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【専門家監修】正しい洗顔方法の手順|ていねいにすすぐことがおすすめである理由

「肌トラブルがおきやすいのは洗顔方法が間違っているから、と言われたけど本当かな?」
「正しい洗顔方法なんてあるの?」
このように、自分の洗顔方法が本当に正しいのかどうか、不安だという方は多いのではないでしょうか。

 

本記事では、洗顔方法が間違っていると起こりやすい肌のトラブルや正しい洗顔方法、洗顔時にやってはいけないことなどを紹介しています。

 

この記事を読むことで、正しい洗顔方法を知ることができたり、間違った洗顔方法をすることの危険性を理解できたりします。正しい洗顔方法で毎日洗顔することで、肌を健康に保てるようになるでしょう。

 

正しい洗顔方法や、やってはいけないことはなんなのか知りたいという方は、ぜひご覧になってみてください。

洗顔方法が間違っていると起こりうる肌のトラブル

毎日洗顔をしているのに、肌トラブルがよく起こるということはないでしょうか。洗顔方法が間違っていると、洗顔で逆に肌を痛めてしまい、肌トラブルの原因になってしまうことがあります。

 

ここでは、間違った洗顔方法で起こる可能性のある肌のトラブルについて紹介します。これらの肌トラブルに心当たりがあるという方は、洗顔方法の見直しを検討してみましょう。

シミやくすみ

間違った洗顔方法で洗顔してしまうと肌を傷つけてしまうことがあり、紫外線から肌を守れず、シミやくすみの原因になってしまうことがあります。

 

気象庁による紫外線の経年変化によると、国内の紫外線量の平均量は増加を続けています。間違った洗顔方法で肌を傷つけていると、増えた紫外線量から肌を充分には守れないでしょう。紫外線の影響により肌が老化し、シミやくすみの原因になってしまうことがあります。

 

出典:紫外線の経年変化|気象庁
参照:http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/diag_cie.html

乾燥肌やインナードライ肌

肌のトラブルとして、乾燥肌やインナードライ肌で悩んでいる方も多いでしょう。乾燥肌は肌が乾燥しやすくなっている状態のことですが、インナードライは皮脂の分泌は多くテカっているように見えるのに乾燥している肌のことです。

 

インナードライ肌で皮脂の分泌が多いことから、皮脂を落とそうと間違った洗顔方法をしてしまうと悪化したり、乾燥肌がさらに悪化してしまうことがあります。

 

出典:インナードライの改善方法!原因や日ごろのケアを紹介します。|はなふさ皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/innerdry

開き毛穴

毛穴の黒ずみや毛穴の角栓の詰まり、開いた毛穴に悩んでいる方は、間違った洗顔方法によって状態を悪化させている可能性があります。

 

毛穴の黒ずみや開き毛穴の原因は、加齢や肌のターンオーバーの乱れ、皮脂が過剰に分泌されることや乾燥肌などにあります。開き毛穴や毛穴の黒ずみをなんとかしようと過剰に洗顔してしまったり、自己流の間違った洗顔方法をしていたりすると、悪化させてしまうことがあるでしょう。

 

出典:毛穴治療|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/service/pore/

シワ

シワは紫外線や加齢が原因でできると言われています。そのため、間違った洗顔方法で肌を傷つけていると紫外線のダメージを充分に防ぐことができず、シワが出来てしまうことがあるでしょう。

 

例えば、朝晩の洗顔時にしっかり洗顔料を使っているでしょうか。朝は洗顔料は使わないという方もいますが、洗顔料を使わない洗顔では夜間につけたクリームや分泌した皮脂を流せません。そのことが、肌へのダメージに繋がってしまうことがあります。

 

出典:vol.6「シワを増やす間違ったスキンケア(後編)」|今泉スキンクリニック
参照:https://imaizumisc.or.jp/column/index06.php

正しい洗顔方法の手順

ここからは、正しい洗顔方法の手順について紹介しています。

 

正しい方法で洗顔しないと、さまざまな肌トラブルの原因になる可能性があることは紹介してきました。肌トラブルを予防したり改善したりするために、正しい洗顔方法を知っておきましょう。

1:ぬるま湯で顔の汚れを洗い落とす

洗顔料をつける前に、まずはぬるま湯で顔の汚れを洗い落としましょう。また、ぬるま湯での洗顔前に手を洗い、綺麗にしておくことも大切なことです。清潔な手で洗顔しましょう。

 

ぬるま湯で顔の汚れを落とすのは、ぬるま湯が汚れを落としやすいためです。熱すぎるお湯で洗ってしまうと必要な皮脂まで落としてしまう可能性があり、肌トラブルに繋がる可能性があります。冷たすぎる水も汚れが落ちにくいため、向いていません。

 

ぬるま湯を使い、ていねいに汚れを落としましょう。

2:洗顔料を泡立てる

洗顔料を手にとり、よく泡立てます。顔の洗顔ではしっかりと洗顔料を泡立てることが重要で、泡を使って洗顔しましょう。

 

