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【専門家監修】ニキビがあるときすっぴんは良くない?予防できる化粧方法も解説

「ニキビがあるけどメイクしていいの?」
「メイクするとニキビに悪いんじゃないの?」
ニキビがあるとき、メイクをしてもいいのか疑問や不安を持つ方は多いのではないでしょうか。

 

本記事では、ニキビがあるときに逆にすっぴんが良くないことの理由、ニキビがある場合はどう対処すればよいのか、ニキビ予防のためのメイク術やすっぴんでマスクすることについて紹介しています。

 

この記事を読むことで、ニキビがあるとすっぴんは良くないといった正しい知識が身に付き、かつニキビを予防するメイクができるようになるでしょう。

 

ニキビがあるときのメイクについて知りたい方、すっぴんでマスクすることについて疑問がある方は、ぜひご覧になってみてください。

すっぴんでいることは肌にとって良いこと?

メイクをせずにすっぴんでいた方が肌に良いと考えている人は、多いのではないでしょうか。しかし、実際にすっぴんでいるとメイクをしているときよりも肌が乾燥しやすくダメージを受けてしまうため、すっぴんが肌に良いという訳ではありません。

 

在宅勤務で働く人も増えた現代、すっぴんで一日過ごすという方も増えています。すっぴんの方が肌に良いという勘違いをしていると、思わぬ肌トラブルを招いてしまう可能性があります。

 

出典:藤井クリニックが応援する「すっぴんメイク」|藤井クリニック
参照:https://www.fujiiclinic-umeda.com/column/column21.html

ニキビがあるときすっぴんが良くない理由

意外なことだと思う方もいるでしょうが、ニキビがあるときもすっぴんではなく、きちんとメイクをした方がよいと言われています。

 

以下ではその理由を2つ紹介しています。ニキビがあるのにメイクするのは抵抗があるという方は、以下の理由を参考にしてみましょう。

 

ただ、メイクによってニキビを悪化させてしまう可能性があることは否定できません。ニキビがあることを考慮してメイクする必要があるでしょう。

乾燥してしまうため

すっぴんというと、ベースメイクをせずアイメイクとリップくらいしかしないという方が多いでしょうが、他の部分には何もしていないため肌が乾燥しやすくなってしまいます。

 

すっぴんで何もしないでいると、素肌がそのまま空気にさらされてしまうため、肌に直接風や空気が当たり乾燥しやすい状態になってしまいます。実はきちんとメイクをしていた方が肌は守られ、肌の水分量を保持しやすくなるのです。

 

出典:藤井クリニックが応援する「すっぴんメイク」|藤井クリニック
参照:https://www.fujiiclinic-umeda.com/column/column21.html

酸化してしまうため

すっぴんでいることにより素肌が空気や紫外線にさらされることで、肌やニキビが酸化しやすくなってしまうでしょう。

 

肌が酸化してしまう原因には、紫外線や汚染された空気、運動のしすぎやストレスなどがあります。すっぴんでいることで、これらの原因のうち紫外線や汚染された空気から肌を守ることが難しくなり、酸化してしまいやすくなるでしょう。

 

メイクをしていた方が汚染された空気や紫外線から肌を守れ、ニキビを悪化させにくくなります。

ニキビがある場合の対処法

思春期でなくても、顔に大人ニキビ(吹き出物)ができてしまうことはあります。思春期のニキビはTゾーン周辺によくできるのに対して、大人ニキビはそれ以外の場所にもできることが特徴です。そして、大人ニキビは思春期のニキビとは違い、できてしまう原因はいくつもあります。

 

ここでは、ニキビがある場合の対処法を紹介しています。ニキビができやすいという方は、まずはこれらの対処法を試してみましょう。

 

出典:女性の気になる病気・症状|渋谷文化村通りレディスクリニック
参照:https://www.shibuya-bunkamuradori-ladies.jp/archives/12038

生活習慣を見直す

思春期ニキビではなく大人ニキビは生活習慣の乱れが原因になっている場合があるため、まずは生活習慣を見直してみましょう。不規則な生活をしている場合は、その生活習慣がニキビの原因になっている可能性があります。

 

