【専門家監修】スキンケアの基本的な順番とは?朝と夜で押さえたいポイントも解説
「朝と夜のスキンケアって同じやり方でいいの?」
「スキンケアのアイテムを使うときの順番は?」
「スキンケアをするときに気をつけるポイントはある?」
朝と夜のスキンケアにはそれぞれ違う目的があるということをご存知でしょうか。
この記事では、朝と夜のスキンケアの違いと、スキンケアの各アイテムを使う順番について解説しています。さらに、スキンケアをするときに気をつけた方が良いポイント8選について詳しく紹介します。
この記事を読むことで、朝と夜のスキンケアの目的と、スキンケアのコツを知ることができ、実際に自身で実践することができるでしょう。
スキンケアアイテムの適切な使用順序を身につけて、正しくお手入れをしましょう。
スキンケアの目的は朝と夜で違うの?
スキンケアは朝と夜で目的が違います。そのため、肌のお手入れをするときは朝と夜それぞれの目的に合わせたケアをする必要があります。
朝のスキンケアは寝ている間についた汗や皮脂、汚れを落とすことが目的です。
それに対して夜のスキンケアにはメイクや日中についた汚れをしっかり落とし、肌トラブルを防ぐ役割があります。
出典:洗顔に洗顔料は使った方がいい? ぬるま湯だけだと肌荒れに⁉|大西皮フ科形成外科【大津石山四条烏丸】
参照:https://www.onishiskinclinic.com/blog/20210317.html
スキンケアのアイテムを使うときのポイント
スキンケアをするときに、各アイテムを使う順番について普段から意識しているでしょうか。スキンケアの順番でまず大切なのは肌の汚れをしっかり落とすことで、その後に化粧水などで保湿をするのが基本です。
洗顔した後のスキンケアは水分の多いアイテムから先に使い、それから油分の多いアイテムを使うことが一般的でしょう。
つまり、化粧水で肌にたっぷり水分を与えてから、乳液やクリームなどの油分でその水分が逃げないよう保護するのです。
スキンケアを行うときの一般的な順番
それでは、スキンケアを行うときの基本的な順番についてアイテム別に詳しく見ていきましょう。
バッサでは肌への負担を考えて乳液やクリームを使用しないシンプルケアを勧めています。
洗顔する
化粧水などをつける前に、洗顔で肌をきれいにしておくことがスキンケアのポイントです。毛穴詰まりや黒ずみなどのトラブルを防ぐためにも、汗や皮脂などの汚れはしっかり落としましょう。
洗顔料で優しく洗ったら十分にすすいでからタオルで水分を拭き取り、次のスキンケアに移ります。
導入液で浸透を高める
洗顔の後すぐに化粧水をつけるという人は多いですが、化粧水のなじみを良くしたいなら導入液を使う方法もあります。
導入液はブースターとも呼ばれ、肌をやわらかくして化粧水が肌になじむのを助ける役割があります。
いつもの化粧水を使っていて何だか物足りないと感じる人は、化粧水の前に導入液を取り入れるのも良いかもしれません。
化粧水で潤いを与える
次に化粧水で保湿します。化粧水は肌に潤いを与えてくれるアイテムです。化粧水をつけるときは手やコットンに適量を取り、擦らないようやさしくなじませましょう。
化粧水の使い方で大切なのは適量を守ることです。たくさん使っても余分な水分が蒸発していってしまうため、しっかり保湿したいからといって過剰に化粧水をつけたところであまり効果は期待できません。
美容液を使う
化粧水の後に使うのが美容液です。美容液には様々な機能のものがあり、肌悩みに合わせて使うアイテムとなっています。
特に気になる部分があれば、集中ケアとして使用するのも良いでしょう。
乳液を使う
一般的には、続いて乳液を使用する方もいるでしょう。
化粧水や美容液を塗ってすぐ乳液をつけてしまうと、肌に残った水分で乳液がうまく肌になじまないことがあり注意が必要です。先につけた化粧水、美容液がなじんでから乳液を重ねます。
クリームを使う
スキンケアの最後にはクリームをつける方が多いでしょう。
クリームは油分が多くべたつきやすいため、少量を指に取って薄く塗ります。顔全体に使用するクリーム以外に、目元専用で使うアイクリームなどもあります。
朝に行うスキンケアの順番で押さえたいポイント
一般的に、朝のスキンケアは洗顔からスタートして、導入液、化粧水、美容液、乳液、クリームの順に使用します。それに加え、紫外線対策として日焼け止めを塗る方も多いでしょう。
