【専門家監修】インナードライになる原因とは?見分け方や改善方法をあわせて紹介
「肌がベタつくのに、かさつきもあるのは何故?」
「夕方ごろの化粧崩れが気になる」
「肌トラブルを解決したい!」
べたつきやテカリ、かさつき、ニキビなどの様々な肌トラブルを抱えている人は、自分の肌質や普段のスキンケアに対して沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、肌トラブルを引き起こす要因となっているインナードライにスポットをあて、インナードライの基礎知識に加え、その原因と改善方法について詳しく紹介していきます。
インナードライ肌の改善に必要な知識を身につけ、自分の肌やライフスタイルに合ったスキンケアを行うことで、健やかな肌を目指すことができるでしょう。
インナードライ肌について知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
インナードライとはどんな肌状態のこと?
多くの人が、肌の状態を表すインナードライという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。インナードライとは肌の角質層の水分量が減少したことによって、肌内部からの水分の蒸発を抑えようとした結果、皮脂が過剰に分泌されている肌状態のことです。
このインナードライは、現代の日本女性の約80%が発症する可能性があるといわれ、多くの女性にとって身近な問題となっています。
そこで、以下ではインナードライと間違えられやすい肌状態について紹介していきます。インナードライとの違いを詳しくみていきましょう。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
乾燥肌との違いは?
乾燥肌は、一般的に肌の水分量と皮脂量の両方が少ない状態のことを指しており、肌のかさつきやザラつきのほか、肌荒れしやすくなっています。
インナードライ状態の場合、皮膚表面は過剰に分泌された皮脂によってベタつきがあるため、乾燥肌のようなかさつきなどは見られにくいでしょう。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
脂性肌とはどう違う?
脂性肌(オイリー肌)は、一般的に肌の水分量も皮脂量も多い状態のことをいい、皮脂の分泌量が多いことでニキビや吹き出物が起こりやすい特徴があります。
インナードライの肌は肌表面に皮脂によるベタつき感があるため、脂性肌と間違われてしまうケースも少なくありません。
しかしながら、インナードライの肌は脂性肌と違い、角質層の水分量が少ないため肌の深層の乾燥が進んでいる状態です。そのため、インナードライ肌では吹き出物や毛穴の黒ずみ、シミ、肌のごわつきなどを引き起こしやすくなっています。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
インナードライはどのようにしてなるのか
肌がインナードライを引き起こすメカニズムを知るために、まず肌(皮膚)が持つバリア機能について触れていきましょう。
皮膚のバリア機能とは、皮膚の一番外側にある角質層が体の外と中を分け、皮膚内部にある水分が必要以上に放出されることを防止し、さらに外界からの細菌や異物の侵入を防ぐことです。
様々な原因によってバリア機能が低下してしまうと角質層が水分を保持できなくなり、水分の蒸発が起きるケースがあります。こうした肌の水分蒸発を防ぐために皮脂が過剰に分泌され、その結果、肌のインナードライを引き起こすとされています。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
出典:医療トピックス:アトピー性皮膚炎 治療とセルフケアの最新動向|独立行政法人 環境再生保全機構
参照:https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/47/medical/medical01.html
インナードライを見分ける方法
インナードライ状態の場合、肌の表面に皮脂によるベタつき感が出てくるようになり、一見すると脂性肌と思い込まれてしまうことが少なくありません。
インナードライの肌と脂性肌は共通点が多くありますが、違いとしてはインナードライでは肌の角質層に十分な水分がないため、肌表面のベタつきと一緒にごわつきやかさつきも感じてしまうということです。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
インナードライになる原因
肌表面のベタつきと肌深層の乾燥といった、2つのトラブルを持つのがインナードライ肌です。このインナードライ肌を引き起こす原因を正しく知ることで、健やかな肌を目指すことができるでしょう。
以下では、普段のスキンケアをはじめ食生活や睡眠、喫煙などのライフスタイルについても原因となる点を解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。
間違ったスキンケアをしている
肌トラブルに悩んでいる場合、普段のスキンケアに気を付けている人も少なくないでしょう。しかしながら、そのスキンケアがインナードライを引き起こしている原因になっている可能性があります。
以下で、詳しくみていきましょう。
あぶらとり紙を何回も使用している