大人ニキビの原因には、ホルモンバランスの乱れもあると言われています。ホルモンバランスが乱れる理由は睡眠不足やストレスなどがあるでしょう。ストレスはなるべくためこまないように、規則正しい睡眠時間を得られるように見直してみましょう。

 

出典:女性の気になる病気・症状|渋谷文化村通りレディスクリニック
参照:https://www.shibuya-bunkamuradori-ladies.jp/archives/12038

バランスの良い食事をとる

大人ニキビは食生活の乱れでも起こることがあるため、バランスの良い食事をとるよう心掛けましょう。ニキビだけでなく、肌トラブル対策にもバランスの良い食生活は必要になります。

 

とくにおすすめの食材は、βカロテンがとれる緑黄色野菜(モロヘイヤ、ブロッコリー、にんじん)で、これらは抗酸化作用も高いことが特徴です。この他に、ビタミンCとしてオレンジ、キウイ、だいこんなどをとることもおすすめです。

 

出典:3月 食事から始める肌荒れ・ニキビ対策!|全国健康保険協会
参照:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/270301/

正しい洗顔をする

ニキビを予防するためや改善するためにも、正しい洗顔をすることは効果的でしょう。

 

正しい洗顔方法としては、まず手を洗って清潔にしておくこと、ぬるま湯で顔の汚れを落とすこと、洗顔料を泡立てて泡で洗いぬるま湯でしっかりすすぐことです。泡をきちんと泡立ててクッションになるようにし、指が触れないように泡で洗うことがポイントです。

 

また、洗顔後のタオルも一度使ったものではなく、新しく清潔で柔らかいものを選ぶとよいでしょう。こすらず、優しく押しあてて水分をとるように使います。

保湿を行う

ニキビがあると顔に何かつけることをためらってしまうという方もいますが、これは逆効果でしょう。

 

ニキビがある場合もしっかりと保湿を行った方が、肌のバリア機能や肌のターンオーバーを正常に保つことに繋がります。保湿を適切に行うには、正しい洗顔を行った後にすぐに保湿をすることがおすすめです。

 

ただ、ニキビがある状態で刺激の強いものは肌によくないため、刺激の少ない化粧水などを選んでみましょう。

→ 敏感肌でも使える完全無添加スキンケア
 

出典:ニキビ予防の対処法|大木皮膚科
参照:https://oki-hifuka.com/acne-prevention/

水分をとる

人の体のほとんどが水でできていることは、ご存じの方も多いでしょう。水分をきちんととることで体内の老廃物を排出し、肌のターンオーバーを保てるため、ニキビがあるときは水分補給を心掛けましょう。

 

ただ、水分をとった方がよいといっても大量に飲めばよいという訳ではありません。一度に大量に飲むのではなく、少しずつ水を飲むようにしましょう。また水の温度は多少ぬるめの方が、吸収がよくなります。

適度に運動する

社会人として普通の生活をしていると、運動不足になりがちになってしまう方も多いでしょう。ニキビがよくできるという方で運動不足に心当たりがある場合は、適度に運動する習慣を取り入れてみましょう。

 

簡単に始められるウォーキングや、水泳、スクワットなどの運動がよいでしょう。ただ、運動は継続することが大切であるため、最初に張り切って無理をしすぎないように注意が必要です。

 

運動不足が解消する他、ストレス解消になったり便秘が改善したりするでしょう。

 

出典:3月 食事から始める肌荒れ・ニキビ対策!|全国健康保険協会
参照:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/270301/

化粧水を塗った後ワセリンを塗る

ニキビができている場合には、化粧水を塗った後にワセリンでフタをする保湿方法もおすすめです。

 

ワセリンにも種類がありますが、おすすめなのは白色ワセリンです。市販されている白色ワセリンは肌を刺激するような物質がほとんど取り除かれているため、ニキビがあっても使用できるでしょう。ただ、ワセリンはつけすぎるとベタベタしたりテカテカしたりしてしまいます。

 

おすすめの使い方は、指に少しだけワセリンをのせて手のひら全体に塗り広げ、手のひらを顔におしあててワセリンを塗布する方法です。この方法ならばワセリンのつけすぎが起こりにくく、肌をこする心配もありません。

