コラム─ Column ─

【専門家監修】紫外線対策はどうしたらいい?日焼け止めの選び方についても解説

「冬は紫外線が弱いから日焼け止めは必要ないの?」
「日焼け止めに書いてあるSPFって何?」
「しっかり日焼け止めを塗っていたのに、日焼けしちゃったのはどうして?」
このように、日焼け止めの効果や使い方がよく分からないという方もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、紫外線が肌に与える悪影響や、紫外線対策の6つの方法、効果的な日焼け止めの塗り方と選び方、紫外線を浴びた後のスキンケアについて紹介しています。

 

この記事を読むことで、肌にダメージを与える紫外線から肌を守る方法と、日焼け止めの正しい使い方を理解できるようになるでしょう。

 

紫外線対策をしっかり行いたいと考えている方は、ぜひチェックしてみて下さい。

紫外線が肌にあたえる悪影響

紫外線が肌に悪い影響を与えることは、広く知られています。

 

日焼けはもちろんのこと、シミやシワ、皮膚がんの原因にもなるため、注意が必要です。また、肌の色によっても紫外線の影響は異なり、肌が白い人が紫外線を浴びると皮膚が赤くなりやすく、肌が黒い人は色素沈着を起こしやすいとされています。

 

紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類があり、UV-Aの方が皮膚の奥深くまで到達するため、特に注意しましょう。

 

出典:日光紫外線の人体への影響|環境儀 No.79|国立環境研究所
参照:https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/79/column3.html

日焼け止めのPAとSPFの違いは何?

日焼け止めに「PA」や「SPF」という文字がよく記載されていますが、どのような意味か分らないという方も多いでしょう。

 

紫外線には3つの種類があるということを前述しましたが、「PA」や「SPF」はその3種類の紫外線に対する効果を示す言葉になります。

PA

「Protection Grade of UV-A」を略したものがPAで、UV-Aを防ぐ効果を表しています。

 

PAに+を付けて、「PA+」といった形で表記されており、この「+」が多いほどより効果が高いとされ、最も効果が高いのが「PA++++(フォープラス)」です。

SPF

「Sun Protection Factor」を略したものがSPFで、UV-Bを防ぐ効果を表しています。

 

「SPF20」などの形で表記されており、この数値が高くなるほどUV-Bを防ぐ効果が高いとされ、効果が高いのが「SPF50+」です。

紫外線対策6つの方法

紫外線の悪影響を理解した上で、この紫外線から肌を守る方法をしっかりと考えなければなりません。

 

ここから日常の紫外線対策に有効な方法を紹介していくので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1:日焼け止めを毎日使う

紫外線対策として手軽に取り入れやすいのが、日焼け止めを毎日使うことです。洋服で隠すことができない顔はもちろんのこと、肌の露出が多くなる季節は腕や脚などにもしっかりと塗るようにしましょう。

 

日焼け止めには色々な種類があるため、好みの使用感のものや、肌質に合ったものを選ぶことも大切です。

2:帽子・日傘を使う

外出するときに、帽子をかぶったり日傘を差したりすると、肌だけではなく髪の毛も紫外線から守ることができます。

 

しかし、通常の布地を使用したものは紫外線を通してしまうので、紫外線カット効果の高いものを選ぶようにしましょう。

3:日差しを避けることのできる衣服を身に着ける

長袖の服を着たり、首にストールを巻いたりすることで、肌を紫外線から守ることができます。

 

また、最近はUVカット効果のある衣服も販売されているため、このような衣服を利用するのもお勧めです。

4:日差しの強い時間の外出を避ける

正午前後の日差しが強い時間は、紫外線が強い時間帯です。

 

外出するときには、なるべくこの時間帯は避けるようにし、可能であれば朝や夕方に外出するようにした方がいいでしょう。

5:日なたを避ける

外出したときは、なるべく日なたを避けて日陰を歩くようにするのもお勧めです。

 

紫外線は太陽光だけと思いがちですが、地面や建物から反射したものが空気中に散乱していることもあるため、注意しましょう。

6:サングラスをかける

紫外線が目に入ると脳が防御反応を示し、体内にメラニン色素を作るように命令を出すため、目も紫外線から守る必要があります。目を紫外線から守るためには、サングラスを使用するといいでしょう。

 

しかし、顔の骨格に合ったものでないと紫外線を正面以外の角度から防ぐことができません。そのため、UVカット効果の高いものを選ぶことに加え、しっかりと顔や身体にフィットするものを選ぶことも大切です。

 

出典:紫外線による目への影響について(5月)|逓信病院
参照:https://www.hospital.japanpost.jp/health/health201405.html

効果的な日焼け止めの塗り方

日焼け止めを塗っていたのに、なぜか日焼けしてしまったということはないでしょうか。これは、日焼け止めを正しく塗れていなかったことが原因です。

 

日焼け止めの正しい塗り方をマスターし、しっかりと日焼け対策を行いましょう。

説明書に記載されている量を塗る

日焼け止めは規定量を塗ることで、本来の効果が発揮されます。使用量が少ないと、日焼け止めの十分な効果を得ることができないため、注意が必要です。

 