インナードライの肌になると、脂性肌のように顔にテカリやベタつきが出てしまいます。そうしたテカリやベタつきを抑えるために、あぶらとり紙を使用している人も少なくないでしょう。
けれども、あぶらとり紙の使用はかえって、皮脂の分泌を促してしまうおそれがあります。インナードライの場合、皮脂の分泌は角質層からの水分蒸散を防ぐためのものだからです。
洗浄力の高い洗顔料やクレンジングを使用している
インナードライは肌が持つバリア機能が低下しているため、外的刺激を受けやすい状態となっています。
そのため、洗浄力が高い洗顔料やクレンジング、あるいはスクラブ入りのものを使用することで肌に強い刺激を与えてしまい、さらに必要な皮脂まで洗い流してしまうおそれがあります。
顔を洗いすぎている
インナードライは、肌に触れた際に皮脂によるベタつきを感じてしまうため、過剰に洗顔やクレンジングを行ってしまう人が少なくありません。
しかし、皮脂や汚れを落とそうと、ゴシゴシ強く洗ってしまうことで摩擦が起きてしまい、肌に小さな傷をつけている可能性があります。そのため、肌に大きな負担をかけないように優しく洗顔することが大切です。
ピーリングを頻繁にしている
インナードライ肌の場合、角質層の乾燥が進んでしまうことで肌にくすみが起きてしまうことがあります。そのため、肌のくすみをなくすために、ピーリングを頻繁に行っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、ピーリングを頻繁に行うことによって必要な皮脂を取りすぎてしまい、かえってインナードライを加速させる原因になっている可能性があります。
収れん化粧水を使用している
化粧水には、収れん効果を持つものがあります。収れんとは肌を引き締めたり、発汗を抑える作用のことを指しており、皮脂腺や汗腺の開口部にあるタンパク質に結合し、凝固、収縮させます。
そのため、肌のベタつきやテカリを抑えるために、収れん化粧水を使用している人もいるのではないでしょうか。
収れん化粧水を使うことで皮脂の分泌が抑えられますが、その分、皮脂によるエモリエント効果も薄れてしまいます。角質層からの水分蒸散を加速させてしまい、インナードライ状態をつくり上げてしまうおそれがあります。
紫外線防止対策を怠っている
紫外線への対策を怠ってしまうと、肌の乾燥やインナードライを悪化させてしまう場合があります。その原因として考えられるのが、酸化ストレスによる細胞傷害です。
細胞傷害は、紫外線が活性酵素の産生を過剰に引き起こし、体が持つ抗酸化防御機構を上回った状態(酸化ストレス)に陥ったことでもたらされているとされています。
つまり、紫外線によって肌の細胞が酸化し、傷ついてしまうことで肌のバリア機能が低下し、インナードライ肌の要因となってしまうのです。
出典:活性酸素と酸化ストレス|e-ヘルスネット 厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html
食生活が偏っている
インナードライ肌を引き起こす原因として、偏った食生活が挙げられます。たとえば、脂質の多い食事は皮脂の過剰分泌を促してしまうおそれがあります。
特に、肌や粘膜の潤いを維持したり、肌を外的刺激から保護したりする栄養を含む食事を、バランス良く取ることが大切でしょう。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
睡眠の質が下がっている
インナードライを引き起こす原因として、睡眠不足や睡眠の質の低下が挙げられるでしょう。睡眠には疲労回復、心の安定・集中力アップ、細胞修復といった3つの役割があります。
特に、インナードライに関係する細胞修復は、睡眠中に分泌される成長ホルモンによるものです。この成長ホルモンは、常に睡眠の最初に1日の分泌量の中で最大になり、夜間の中途覚醒は成長ホルモンの分泌を低下させると考えられています。
つまり、睡眠不足や睡眠の質の低下によって成長ホルモンの分泌量が低下してしまうため、細胞の修復が起きにくくなり肌のバリア機能が低下してしまう可能性があります。その結果、インナードライの状態へと陥ってしまうでしょう。
出典:睡眠関連ホルモンの計測|国立研究開発法人 科学技術振興機構
参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/46/2/46_2_169/_pdf
出典:女性の健康週間|沖縄県うるま市
参照:https://www.city.uruma.lg.jp/sp/userfiles/files/kouhou_Part11.pdf
ストレスが溜まっている
ストレスを多く抱えることで自律神経の乱れを起こし、体に様々な不調が現れてしまう(自律神経失調症)場合があります。
自律神経失調症の症状は多岐に渡り、倦怠感、疲労がとれない、眠れない、頭痛、めまい、下痢・便秘など様々です。こうした症状が、肌へ影響を及ぼしてしまうケースが多くあります。
出典:自律神経失調症|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-082.html
加齢によってセラミドが減少している
肌の角質層は角化細胞がレンガ状に積み重なり、その間をセラミド、脂肪酸、コレステロールなどの細胞間脂質によって埋められた構造です。
