【専門家監修】紫外線が強い時間帯や季節は?肌を守るための紫外線対策について解説
「夏以外は紫外線を気にしなくても問題ない?」
「紫外線ってそんなに気をつけなくてはいけないものなの?」
「紫外線対策を徹底したい場合、何をすればよいの?」
紫外線について、このような疑問や不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、紫外線についての基本的な情報や、紫外線が強いとされている時期などについて紹介しています。この記事を読んで紫外線の性質を理解すれば、それが人体に及ぼす影響を把握できるでしょう。
また、おすすめの紫外線対策方法も紹介しているため、正しい知識を得た上で、より効果的な紫外線対策を行えます。
紫外線について詳しいことを知りたい方や、紫外線対策をしっかりしていきたいと考えている方はぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
《目次》
紫外線の基礎知識
「紫外線」という言葉を聞いたことはあるけれど、詳しいことは知らないという方もいるでしょう。
紫外線は目に見えるものではありませんが、毎日確実に地表に降り注いでいるものです。そのため、紫外線は人の身体にも影響を与えているでしょう。
以下に紫外線の基本的な情報をまとめたため、参考にしてみてください。
紫外線とは
紫外線は、太陽が発している太陽光の1つです。
紫外線以外の太陽光には「赤外線」や「可視光線」などがあります。太陽光はそれぞれ波長の長さによって分けられており、もっとも波長が短いものが紫外線で、紫外線よりも長いものが可視光線、もっとも波長の長い太陽光は赤外線です。
太陽光の約5割を可視光線が占めており、約4割は赤外線です。紫外線は、残りの約1割に含まれます。
出典:紫外線とは|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-40uv.html
出典:近赤外線と光老化(皮膚科情報)|宮の森スキンケア診療室
参照:https://www.m-skin.com/archives/2981/
紫外線の種類と身体への影響
紫外線は波長の長さによって、さらに「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3つに分けられます。波長が短いものから順に並べると、UV-C、UV-B、UV-Aです。
UV-Cは紫外線の中でもっとも短い波長であるため、地球の成層圏オゾン等の部分で吸収されてしまい、地表まで届くことはありません。人の身体への影響もないでしょう。
UV-Bも多くは成層圏オゾンに吸収されますが、多少は地表に届きます。UV-Bは太陽の下に長時間いるときに、日焼けや水膨れなどを起こす主な原因です。肌表面にダメージを与え、シミや色素の沈着、皮膚ガンなどの原因になることがあります。
UV-Aは大気中に吸収されることが少なく、地表にもっとも大量に降り注ぐ紫外線です。屋内にいても、肌まで到達しやすいのが特徴です。UV-Aによって肌が少しずつ黒くなったり、シミやシワ、たるみの原因になったりする可能性があります。
出典:紫外線とは|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-40uv.html
出典:日焼け止め対策|医療法人社団 三松会 さいぐさクリニック
参照:http://www.saigusa-smg.jp/sunscreen.php?mode=pc
一日の中で紫外線が強い時間帯は?
一日のうち、紫外線が強くなるのは10時~14時にかけてです。正午前後には、紫外線の量が多くなると覚えていればよいでしょう。
これは、太陽の高度が高くなればなるほど紫外線が強くなるためで、同時に太陽によって地表が温まる時間帯でもあります。
一日のお出かけ時間を正午前後の時間帯にするか、それらの時間帯を避けて朝や夕方にするかで、身体が浴びる紫外線の量は変わるでしょう。
出典:紫外線による健康被害の予防|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-60uvindex_prevention.html
出典:紫外線対策について|さくら皮フ科クリニック
参照:https://sakurahifu.com/m-info/3441.html
一年の中で紫外線が強い季節は?
