでしょう。入浴後は5分以内にスキンケアすると効果的です。
7:スキンケアの方法が間違っている
化粧水が浸透しないのは、スキンケアの方法に誤りがある場合があります。
化粧水をつけた後、時間を置くなどして放置すると、肌に含んだ水分が逃げてしまうため潤い効果が得られず、乾燥肌を導いてしまいます。一度肌に入った水分が意味のないものになってしまうのです。
8:使っている化粧水が肌に合っていない
自分の肌と合わない化粧水を使用している場合にも、浸透しないことがあります。化粧水の選び方を間違えると肌にフィットせず、十分な効果が発揮できないためです。さらにひどい場合は、乾燥や肌荒れを引き起こすこともあります。
9:化粧水の使い方が間違っている
化粧水の使い方について正しく理解できているでしょうか。化粧水が浸透しない理由は、その使い方に問題があるのかもしれません。使う量を増やして保湿した気になっていても、実は表面がべたつくだけで肌に浸透していないことがあります。
また、高価な化粧水を少量だけ使うなどしても、肌に浸透せず十分な効果が期待できないでしょう。
化粧水の使い方を誤ると、せっかくの水分が失われてしまい、乾燥肌の症状を引き起こしてしまいます。
化粧水が浸透しない場合の対処法10選
毎日のスキンケアは肌の調子に大きく影響します。しっかりと化粧水を塗っているのに効果が感じられないと、悩みやコンプレックスの原因となるでしょう。
化粧水を浸透しやすくするには、どのように工夫したら良いのでしょうか。こちらでは、化粧水が浸透しないときの対策方法を紹介します。
1:肌の汚れをしっかりと落とす
肌の汚れをしっかりと落として綺麗な状態を守りましょう。肌は洗いすぎるとよくありませんが、肌に付着した汚れが刺激となるケースがあるのです。汚れには、皮脂や汗、ほこりなど様々なものがあります。
肌を洗うときは優しく擦らないようにして、洗顔後はすぐに化粧水を塗りましょう。その後のスキンケアで保湿も忘れてはいけません。
2:定期的にピーリングをする
定期的にピーリングを行うと、肌の代謝がアップしてターンオーバーを整えることができます。生活習慣や加齢などで乱れた肌周期はピーリングで取り戻すことができるのです。
シミやシワ、ニキビなどの症状の改善も期待できるでしょう。丁寧なケアを続けるとキメも整い、メイクのりも良くなります。
3:顔を洗ったらすぐに化粧水をつける
洗顔後はカサつきやすいため、すぐに化粧水をつけましょう。素早く化粧水をつけることで、水分が肌に行き渡ります。毎日の積み重ねで美肌が期待できます。
4:化粧水は表記に従って使う
化粧水をつけるときは表記に従いましょう。表記よりも少ない量を使用した場合は、十分に効果を得られないケースがあるためです。化粧水ごとに使用量は異なるため、確認しながら使うことが重要です。
多くの場合で、500円玉大など使用量がわかりやすく表記されています。多くとりすぎたときは、数回に分けて肌に浸透させましょう。
5:化粧水を手のひらで温める
化粧水をつけた後、手のひらで肌を押さえて温めましょう。温めることで肌への浸透率がアップします。このとき、力強く押さえつけるのではなく、軽くなじませるようにすると効果的です。肌に水分が浸透してみずみずしくハリのある肌が期待できます。
6:カサつきやすい部分は重ね塗りをする
カサついて乾燥しやすい部分は指の中心を使って重ね塗りしましょう。顔の中でも、目や口の周りはデリケートでカサつきやすい部分です。
塗るときは、鏡を見ながら指を使って丁寧に塗りましょう。複数回に分けてつけるとムラを防げます。肌に潤いがでてくると化粧が楽しくなるため、自信ややる気に繋がるでしょう。
7:塗り忘れやすい部分は丁寧になじませる
化粧水は肌全体に塗ることを意識しましょう。とくに、鼻や目の周りは塗り忘れの多い場所です。指で優しく丁寧になじませることで、細かい部分まで肌に浸透するでしょう。
もしコットンを使うときは、コットンの素材で肌が傷つかないように、化粧水を少し多めに含ませてからつけると効果的です。
8:化粧水をつけるときにコットンを使う
化粧水を肌につけるときは、コットンを使用するとムラなく全体的に塗ることが可能です。ただし、肌が敏感なときはコットンの素材で肌荒れなどを引き起こしかねません。肌状況を見ながら使い分けるなどして、肌を傷つけないように注意しましょう。
9:肌が手に吸い付くまでなじませる
化粧水を塗った後、肌が手に吸い付いたら浸透していると考えて良いでしょう。塗った後で、まだカサつきが気になるようなら、上から重ね塗りすると効果的です。
化粧水で肌を整えた後は、保湿効果のあるスキンケアで水分を閉じ込めましょう。べたつきが気になる部分は、あまり塗りすぎないように調整して下さい。
肌質に合わせた化粧水の選び方
肌の調子を上げるためには、化粧水の選び方もポイントとなります。一生懸命化粧水を塗っても、自分の肌と合っていなければ意味がありません。
自分の肌の特徴に合わせて使用することで、化粧水の浸透効果が高まり潤いが増して美肌を叶えることができるでしょう。こちらでは、3つの肌タイプ別の化粧水の選び方を紹介します。
敏感肌
敏感肌の人は肌のバリア機能が弱くなっています。外からの刺激に反応しやすい状態のため、最初に手を使ってパッチテストをするなどして、痛みや痒みなどが発生しないかを確認して下さい。
肌に優しく刺激の少ないスキンケアを選んで、汚れや角質などはしっかりと落としましょう。
オイリー肌・普通肌
オイリー肌は、皮脂の分泌が活発な状態です。化粧水はこってりしたタイプではなく、さっぱりタイプを選びましょう。オイルが含まれておらず、肌を引き締める作用があるものであればベタつきません。
普通肌は、肌が健康な状態です。ただし、加齢や生活リズムで変化することもあるため、肌の状態や環境に合わせた化粧水を選ぶと良いでしょう。
乾燥肌
乾燥肌の人は、保湿効果の高い化粧水を選びましょう。また、エタノールなどの含有量が多い化粧水は、刺激となり乾燥悪化の原因となる可能性があるため、なるべく避けます。アルコールの入っていない化粧水が良いでしょう。
化粧水を塗っても乾燥が気になるときは、フェイスパックなどで保湿力をアップすると、潤い持続効果が高まるでしょう。
化粧水が浸透しない原因を知って健康な肌を維持しよう
この記事では、化粧水が浸透しない原因や解決方法について紹介しました。まずは、自分の生活と照らし合わせて原因と追求しましょう。
正しい解決方法を心がけることで健康的な肌に導くことができるため、普段のスキンケアを意識することが大切です。化粧水の使い方を工夫してハリや潤いのある肌を目指しましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。