日差しが強い日中は紫外線による影響を受けやすく、きちんと対策をしないと気づかないうちにダメージを受けることになります。
日焼け止めは朝のスキンケアの最後に塗るのが一般的です。クリームの後に使用し、紫外線からしっかり肌を守りましょう。
出典:紫外線と皮膚について|さぎのみや皮膚科クリニック
参照:https://www.saginomiya-hifuka.com/sunburn.html
夜に行うスキンケアの順番で押さえたいポイント
夜にするお肌のスキンケアのポイントは、洗顔の前にクレンジングをすることです。メイクや皮脂などの汚れを落としてから、一般的には、洗顔、導入液、化粧水、美容液、乳液、クリームの順番で塗っていきます。
日中についた汗や汚れをしっかり落とすためにも、クレンジングや洗顔は洗い残しのないよう丁寧に行いましょう。
クレンジング剤にはいくつか種類があり、代表的なものとしてはクリーム、ミルク、ジェル、リキッド、オイル、ふき取りタイプがあります。それぞれのクレンジング剤の特徴を以下で紹介しているため、クレンジング選びの参考にしてください。
・クリーム:程良い洗浄力と、クレンジング後のしっとり感が特徴
・ミルク:クリームよりも水分が多く、とろみがある
・ジェル:みずみずしくメイクと良くなじむ
・リキッド:液状でさらっとしている
・オイル:油分が多く洗浄力も強め
・ふき取り:クレンジング剤を含んだシートでふき取ってメイクを落とす
入浴後にスキンケアアイテムを使うタイミング
続いて、入浴後にスキンケアをする場合の手順について説明します。入浴後は、スキンケアと並行してヘアケアやボディケアをするという人も多いのではないでしょうか。
入浴後はどんなタイミングでスキンケアの各アイテムを使ったら良いのか、確認していきましょう。
化粧水を使うタイミング
お風呂から上がったら、まず髪をタオルドライしましょう。髪は濡れた状態だと傷みやすくなるため、一番初めに水分をふき取ります。その次に体をタオルでふいて、髪と同様に水分をふき取っていきます。
その後に顔のスキンケアをスタートしましょう。お風呂上がりで汗をかいている場合は、顔の汗をよくふいてから化粧水を使うのがおすすめです。
出典:髪が傷む原因とは?|シロノクリニック
参照:https://beautycolumn.jp/6120/
美容液を使うタイミング
化粧水で肌が潤ったら、体の保湿をするためにボディクリームを塗りましょう。ボディクリームを使うことで乾燥を防ぎます。
ボディクリームを塗り終わった頃には化粧水が肌になじんでいるため、続いて美容液を使用しましょう。
出典:かさかさ対策ボディケア|かおるクリニック
参照:https://www.kaoruclinic.com/%E3%83%9C%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B1%E3%82%A2/%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%95%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%83%9C%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B1%E3%82%A2.html
スキンケアを行うときの注意点
スキンケアを行うときは、いくつか注意点があります。せっかく良いアイテムを使っていても、使い方を間違えると逆効果になってしまうことがあるでしょう。ここで紹介する適切な方法でスキンケアを行いましょう。
フェイスマスクのタイミングを知る
スペシャルケアとして使われることの多いフェイスマスクやシートマスクですが、どのタイミングで使用するのがベストかご存じでしょうか。
フェイスマスクは化粧水と乳液の間に使用するものです。化粧水でしっかり保湿をしてから、フェイスマスクを顔にのせます。
美容液を使う場合は「化粧水→美容液→フェイスマスク」か「化粧水→フェイスマスク→美容液」のどちらかの順で、自分の好きな方を選択すると良いでしょう。
クレンジングの際に時間を置きすぎない
メイクをしっかり落としたいからといって、クレンジングに時間をかけすぎるのはおすすめできません。クレンジングは数十秒でも十分にメイクが落ちるため、あまり長くクレンジング剤を肌にのせておく必要はありません。
クレンジングと同時にマッサージをするという人もいますが、クレンジングはあまり時間をかけずに手早く行いましょう。メイクとクレンジング剤がなじんだら、すぐに洗い流しましょう。