細胞間脂質の組成はセラミドが約50%を占めており、肌の潤いに欠かせない役割を担っています。セラミドは年齢を重ねるごとに減少し角質層に隙間が生じていまい、その結果、角質層から水分が蒸散しやすくなります。
角質層から水分が蒸散することで、インナードライの状態を引き起こすおそれがあるでしょう。
出典:セラミドはなぜ肌の健康に重要か?皮膚のバリア機能に必要不可欠な新しい脂質代謝酵素の発見|公益財団法人 東京都医学総合研究所
参照:https://www.igakuken.or.jp/topics/2017/0301.html
出典:脂質ならびに皮膚角質層の構造|公益社団法人 日本油化学会
参照:http://www.jocs.jp/wakate/2005/2005SummerSchool-2.pdf
出典:皮膚角質細胞間脂質の構造と機能|国立研究開発法人 科学技術振興機構
参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jos1956/44/10/44_10_751/_pdf
エアコンを使いすぎている
インナードライの原因として、エアコンの使いすぎも挙げられます。冬の暖房は空気中の湿度を減少させてしまい、また夏の冷房や送風でも空気の乾燥を引き起こしてしまう可能性があります。そのため、エアコンを使用する際には乾燥対策を行うことが大切です。
喫煙をしている
たばこを2本吸うだけで1日に必要なビタミンCを消費し、さらに、たばこに含まれるニコチンには血管収縮作用があるため、肌の血流が悪くなります。
喫煙することで大量消費されてしまうビタミンCには、シミやくすみの原因となるメラニン色素の生成を予防し、さらに肌の弾力を保つコラーゲンの生成を助ける作用や、活性酵素による肌の酸化を抑える働きがあります。
つまり、たばこを吸うことによって肌の弾力が損なわれ、さらにシミやくすみ、乾燥を引き起こすおそれがあるといえるでしょう。
出典:美容とタバコ|横浜市
参照:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/kenkozukuri/tabako-health/note/eikyo/ta-05.html
出典:女性とたばこ|函館市
参照:https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2014021900940/
遺伝的にフィラグリンが不足している
肌のバリア機能を保つ上で必須となるタンパク質が、フィラグリンです。このフィラグリンは、プロフィラグリンとして表皮で産生され、これが分解されることで肌のバリア機能を担っています。
また、フィラグリンは分解され天然保湿因子としても働くため、角質層の水分保持にも大きく寄与しています。
しかし、このフィラグリンが遺伝的に不足していたり、あるいは変異していたりするケースがあるといわれています。フィラグリンの不足や変異によって、バリア機能や水分保持力の低下が起きてしまい、その結果、インナードライ状態へと進んでしまうおそれがあるでしょう。
出典:アトピー性皮膚炎の発症因子・フィラグリン遺伝子変異|名古屋大学医学部皮膚科
参照:https://www.med.nagoya-u.ac.jp/derma/research_atopic.html
出典:角層保湿機能|日本化粧品技術者会
参照:https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/314
インナードライの改善方法
肌のベタつきと乾燥を抱えるインナードライ肌は、1つの対策だけでは改善しにくい可能性があります。改善していくためには、普段のスキンケアを見直すことはもちろんのこと、食事や睡眠、入浴などライフスタイル自体も見直していくことが大切です。
以下で、具体的な改善方法をみていきましょう。
スキンケアを見直す
インナードライ肌の改善方法として、まずスキンケアを見直していきましょう。スキンケアには化粧水や乳液についてだけでなく、クレンジングの種類や洗顔方法も含まれています。今までのスキンケアと比較しながら、取り入れていってください。
クレンジングはミルクやクリームタイプを選ぶ
インナードライを改善するためには、普段のメイクをしっかり落とすことが大切です。しかしながら、洗浄力の強いクレンジングを使用してしまうと、肌表面にある皮脂や潤いまで必要以上に洗い落としてしまう可能性があります。
そのため、インナードライ肌の人には、保湿成分が配合されているクリームタイプや、肌への刺激が少ないミルクタイプのクレンジングがおすすめです。
ただし、これら2つの洗浄力はクレンジングオイルと比較すると落ちてしまうので、マスカラなどのアイメイクを落とす際には、ポイントメイクリムーバーを上手に取り入れてみてください。
洗顔料はしっかり泡立てて優しく洗う
毎日行う洗顔は、十分な泡で優しく行うことが大切です。汚れやメイクを落とすために強く肌を擦ってしまうのは、肌にダメージを与えてしまうため避けましょう。
洗顔のポイントは、しっかりと泡立てた洗顔料をクッションにし、内側から外側に向かって円を描いていくようにしてください。このとき、洗顔に長い時間かけないように注意します。
また、顔をすすぐ際はぬるま湯にし、優しく洗い落としていくようにしましょう。
化粧水はたっぷりつける
インナードライは、肌の角質層に十分な水分がない状態です。そのため、まずはたっぷりの化粧水で水分を補っていきましょう。
