【専門家監修】顔ダニの繁殖を抑えるポイント|正しいスキンケアとは?
「きちんとクレンジングや洗顔しても赤ら顔が治らない」
「マスクをするようになってニキビのようなものが増えたけどどうしたらいいかわからない」
「ドラッグストアでいい化粧水やクリームを買っても赤みが消えない」
このように、赤ら顔など肌のトラブルで悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
本記事では、顔ダニとは何なのか、顔ダニが皮膚にもたらす影響、そして顔ダニの繁殖をどう抑えるのか、などを紹介しています。また、顔ダニの他にも気をつけたい顔カビについても知ることができます。
顔ダニについての知識をきちんと身につけることで、自分の肌に合ったスキンケアができ、ニキビと見分けることもできるようになるでしょう。
顔ダニってなに?
人の顔には常在のダニが生息しており、顔面の皮脂のバランスを維持する働きをするための重要な役割をしています。
ダニは毛包虫と呼ばれ、一般的に知られている名前は「顔ダニ」「ニキビダニ」です。顔ダニは、肉眼で見えるほどの大きさではなく、顕微鏡でようやく見ることができるサイズです。
顔ダニは、赤ちゃんのときに両親などとの触れ合いで移る場合が多く、ほとんどの人が顔ダニを持っています。皮膚が正常な人でも約400万匹という数の顔ダニがいます。
出典:顔ダニって知ってますか?|HAABビューティー南青山クリニック
参照:https://clinic.haab.co.jp/column142/
顔ダニがもたらす影響
顔ダニのご飯は顔の皮脂で、その皮脂が異常分泌されてしまうと顔ダニも異常繁殖します。異常繁殖が、肌荒れやニキビの原因となります。
顔ダニが多すぎる場合、ダニのフンや死骸などが毛穴に詰まってしまい、ニキビなどの原因となることもあります。少なすぎる場合でも、皮脂量などのバランスが崩れ肌荒れの原因となります。
出典:顔ダニって知ってますか?|HAABビューティー南青山クリニック
参照:https://clinic.haab.co.jp/column142/
顔ダニの繁殖を抑えるポイント
顔ダニは、皮脂バランスの崩れから繁殖を増やしてしまうことが多いため、皮脂バランスを崩しにくくする方法を紹介していきます。
病院で診察してもらい薬をもらって治療するという方法や、赤ら顔治療などもありますが、まず自分の生活の見直しや自分でできる簡単な方法を7つ解説していきます。
- 正しい方法で洗顔する
- 規則正しく食事を摂る
- 油っこい食事は控える
- ビタミン類を摂る
- 質の高い睡眠を取る
- ストレスを溜めないようにする
- 濃いメイクは避ける
正しい方法で洗顔する
毎日行う洗顔は、間違った方法で行ってしまうと肌トラブル、肌への負担が大きくなります。
皮脂が多いので1日に何回も洗顔する、というのは乾燥や肌トラブルを招く原因にもなるため、洗顔は朝と夜の2回にしましょう。朝の洗顔はぬるま湯だけで十分ですが、夜の洗顔の場合はメイクなどの汚れもあるため、きちんと念入りに洗顔することが大切です。
また、面倒くさがらず洗顔料を卵1つ分くらいまでしっかりと泡だて、顔を包み込むように優しく洗うようにすることが重要です。また、洗顔のときのお湯の温度も適温で行いましょう。
洗顔前洗顔後に共通して、清潔な手で顔を洗う、清潔なタオルで顔を拭くということがとても重要です。
規則正しく食事を摂る
外からのケアも大切ですが、体の中からのケアも同等に大切です。規則正しい食生活や栄養を摂ることで、体内がととのい肌トラブルの改善も期待できるでしょう。
摂取カロリーと消費カロリーのバランス、栄養バランス、腹八分目など気をつけなければいけないことは多くありますが、カロリーバランスに気をつけることが食事する中でも大切です。
普段の食事を見直すことで、肌も改善されていくでしょう。
出典:美肌に大切な食事・栄養|なかぞのスキンクリニック博多 皮膚科・美容皮膚科
参照:https://n-skin.jp/blog/beauty/%E7%BE%8E%E8%82%8C%E3%81%AB%E5%A4%A7%E5%88%87%E3%81%AA%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%83%BB%E6%A0%84%E9%A4%8A/
油っこい食事は控える
脂っこい食事が好きで、よく食べる人もいるでしょう。