パウダーで直接空気に触れさせない

肌を直接空気に触れさせないために、フェイスパウダーを使ってメイクすることもよいでしょう。肌を直接空気に触れさせてしまうと、乾燥や紫外線のダメージを受けやすくなる可能性があります。

 

また、しっかりとファンデーションを厚く塗ってしまうとニキビができやすくなってしまう可能性があるため、ふんわりと軽くのせられるフェイスパウダーが向いています。すでにニキビがある場合には、刺激の少ないパウダーを使いましょう。

ニキビ予防できるメイク術

すっぴんは必ずしも肌にとって良い状況という訳ではありません。また、メイクすることでニキビを予防できる場合もあります。

 

ここでは、ニキビ予防できるメイク術を紹介しています。よくニキビができるという方は、生活習慣の見直しや運動不足解消などをするとともに、メイクの仕方も変えてみましょう。

肌に合った化粧品を選ぶ

ニキビ予防のためのメイクでは、肌に合った刺激の少ない化粧品を選ぶとよいでしょう。

 

初期のニキビである面靤(コメド)ができにくい、ノンコメドジェニックやハイポコメドジェニックの化粧品を使うと、ニキビの予防効果が高くなることが期待できるでしょう。

 

しかし、大切なことは肌に合った化粧品を使うことであるため、その点だけを考慮する必要はありません。できるだけ肌への刺激成分の少ない無添加の化粧品や、敏感肌用の化粧品などを試してみましょう。

ベースメイクの厚塗りを防止する

ベースメイクを厚塗りすることは毛穴を詰まらせる可能性があることから、なるべく避けましょう。その点から言えば、リキッドファンデーションよりもパウダーファンデーションの方がニキビ予防に向いていると言えます。

 

なお、油分が多いファンデーションは毛穴を詰まらせる可能性があるため、パウダーファンデーションを選ぶ際には油分の少ないものや、オイルフリーのものを選ぶとよいでしょう。

 

また、ニキビ隠しやニキビ跡の赤味を隠したい場合は、ベースメイクの厚塗りではなくグリーンのコントロールカラー下地を使用するとよいでしょう。

 

出典:にきびの方のメイクについて|皮膚科ちえこクリニック
参照:https://www.chieko-clinic.jp/archives/1710

色付きのフェイスパウダーでファンデの代わりにする

ニキビ予防のためにファンデーションを使いたくないという方は、色付きのフェイスパウダーをファンデーション代わりに使うこともおすすめです。

 

薄付きのフェイスパウダーを使い、軽く顔にのせて使いましょう。あくまでも軽く使い、薄くつけることがポイントです。

ポイントメイクのみにすることも考える

どうしてもニキビができてしまうという場合は、ファンデーションの使用を控え、フェイスパウダーを軽くつけるだけにしたりポイントメイクに絞ることもよいでしょう。

 

ベースメイクを過剰にしてしまうと毛穴を詰まらせる原因になり、ニキビができやすくなったり悪化させやすくなったりする可能性があります。その場合は、ポイントメイクのみにすることも検討しましょう。

マスクをするときのニキビのリスクは?

近年、マスクをする機会が増えたという方は多いのではないでしょうか。そのためか、ニキビができやすくなったという方も増えています。

 

マスクをすることでニキビのリスクが増える原因には、マスクにより肌との摩擦ができてしまうこと、マスクをし続けることで蒸れてしまい、マスク内でニキビができやすい環境になってしまうことなどがあると言われています。

 

必要のないときはマスクを外すことや、マスクをしても保湿剤を塗るといった工夫をするとよいでしょう。

 

出典:マスクによるにきび・肌荒れ|なかぞのスキンクリニック博多 皮膚科・美容皮膚科
参照:https://n-skin.jp/blog/beauty/%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%82%af%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e3%83%8b%e3%82%ad%e3%83%93%e3%83%bb%e8%82%8c%e8%8d%92%e3%82%8c/

すっぴんでマスクをする4つのメリット

マスクをする際に、すっぴんでマスクをするかメイクをしっかりするか悩んだことはないでしょうか。マスクをしていれば顔の大部分が隠されてしまうため、とくにメイクをする必要を感じないという方も少なくないでしょう。