日焼け止めを使用する際には、説明書に記載されている量をしっかりと確認するようにしましょう。

こまめに塗りなおす

日焼け止めは汗をかいたりタオルなどで拭いたりすることで、落ちてしまうことがあります。

 

そのため、2~3時間ごとに肌表面の汗や汚れを拭き取ってから、こまめに塗り直すようにすると良いでしょう。

塗る場所にムラが無いようにする

せっかく日焼け止めを塗っていても、塗り方が悪いと紫外線を効果的に防ぐことができません。塗り方にムラがあると、日焼け止めの効果が十分に発揮されないためです。

 

日焼け止めを塗るときは、ムラにならないように注意しましょう。

耳・襟足など忘れやすいところに気を付ける

耳や襟足などは、日焼け止めを塗り忘れやすい部分です。腕や足などの広範囲にはしっかりと塗っていても、自分の目が行き届かない部分は、うっかり塗るのを忘れてしまったということもあるでしょう。

 

気づいたときには日焼けしていたということがないように、日焼け止めを塗るときには細部までしっかりと忘れずに塗るようにして下さい。

天気が悪くても塗る

日焼け止めは、天気が良い日しか塗らないという方もいるのではないでしょうか。しかし、曇りの日でも晴れている日の半分程の紫外線が降り注いでいるため、油断は禁物です。

 

天気が悪くても、日焼け止めはしっかりと塗るようにしましょう。

日焼け止めの選び方

日焼け止めには紫外線カット効果の高さや、テクスチャーの違いなど、様々なタイプのものがあります。日常生活の紫外線対策や、日差しの強いレジャーでの紫外線対策など、TPOに合わせて日焼け止めを選ぶことが大切です。

 

ここから日焼け止めの正しい選び方について、解説します。

行き先で日焼け止めを選ぶ

日焼け止めにはSPFの数値が記載されていて、その数値が高いほど紫外線カット効果も高くなります。

 

とりあえず、SPFの数値が高いものを選べば安心だと思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、SPFが高いものは肌に負担となる可能性もあり、特に敏感肌や乾燥肌の方は注意が必要です。

 

海水浴など炎天下でのレジャーではSPFの数値が高いもの、買い物などの日常生活ではSPFの数値が低いものを選ぶなど、行き先に合わせて日焼け止めを選ぶようにしましょう。

性能別で日焼け止めを選ぶ

最近の日焼け止めは進化しており、紫外線を防ぐ効果だけでなく他にも様々な機能を兼ね備えています。

 

例えば、海水浴などでは水に強いウォータープルーフタイプのもの、日焼けを防ぎながら美白もしたいという方は、美白成分が配合されたタイプのものを使用するなど、使用する場所や目的に合わせて選ぶことも可能です。

 

その他にもトーンアップ効果や、ファンデーションのノリを良くする化粧下地効果など、肌を美しく見せる機能を持った日焼け止めもあります。

使用感で日焼け止めを選ぶ

日焼け止めには、様々なテクスチャーのタイプがあります。

 

さっぱりとした使用感が心地よいジェルタイプのものや、乾燥肌にお勧めのしっとりしたクリームタイプのもの、伸びが良くて塗りやすいミルクタイプのものなど、お好みの使用感のものを選ぶといいでしょう。

紫外線を浴びた場合のスキンケア

日焼け止めを塗り忘れてしまったり、塗り直すことができなかったりして、うっかり日焼けしてしまったという場合には、正しいアフターケアでダメージを抑えることが必要です。

 

日焼けは軽いやけどと同じ状態のため、塗れたタオルや保冷剤を使用して、肌をしっかりと冷やしてあげましょう。肌を冷やすことによって、やけどの進行を抑える効果が期待できます。

 

肌の炎症と火照りが落ち着いたら、化粧水などを使用して失われた水分を補給すると良いでしょう。化粧水はセラミドなどの保湿成分が含まれているものがお勧めです。

 

また、外側からだけではなく、内側からのケアも必要になります。肌が熱を持っていることにより体内の水分が蒸発しやすい状態となり、脱水を起こす可能性があるため、こまめに水分を取り、ビタミンA、C、Eを積極的に取るようにしましょう。

 

日焼けが強く、アフターケアで改善できなかった場合には、皮膚科で専門の治療を受けて下さい。

 

出典:うっかり日焼けをしちゃったときに!正しいアフターケア|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/pigmented/139064/

紫外線のダメージを避けられるように対策をしっかり行おう

紫外線は、お肌を老化させる大きな原因となります。

 

肌を紫外線から守るためには、紫外線に対する正しい知識を身につけることが大切です。

 

紫外線は、一年を通して私たちの元に降り注いでいます。短時間の外出や、曇りの日の外出など、少し紫外線を浴びただけでも、それが蓄積されて大きなダメージとつながる可能性があるため、注意が必要です。

 

日焼けしてから後悔することのないように、紫外線対策をしっかりと行い、紫外線のダメージから肌を守りましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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