出典:もしかして、その肌トラブルの原因はクレンジング?正しい選び方・メイクの落とし方│医療コラム│一般皮膚科・美容皮膚科の日比谷ヒフ科クリニック│日比谷、八重洲、蒲田、品川の全4院
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/202009_02.html
フェイスマスクは長時間つけない
フェイスマスクを必要以上に長い時間つけるのも避けましょう。長時間に渡ってフェイスマスクを肌にのせていると、水分が逃げていって乾燥を招く原因になります。
フェイスマスクのパッケージに使用時間が書いてあればそれを守り、あまり長く使用しないようにしましょう。
出典:フェイスパックを毎日するのはあり?正しい頻度と効果的な使用法 | トイトイトイクリニック【トイクリ】
参照:https://toi.clinic/column/486/
肌を強くこするような洗い方をしない
クレンジングや洗顔をするときに、ゴシゴシとこするようなやり方をしていないでしょうか。顔を洗うときに摩擦が起こると、肌に負担がかかる原因になってしまいます。
クレンジングや洗顔の際は、やさしく滑らせるように指を使って洗いましょう。
参照:美肌になるクレンジング|オラクル美容皮膚科
出典:https://www.oracleclinic.jp/lab/bihada/skincare/cleansing/
洗顔時はぬるま湯くらいの温度で洗顔する
洗顔をするときは、洗い流す水の温度に注意しましょう。洗顔に適しているのは人肌に近いぬるま湯くらいの温度です。
お湯の温度が高すぎると肌に必要な皮脂まで奪ってしまう可能性があるため、洗顔料を洗い流す際は適温に調整しておきましょう。
出典:洗顔を見直してみませんか?皮膚科が紹介する正しい洗顔法|日比谷皮フ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/202005_01.html
保湿をするときは自分の肌質に合ったアイテムを使う
肌には人それぞれの肌質があるということをご存じでしょうか。保湿アイテムには肌質に合わせて様々なラインナップがあり、自分の肌質に合ったものを選ぶのがおすすめです。
代表的な肌質としては乾燥肌、脂性肌、混合肌、敏感肌、普通肌の5種類があり、各肌質の特徴は以下の通りです。
・乾燥肌:肌がカサカサしている
・脂性肌:皮脂の分泌が過剰で脂っぽい
・混合肌:乾燥肌と脂性肌の両方の特徴をもつ
・敏感肌:乾燥や刺激に弱い
・普通肌:水分・油分のバランスがいい
出典:肌質改善は自分の肌質を知ることから!|シンシアガーデンクリニック太田院
参照:https://www.sincere-gc.com/column/column42.html
美容液を取り入れるときはパッケージを確認する
美容液には様々な機能や使用感のものがあり、スキンケアに取り入れるときは製品のパッケージをよく確認するのがポイントです。
肌に対する悩みがあれば、それに対応したアイテムを選ぶと良いでしょう。また、美容液の使用感はサラッとしたものやコクのあるものなど製品によって異なります。
自分の好みや用途に合った美容液を探してみましょう。
スキンケアアイテムは季節ごとに変える
年間を通して同じアイテムを使うより、季節ごとにアイテムを変えるのが適切なスキンケアのコツです。
例えば春は肌の状態が不安定になるため、刺激の少ないスキンケアを使うと良いでしょう。
そして夏は紫外線対策として日焼け止めをしっかり使いましょう。
秋は夏に受けた紫外線のダメージで肌がくすみやすいため、保湿に重点を置きます。冬は気温の低下により乾燥しやすく、たっぷりの保湿と併せて体を温めるようなケアも必要でしょう。
出典:季節で変わる!スキンケアのコツ | Shinagawa Beauty Navi
参照:https://www.shinagawa.com/article/topics/content247#heading_960_8
スキンケアのポイントや注意点を押さえておこう
スキンケアのポイントや注意点を知っておくことは、とても大切です。またスキンケアアイテムを使うタイミングを見極めることで、肌を健やかに保てる可能性が高まるでしょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。