化粧水を塗った後に手で触れた際、肌がもっちり、ひんやりした状態に感じることができれば、肌への潤いが満ちたサインになります。
ファンデーションはパウダータイプを選ぶ
メイクに欠かせないファンデーションには様々な種類があるため、肌の状態、季節、あるいはメイクシーンに合わせて選ぶ人が多いのではないでしょうか。しかしながら、インナードライ肌の場合には、肌状態に合わせたファンデーションの選び方が大切になります。
その理由が、メイクを落とすときに使用するクレンジングにあります。たとえば、油分の多いリキッドファンデーションやクリームファンデーションの場合、それを落とすために洗浄力の強いクレンジングオイルなどを使わなければいけません。
比較的油分の少ないパウダーファンデーションなどを選ぶことで、肌への負担を和らげることができます。インナードライで悩んでいる人は、使うファンデーションについても検討してみましょう。
日焼け止めをしっかり塗るようにする
紫外線を素肌で浴びることで、活性酵素が過剰に発生し酸化ストレスを引き起こしてしまい、細胞傷害や光老化などをもたらすおそれがあります。また、紫外線のUVAは屋内にいても浴びてしまいます。
そのため、普段から紫外線対策を行うことが大切です。スキンケアの1つに、日焼け止めなどの紫外線対策を取り入れていきましょう。
出典:紫外線の肌への影響|日本化粧品工業連合会
参照:https://www.jcia.org/user/public/uv/affect
栄養バランスの良い食事をとる
インナードライの改善には、栄養バランスの良い食事をとることも大切になります。理由としては、インナードライを引き起こす原因に、肌バリア機能の低下やターンオーバーの乱れがあるためです。
たとえば、ビタミンA(β‐カロテン)は肌や粘膜の潤いを維持し新陳代謝を活発にしてくれ、レバーやウナギ、サバやイワシ、緑黄色野菜などに多く含まれています。
また、ビタミンB群はビタミンAと同じように新陳代謝を活発にし、さらに炎症や抗酸化作用も高い栄養素です。ビタミンB群は、豚肉、レバー、卵、大豆などに多く含まれています。
さらに、細胞間脂質の主要脂質であるセラミドも、実は食材から取ることができる栄養素の1つです。こんにゃくやしらたき、大豆、ひじき、わかめなどに多く含まれています。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
睡眠環境を整える
インナードライを改善するためには、実は睡眠環境を整えることも大切です。その理由に、睡眠中に多く分泌される成長ホルモンの存在が挙げられます。成長ホルモンは、疲労回復や新陳代謝を促すため、健やかな肌づくりを目指すには重要な役割を担っています。
さらに、成長ホルモンのピークが起こるのは1日の中で常に睡眠の最初です。そのため、眠り始めに熟睡できるよう睡眠環境を整えておくことが大切です。
具体的には、寝室の温度や湿度を季節に応じて心地よいと感じられる程度に調整したり、白色照明を避け不安を感じない程度の暗さにしたりすることが挙げられるでしょう。
出典:睡眠関連ホルモンの計測|国立研究開発法人 科技術振興機構
参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/46/2/46_2_169/_pdf
出典:健康づくりのための睡眠指針 2014|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
水分をこまめにとるようにする
私たちの体に最も多く含まれているのが水分になります。水分の働きは主に3つあり、物質の溶解と運搬、体温調節です。これらの働きは健康を守るだけでなく、肌の潤いを保つことにも寄与しています。
十分な水分(1日約1.5リットル以上)をとることで、細胞の中にある老廃物や毒素が排出され、細胞に必要な栄養素が行き渡ります。その結果、健やかな肌づくりに欠かせない新陳代謝が促され、肌のインナードライを改善することが期待できるでしょう。
出典:水は1日どれくらい飲めば良いか|公益財団法人 長寿科学振興財団
参照:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/water.html
入浴時はぬるま湯のお湯に浸かる
インナードライの改善方法として、入浴時の温度にもポイントがあります。お風呂の温度を少し低めの37度~40度に設定し、ゆっくりと浸かるだけで自然と体全体が潤います。
いつものお湯の温度を変えるだけで、インナードライを改善することが期待できるでしょう。入浴習慣に、ぜひ取り入れてみてください。
出典:皮膚科学にもとづいたインナードライのケア方法|一般社団法人 日本エステティック協会
参照:https://ajesthe.jp/cms_member/wp-content/uploads/2018/06/201706_499.pdf
インナードライを改善していこう
本記事では、肌トラブルの1つであるインナードライについて紹介してきました。
インナードライ肌は、角質層の水分不足と水分保持力の低下によって、過剰に皮脂が分泌されている状態です。インナードライの原因を正しく知り、その改善方法を身につけることで健やかな肌を目指すことができるでしょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。