しかし、脂質を取り過ぎてしまうことで皮脂の過剰分泌の原因となり、ニキビなどができやすくなってしまいます。皮脂で肌がテカる、ベタつくという症状を放置しておくと、赤ら顔など他の肌トラブルを引き起こす原因となります。
よって、飽和脂肪酸など身体に悪影響を及ぼす脂肪酸を避け、食事をすることが大切です。
出典:脂症(あぶら症)|渋谷スキンクリニック
参照:http://shibuya-skin.com/dermatology/aburashou/
ビタミン類を摂る
規則正しい食事に加え、ビタミン類を毎日摂取するということも肌改善にはとても重要です。
毎日の食事では取ることが難しい場合でも、薬局などで購入できるサプリメントで補うこともできます。
肌改善にオススメのビタミン群は、ビタミンB群とされています。ビタミンB2には、肌のターンオーバーを促進してくれる働きがあり、整った肌を再生してくれる手助けをしてくれます。また、B6も皮膚炎には欠かせないビタミンです。
ビタミンB群の他にも肌の再生や酸化を抑えてくれるビタミンも存在するため、同時に摂取することでより整った肌に近づくことができるでしょう。
質の高い睡眠を取る
睡眠をしっかりと摂るということも身体や肌にはとても大切です。しかし、ただ睡眠をとればいいというだけでなく、質の良い睡眠をとり、体内時計をしっかりと整えるということが重要です。
22時~翌2時が肌のゴールデンタイムといわれており、この間に寝ている事で肌に良いとされている成長ホルモンが分泌されやすくなり、肌のターンオーバーなどを正常化してくれます。
また、睡眠の前に電子機器などの光を浴びると睡眠の妨げとなる場合があるため、控えるといいでしょう。
ストレスを溜めないようにする
肌の大敵ともいえるのは、ストレスを溜めるということです。
ストレスが肌荒れの引き金となる場合もあるため、時間がある時にはストレス発散として、ジム、エステ、サウナなど身体を動かしたりメンテナンスすることが大切です。
しっかりと身体を動かし多くの酸素を体内に取り入れてあげることにより、身体がすっきりとします。また、程よく筋肉をつけることで、身体中に肌に必要な栄養素を運ぶことができるため、肌の健康へと繋がります。
濃いメイクは避ける
濃いメイクは毛穴を塞いでしまうため肌の呼吸を妨げる他、乾燥肌の原因ともなってしまうため肌へのメリットはありません。
顔ダニは餌として酸化した皮脂、化粧などを食べるため、1日長く化粧する人には皮脂が出やすいTゾーンベースメイクは薄めにすることがオススメです。
また、夜化粧を落とさず寝るということは、夜行性の顔ダニにとっては最高の食事となってしまうため、寝る前にはメイクを落としてから寝ることが重要です。
メイクを落とす際に眉毛、まつげ、まぶたなどもしっかりと落とすことが重要です。目に見える部分は落とせているから問題ないと考えるのではなく、顔ダニ繁殖の予防としてきちんと細かい部分まできれいに化粧を落とすことが大切です。
顔ダニ以外にも注意したい顔カビとは?
これまで顔ダニについて解説してきましたが、顔カビというものも存在します。顔カビは顔ダニと同様、人の顔に住んでいます。
顔カビは湿気や皮脂が大好物のため、梅雨の時期や季節の変わり目などに起こりやすいとされている脂漏性皮膚炎という症状の原因となります。脂漏性皮膚炎には、湿疹やニキビなどの炎症、加齢臭といった症状などがあります。
顔カビは湿気などを好むため、毎日使う枕や布団のシーツを常日頃から替えるという意識が重要です。
脂漏性皮膚炎が発症した場合は皮膚科で治療薬を処方してもらい、きちんとした治療方法で治すことが重要です。
出典:脂漏性皮膚炎|さぎのみや皮膚科クリニック
参照:https://www.saginomiya-hifuka.com/seborrheic.html
正しいポイントを押さえて顔ダニ対策をしよう
これまで、顔ダニについてや皮脂バランスを崩しにくくする方法について解説してきました。
きちんと顔ダニが増える原因、理由を知ることで、顔ダニを減らしたり再発を防いだりすることができるので、しっかりと対策することが重要でしょう。
顔ダニで肌トラブルを起こしてしまった場合は正しい治療方法があるため、皮膚科できちんと診断してもらい、内服薬や塗り薬を処方してもらうことが大切です。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。