もし、手だけで洗顔料を泡立てることが難しい場合は、泡立てネットを使うという方法があります。また、元から泡で出るタイプの洗顔料を使うという方法もあるでしょう。泡立てネットや手を使い、卵大くらいかレモン程度の大きさのきめ細かな泡を作りましょう。

3:泡を使って洗顔する

洗顔料を泡立てたら、その泡を使って洗顔していきます。洗顔時の順番は、皮脂の多いTゾーンから頬や顎、最後に口元から目元となります。

 

泡を使って洗顔する際は、手のひらや指で洗わないように気をつけてください。ゴシゴシと洗う必要はなく、あくまでも泡を肌につけることを意識しましょう。

 

指や手のひらが肌に触れてしまうと、肌を傷つける可能性があります。手のひらに力を入れず、泡をつぶさないように優しく洗いましょう。

4:ていねいにすすぐ

泡をつけて洗い終わったら、ぬるま湯を手のひらにすくってていねいに何度もすすぎましょう。ここでも汚れの落ちにくい冷たい水や、必要な皮脂まで落としてしまう可能性のある熱い温度のお湯は避けましょう。

 

Tゾーンや頬だけでなく、すすぎ残しが発生しやすい額の部分や顎周りなどもしっかり洗うようにします。すすぎ残した部分があると、肌トラブルの原因になってしまうことがあります。

 

また、シャワーを使った方が早くすすげるのではないかと考える方もいるかもしれませんが、シャワーの水圧は肌には強い刺激です。シャワーの使用は控えましょう。

5:優しく水分を拭き取る

洗顔を終えたら、最後に清潔で柔らかいタオルを使い、顔に残った水分を優しく拭き取ります。使用済みのタオルには雑菌が繁殖している可能性があるため、できるだけ清潔なタオルを使うことがポイントです。

 

また、拭き取るといっても、顔をゴシゴシとこするようなことはしてはいけません。柔らかいタオルを軽く顔にあて、水分を取るようにしてください。顔全体、額の部分や顎付近もしっかりと水分を拭き取っておきましょう。

6:すぐにスキンケアをする

洗顔後は肌のバリア機能が緩んでいるため、すぐにスキンケアするようにしましょう。洗顔する前に、洗顔後のスキンケアがすぐできるように準備しておくことがおすすめです。

 

洗顔後にしっかりと保湿をすることで乾燥を防ぎ、肌トラブルを予防することに繋がるでしょう。スキンケアをしたら、正しい洗顔方法は終了です。

洗顔時にやってはいけない9つのこと

ここでは、洗顔時にやってはいけない9つのことを具体的に紹介しています。

 

朝晩の洗顔時にやってはいけないことをしてはいないか、確認するためにチェックしてみましょう。

1:熱いお湯や冷たい水で洗顔する

洗顔時に熱いお湯や冷たい水で洗顔することは、あまりやらない方がよいでしょう。

 

熱すぎるお湯は汚れを落としやすい反面、肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を招いてしまうことがあります。また、冷たい水で洗顔することもおすすめできません。冷たい水で洗顔しても、汚れが落としにくいためです。

 

洗顔の際は、熱すぎず冷たすぎない30℃~34℃程度のぬるま湯で洗顔することがおすすめです。

2:適切な泡になっていない

泡立てる際の水の量が足りずに硬い泡になってしまったり、泡立てしすぎて泡の量が多くなってしまうと、洗浄力が足りなかったり洗い残しが発生したりする可能性があるため不適切です。

 

洗顔料の泡は、手に取って逆さにしても落ちないくらいまで泡立てることが目安です。泡立てた後に確認しましょう。また泡の量も大切で、卵大かレモンくらいの大きさの泡を用意する必要があります。泡立てにくい時は、泡立てネットを使用するとよいでしょう。

3:洗顔時に指が肌へ触れている

しっかりと洗顔料を泡立てていないと、洗顔時に指が肌へ直接触れてしまうことがあります。指で肌をごしごしこすってしまうと摩擦になり、肌へダメージを与えてしまうでしょう。

 

泡を顔につけ泡を転がすように洗顔し、指が肌に触れないようにしてください。また、すすぐ時も肌を指でこすらないよう気をつけましょう。

4:洗顔料で洗っている時間が長い

洗顔する時にしっかり汚れを落とそうとするあまり、長い時間をかけて洗顔することは肌にあまり良くないでしょう。

 

洗顔料をつけて長い時間洗ってしまうと、肌の汚れは落とせますが、肌に必要な皮脂まで落としてしまうことがあります。肌が乾燥し、肌トラブルの原因になる可能性があるでしょう。泡を肌に乗せることで汚れが吸着し浮き上がるため、長々と時間をかけて洗うのはやめましょう。

5:すすぎ時間が短い

泡で洗った後にしっかりすすぎをしていないと、洗顔料が落としきれずに残ってしまい、ニキビといった肌トラブルの原因になってしまうことがあります。

 