 

ここでは、すっぴんでマスクをすることのメリットについて紹介します。

  • メイクやメイク落としに時間をかけずに済む
  • メイクによる肌への負担がなくなる
  • クレンジングでのメイク落としによる肌への負担も減る
  • マスク自体が汚れない

1:メイクやメイク落としに時間をかけずに済む

すっぴんでマスクをすることの第一のメリットは、メイクをする必要がないためメイクやメイク落としをすることに時間をとられなくなることでしょう。

 

メイクをする必要がある場合、毎日10分~20分程度は時間をかけている、メイク落としにもそれなりに時間がかかるという方が多いのではないでしょうか。

 

マスクの下がすっぴんならばメイクをする必要がなく、メイク落としもしっかりする必要がないため、時間を有効に活用できます。

2:メイクによる肌への負担がなくなる

すっぴんでマスクを着用すれば、メイクをすることで肌に与える負担を軽減できるメリットがあります。

 

ベースメイクをしっかりしてしまうと、ニキビができやすくなってしまうことがあります。また、化粧品を使うというだけで肌への負担になってしまうということもあるでしょう。

 

マスクの下がすっぴんならば、メイクをすることで化粧品が肌に刺激を与えたり、メイク中に摩擦が起こったりすることをなくすことができます。

3:クレンジングでのメイク落としによる肌への負担も減る

すっぴんでマスクをしていれば、クレンジングする際も簡単に終わらせることができるため、クレンジングによる肌への負担も減らせるというメリットがあります。

 

クレンジングに手間がかかる化粧品はそれだけしっかり肌についており、クレンジングを何度もしなければならないなど肌へ負担をかけてしまいます。

 

すっぴんならばクレンジングを念入りにする必要がないため、クレンジングの負担が少なくニキビができる可能性が低くなるでしょう。

4:マスク自体が汚れない

メイクをしていると、どうしてもマスク自体に化粧がついて汚れてしまいがちです。すっぴんでマスクを着用していればマスク自体に化粧がつくことがなく、マスクが汚れにくくなるというメリットがあるでしょう。

すっぴんでマスクをする2つのデメリット

ここまでは、すっぴんでメイクをすることのメリットを紹介してきました。しかし、マスクをするときにはすっぴんの方がよいとは言い切れません。

 

以下ではその理由として、すっぴんでマスクをしているときのデメリットについて紹介します。マスクをしている状態ですっぴんにするかメイクをするかは、メリット・デメリットを押さえた上で判断しましょう。

1:仕事によってはすっぴんだと難しい可能性がある

女性のメイクは男性の髭剃りやネクタイを締めることと同じくらいマナーであると考えられており、仕事する上ですっぴんがデメリットとなってしまう場合があります。

 

すっぴんがNGと言われる代表的な仕事は、受付やキャビンアテンダント、接客業などいわゆる人に接する仕事でしょう。人に接することが多い仕事の場合は、すっぴんでいることでだらしない、マナーがなっていないと見なされてしまう可能性があります。

2:マスクを外すとき抵抗がある

すっぴんでマスクをつけていると、マスクを外すときにすっぴんが周囲に見えてしまうため、マスクを外すことに抵抗が生まれてしまうデメリットがあります。

 

メイクをしていたら、マスクを外してもとくに抵抗はないでしょう。しかし、顔の大部分がマスクで隠れるからとすっぴんでいると、いざマスクを外してよいタイミングでも、すっぴんをさらしたくないためにマスクを外せなくなる可能性があります。

ニキビがあるときはすっぴんは良くないことを知っておきましょう

すっぴんの方がニキビには良い、肌に刺激が少ないと考えている人は意外と多いものですが、その認識は実は違っています。

 

もちろん、メイクでニキビが悪化することもありますが、すっぴんでいる方が肌への直接的な刺激を防ぐことができないため、ニキビができやすくなったり悪化したりする可能性があるでしょう。

 

ニキビがあるとき、またはニキビができやすいという方は、肌に合った刺激や油分の少ないオイルフリーの化粧品を使うことがおすすめです。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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