コラム─ Column ─

【専門家監修】弱酸性は肌に悪い?アルカリ性との使い分け方も併せて紹介

「弱酸性の化粧品やソープは肌に悪いの?」
「皮脂汚れをしっかり落としてくれるアルカリ性のソープじゃだめなの?」
「乾燥している時はどちらを選べばいい?」
肌の乾燥や皮脂の汚れなどが気になるけれど、どういった化粧品やソープを選べば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、弱酸性とアルカリ性のソープが持つ特徴や違い、肌の状態による使い分け方などについて紹介しています。

 

弱酸性とアルカリ性のソープがどのような効果があるのかを理解できれば、自分の肌のコンディションによって選べるようになります。

 

肌を健康的に保つためにも、弱酸性とアルカリ性のどちらのソープが良いのか、その時々によって選んでみましょう。

弱酸性の洗浄料は肌に悪いのか?

人間の肌は弱酸性に保たれていますが、肌の汚れを落とすために使う石鹸はアルカリ性のため、使用することで皮脂を落としすぎてしまうという欠点があります。

 

そこで、肌と同じ弱酸性の洗浄料を使えば、肌への負担を減らすことができます。しかし、弱酸性の洗浄料は泡立ちが悪く、洗浄力が低いため、この点を補うために合成界面活性剤が加えられています。

 

合成界面活性剤が肌荒れや皮膚炎を引き起こし、肌に悪い影響を及ぼすことがあるため、肌にやさしい弱酸性の洗浄料でも肌の調子を見ながら使うようにしましょう。

 

出典:乾燥肌に「弱酸性洗顔料」の選択肢。でも注意点あり。(皮膚科情報)|札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室
参照:https://www.m-skin.com/archives/5150/

弱酸性とアルカリ性のソープが持つ特徴

肌の表面には皮脂の膜があり、この皮脂の膜のpHが4.5~6.0に保たれていれば健康的な肌ということになります。一方で、4.5以下の酸性になればオイリー肌、6.0以上のアルカリ性になればドライ肌ということになります。

 

肌を洗うソープには弱酸性とアルカリ性のものがあり、それぞれに特徴があります。

弱酸性の場合

弱酸性の場合は肌への刺激が少なく、肌が乾燥しやすい時期にも使いやすいとされています。

 

洗浄力がマイルドなため、肌にトラブルがない状態でも肌荒れの予防として使用できるのが特徴です。

 

アルカリ性の場合

アルカリ性のソープは、メイクや皮脂など油性の汚れを落とす力が強いのが特徴です。泡切れがよいため、洗い流す時に肌へ残りにくいのも特徴の1つです。

 

ただし、洗浄力が強いため、使い過ぎたりこすり過ぎたりすると、乾燥や肌荒れを引き起こしてしまう恐れがあります。使い方には注意しましょう。

皮膚のアルカリ中和能ってなに?

肌が健康な状態の時は、肌のpHがアルカリ性になったとしても3時間前後で弱酸性に戻る、アルカリ中和能という働きがあります。

 

健康であれば3時間前後で弱酸性に戻りますが、ニキビや湿疹、洗顔のし過ぎなどでアルカリ中和能の働きが低下していると、弱酸性に戻るのに6時間前後もかかってしまうため、注意しましょう。

 

出典:~ゼオスキンでお肌のPHを整えよう~|みらいクリニック
参照:https://medhayashi.com/2021/06/16/%ef%bd%9e%e3%82%bc%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%81%a7%e3%81%8a%e8%82%8c%e3%81%ae%ef%bd%90%ef%bd%88%e3%82%92%e6%95%b4%e3%81%88%e3%82%88%e3%81%86%ef%bd%9e/

弱酸性が肌に悪いと感じたら化粧品やソープの見直しが必要

肌のpHと同じ弱酸性の化粧品やソープでも、肌に悪いと感じる時があります。

 

皮脂汚れが多い時などに汚れが落ち切っていない場合はアルカリ性のものにする、乾燥してしまう場合は保湿成分が含まれているものにする、などの見直しが必要です。肌のコンディションによって適した化粧品を選びましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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