【専門家監修】化粧品に含まれる美白有効成分とは?その種類と効果について解説!
「シミを予防できる化粧品はある?」
「美白成分にはどんな種類があるの?」
美白有効成分にはいくつか種類があり、それぞれ異なる作用でシミ予防に働きかけるのが特徴です。
この記事では、美白有効成分の3つのタイプとその効果の違いについて解説しています。また、代表的な美白有効成分4選と、体内から美白にアプローチする方法も詳しくお伝えします。
この記事を読めば、美白有効成分がシミ予防に効く仕組みや、シミを防ぐ方法について理解することができるでしょう。
美白有効成分の効果を理解して、スキンケアの参考にしてください。
美白有効成分の効果
厚生労働省からシミ・そばかすを防ぐ効果があるとして認可されている美白有効成分には主に3つのタイプがあり、シミやそばかすに対してそれぞれ異なる効果を発揮します。
美白有効成分の働きや特徴の違いについて詳しく確認していきましょう。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
メラニンの生成を抑制する
1つ目に挙げる美白有効成分はメラニンの生成を抑制するものです。シミやそばかすの原因となるのはメラニンですが、そのメラニンが生み出されるのを防ぐとされているのが、プラセンタエキスやアルブチンといった美白有効成分です。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
メラニンを還元する(シミを薄くする)
もう1つの美白有効成分は、メラニンを還元して既にあるシミを薄くする効果があるものです。美白有効成分のあるものを使えば、既にできてしまったシミや、色が濃くなって目立つシミを薄くする効果が期待できます。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
メラニンの排出を促進する
メラニンの排出を促進する働きをもつ美白有効成分もあります。メラニンは、肌の生まれ変わりとともに外へ排出されるため、肌の生まれ変わりをサポートする効果があるレチノールなどが美白に有効だとされています。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
主な美白有効成分一覧
ここからは、医薬部外品として認可されている美白有効成分の中から代表的な4種類を紹介します。美白有効成分にはそれぞれ異なる役割があるため、機能の違いを比較してみましょう。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
トラネキサム酸
トラネキサム酸はアミノ酸の一種です。メラニンを生成するのはメラノサイトという細胞で、メラノサイトが活性化することでシミが作られます。
このメラノサイトを活性化させるのがプラスミンと呼ばれるものですが、トラネキサム酸にはプラスミンを阻害してメラニンの生成を抑制する働きがあります。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
出典:【外用】トラネキサム酸の美白効果|医療法人社団 肌のクリニック
参照:https://koenji.clinic/archives/914
アルブチン
メラニン色素を合成させるという酵素がチロシナーゼと呼ばれるもので、アルブチンはチロシナーゼの活性化を抑えてメラニンを生成させないように働きかけます。アルブチンはコケモモや洋ナシなどに含まれている美白有効成分です。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
出典:アルブチン|銀座ケイスキンクリニック
参照:https://www.ks-skin.com/55glossary/55glossary01/post_308.html
カモミラET
カモミラETはカモミールの葉から抽出される成分で、メラノサイトの活性化を抑制する役割をもっています。さらに、メラニンの生成を促進させる、エンドセリンという物質を抑える機能もある成分です。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|一般社団法人 和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
出典:美白剤(トレチノイン、ハイドロキノン、αリポ酸クリーム)|品川シーサイド皮膚・形成外科クリニック
参照:https://www.shinagawaseasideclinic.com/biyouhifu/tretinoin.html
プラセンタエキス
プラセンタエキスには、メラニンの生成を抑制する作用があるとされていて、美白有効成分として認められています。プラセンタエキスは豚などの動物の胎盤から抽出される成分です。
出典:日焼け対策と美白化粧品について|和歌山県薬剤師会
参照:https://www.wpa.or.jp/information_info/%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E7%BE%8E%E7%99%BD%E5%8C%96%E7%B2%A7%E5%93%81%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-3/
体内からも美白にアプローチしよう!
体内から美白にアプローチする方法も取り入れてみてはいかがでしょうか。
ここでは美白に効果がある2つの栄養素と、その栄養素を摂ることができる食材について紹介します。
出典:肌を本気で白くするために!自宅でできる簡単ケアから治療まで、医師が解説します|医療法人社団エムズ クリニックフォアグループ
参照:https://www.clinicfor.life/articles/beauty-010/
ビタミンCを含む食材
ビタミンCはメラニンが作られるのを防ぎ、できてしまったシミを薄くする働きがあります。
ビタミンCは、果物や野菜に多く含まれている栄養素です。主な食材としてはレモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類、ブロッコリーやトマトなどが挙げられます。
出典:ビタミンCの美白効果|田中消化器科クリニック
参照:https://www.tanaka-cl.or.jp/aging-topics/topics-088/
出典:ビタミンC|厚生労働省e-JIM
参照:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/09.html
ビタミンEを含む食材
体内のビタミンEが不足すると、抗酸化力が下がってしまい肌が紫外線による刺激を受けやすくなります。その結果シミができやすい状態になってしまうため、ビタミンEが不足しないよう気を付けましょう。
ビタミンEを多く含んでいるのは油脂類やナッツ類などです。ひまわり油やベニバナ油などの植物油、ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類を摂ると良いでしょう。また、ほうれん草やブロッコリーなどの緑色の野菜類にもビタミンEが含まれます。
出典:ビタミンEの働きと1日の摂取量|公益財団法人 長寿科学振興財団
参照:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-e.html
出典:ビタミンE|厚生労働省e-JIM
参照:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/11.html
美白有効成分の効果を理解し自分に合ったシミ対策をしよう!
この記事で紹介した美白有効成分はそれぞれ異なるメカニズムでシミ予防に働きかけます。
大切なのは美白有効成分の効果をよく理解してスキンケアを選ぶことです。美白有効成分について知識を深め、自分の肌に合ったシミの予防法を探してみましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。