すすぎの際には、しっかりとぬるま湯で何度もすすぐことが大切です。額の部分や生え際、小鼻周辺や顎周りなど、すすぎ残りがおきやすい部分はとくに念入りに、ていねいにすすぐようにしましょう。

6:タオルを使いまわす

洗顔後に水分をとるタオルを使いまわすと、タオルに雑菌が繁殖している可能性があるためやめましょう。

 

一度でもタオルを使ってしまうと、タオルに水分や肌の菌が付着します。そのまま置いている間に雑菌が繁殖してしまう可能性があるため、自分や他の人が使った後の使い古しのタオルは使わない方がよいでしょう。

 

洗顔時のタオルは個別にそれぞれで用意し、常に清潔なものを使うように心がけることをおすすめします。

7:シャワーですすぐ

洗顔時にしっかりすすごうとシャワーですすぐ方もいるかもしれませんが、シャワーの水圧は肌にとって摩擦になりえるためやめましょう。

 

シャワーを使えばすすぎが短時間で終わる、洗い残しもあまりおきないだろうと考える方もいるでしょうが、逆に肌の負担になってしまいます。シャワーを使うのではなく手で水をすくい、ていねいに何度もすすぐようにしましょう。

8:洗顔の締めに水で顔を引き締める

洗顔の締めに冷たい水で顔を引き締めるということはスキンケアには逆効果であり、毛穴の引き締めも一時的であることからおすすめできません。

 

洗顔の後に冷たい水で洗うと、たしかに一時的に毛穴が引き締まることがあります。しかし、引き締まるということは、化粧水が角質層まで浸透しにくくなってしまうということでもあります。また、引き締まっているのは一時的なもので、時間がたてば元に戻ってしまうでしょう。

9:化粧水をつけるタイミングが遅い

洗顔ですすぎをした後にスキンケアまでの時間をかけてしまうと肌の乾燥が進んでしまうため、化粧水は洗顔後すぐにつけるようにしましょう。

 

洗顔することで、肌の汚れとともに皮脂等の肌の潤いが失われています。また、ぬるま湯で洗顔することで、肌から水分が蒸発しやすい状況にもなっています。洗顔後はできるだけ早いタイミングで、化粧水をつけるようにした方がよいでしょう。

洗顔料の選び方

洗顔料を選ぶ際には成分をよく見て、洗浄力が強すぎず油分を多く含んでいない洗顔料を選ぶことがおすすめです。

 

洗顔料で洗顔した後に肌の乾燥を感じたり、突っ張りを感じたりするようなら、洗浄力が強すぎる可能性があります。また、しっとりタイプの洗顔料は油分を多めに含んでいることがあり、余分な皮脂を落とすはずが、洗顔料で油分を足してしまうことになってしまいます。

 

乾燥肌の方でも、適度な洗浄力を持った、油分を多く含まない洗顔料がおすすめになるでしょう。

洗顔料をよく泡立てた方がよい2つの理由

正しい洗顔をするには、洗顔料をしっかり泡立て、適切な量の泡を用意する必要があります。しかし、どうしてそうしなければならないのか、理由についてご存じでしょうか。

 

以下では、洗顔料をしっかり泡立てた方がよい2つの理由を紹介しています。どうして泡立てた方がよいのか分からないという方は、理由をチェックしてみましょう。

1:きめ細かく泡立てることにより汚れを吸収するから

洗顔量をよく泡立てる理由の1つは、しっかりと洗顔料を泡立てることにより、泡がより汚れを吸収しやすくなるためです。洗顔料をきめ細かな泡になるまで泡立てられれば、洗浄力をより高められます。

 

これは同じ洗顔料を使っても、泡立て方が違えば洗浄力が変わってしまうということでもあります。もし、お使いの洗顔料の洗浄力に疑問がある場合は、一度しっかりと弾力のあるきめ細かな泡を作って洗顔してみましょう。

2:洗顔料がクッションの役目をするから

洗顔料を泡立てることにより泡がクッションとなり、洗顔時に指や手のひらが肌に触れて摩擦が起こってしまう可能性が少なくなります。

 

しっかりと泡立てると泡が弾力を持つため、洗顔時に指と肌の間でクッションの役割をはたしてくれます。泡立てが足りないと泡はクッションにならず、指や手のひらが直接肌に触れやすくなってしまうでしょう。

洗顔を正しく行い洗顔後はよくすすごう

肌トラブルに悩んでいるという方は、一度洗顔方法を見直してみてはいかがでしょうか。洗顔料も適切かどうか、確認してみることがおすすめです。すぐに肌の状態が改善する訳ではありませんが、正しい洗顔を続けることで少しずつ変化していくでしょう。

 

朝晩きちんと洗顔料を使って正しい洗顔方法で洗顔し、しっかりとすすぎをして洗顔後はすぐにスキンケアを行い、美肌を目指しましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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