一年でもっとも紫外線が強い季節は、夏です。気象庁のデータによると、6月~8月あたりの時期に、紫外線が強くなっています。
しかし夏ほどではなくても、春や秋などの季節には、中程度や強い紫外線が降り注ぐこともあるので、注意が必要でしょう。
また、紫外線の強さに太陽の高度が影響していることから、どこに住んでいるかでも紫外線の強さは変わってきます。たとえば、日本でも南にある那覇は、一年を通じて紫外線が強い傾向があります。
出典:紫外線による健康被害の予防|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-60uvindex_prevention.html
しっかりとお肌を守るおすすめの紫外線対策
ここからは、紫外線を徹底して防ぐための対策方法を紹介します。
紫外線の影響を防ぐためには、普段から紫外線の情報を調べておくことや、紫外線対策グッズを準備し、必要な場面でしっかり使うことが大切です。
紫外線を避けたい方は、以下を参考に紫外線対策をしていきましょう。
紫外線が強い時間帯は外出を控える
紫外線対策するために、できるだけ正午前後の外出を控えるとよいでしょう。
紫外線は、一日の中でも10時~14時頃に強くなります。このため、外出時間を朝は10時までにする、昼は14時以降にするというように工夫することで、強い紫外線を浴びる可能性は減るでしょう。
ただし、紫外線が強い時間帯以外も紫外線は降り注いでいます。紫外線が強くはない時間帯であっても、日陰を歩くことや、他の紫外線対策を行っておきましょう。
出典:紫外線による健康被害の予防|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/3-60uvindex_prevention.html
出典:紫外線対策について|さくら皮フ科クリニック
参照:https://sakurahifu.com/m-info/3441.html
紫外線情報を活用する
気象庁が公開している「紫外線情報(推移図)」を確認し、紫外線対策に役立てましょう。
紫外線情報では日本全国の地点ごとに、どの程度の紫外線があるかといった予測を「UVインデックス」で紹介しています。UVインデックスは紫外線の強さを表したもので、強度は5段階に分けられています。
UVインデックスが弱ければ、それほど紫外線を気にする必要はありません。「中程度」「強い」の時は、日焼け止めや帽子の活用、日陰への移動などを心掛けてください。「非常に強い」以上の時は外出をできるだけ控え、長袖の着用、日焼け止めや帽子などを活用しましょう。
出典:紫外線情報(推移図)|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/env/uvindex/uvtrans.html?elementCode=0&areaCode=0&placeCode=0
出典:紫外線による健康被害の予防|気象庁
参照:https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-60uvindex_prevention.html
生活シーンにあった日焼け止めを使う
日焼け止めはUVの防止効果に違いがあるため、生活シーンにあったものを選ぶことが大切です。
日焼け止めの「SPF」は、UV-B防止効果を示すもので、一方の「PA」は、UV-A防止効果を示すものと覚えておきましょう。
たとえば、紫外線に過敏な方や長時間紫外線にさらされる可能性がある方は、SPF50+でPA++++の日焼け止めを使いましょう。また、紫外線の強い時期に外でレジャー活動する場合は、SPF30以上かつPA++~+++の日焼け止めの使用がおすすめです。
通常の日常生活の日焼け止めであれば、SPFは10前後、PA+程度の日焼け止めを使って構いません。
紫外線対策グッズを活用する
効果的に紫外線対策が行えるグッズを購入して、活用しましょう。おすすめのグッズは以下の5つです。
・日焼け止め
・日傘
・帽子
・サングラス
・紫外線カット率の高い服やアームカバー
帽子はつばの広いものがおすすめです。帽子ではなく日傘を使う場合は黒、または紫外線透過0%のものを選びましょう。帽子や日傘だけでなく、サングラスも着用する際には、紫外線カット機能のついたサングラスを選ぶことで、眼球も紫外線対策ができます。
また、屋内へ入ってくる紫外線対策には、UVカットフィルムを窓ガラスに貼る、スダレやカーテンを使用するなどが有効です。
日焼け予防に効果的な生活をする
日焼けを完全に防ぐことは難しいため、日焼け予防や日焼けによるダメージを回復しやすくなるように、食べ物や睡眠不足に気をつけておきましょう。
日焼け予防に効果的な食べ物としては、紫外線を浴びた後の炎症を抑えてくれる抗酸化作用の多い食べ物や、肌のバリア機能を高めてくれる食べ物がおすすめです。トマトやスイカ、柿やサケ、エビや卵黄、亜麻仁油やえごま油を積極的に食事に取り入れましょう。
また、睡眠不足もターンオーバーの乱れにつながります。ターンオーバーが正常であれば、紫外線等で傷ついた細胞も治るため、睡眠は十分にとりましょう。
出典:紫外線対策に良い栄養素・欠乏しやすい‟ある栄養素”とは?|広域医療法人明和会 整形外科 スポーツ・栄養クリニック
参照:https://www.clinicsn.com/contents/clinic-nutrition-summer-vitamin-d/
出典:肌のターンオーバー「仕組み&乱れる原因」を知り、改善方法を見つけよう!|国立消化器・内視鏡クリニック
参照:https://kunitachi-clinic.com/column/%E8%82%8C%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%80%8C%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%EF%BC%86%E4%B9%B1%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%80%8D%E3%82%92%E7%9F%A5/
紫外線対策を徹底して肌を守りましょう
紫外線は、日焼けや皮膚トラブルの原因となるため、肌を守る対策が大切です。
日焼けや肌の老化を防ぐには、紫外線が強い時間帯の外出を控え、日焼け止めや帽子、サングラスを使用するなどの対策が効果的です。さらに、トマトやサケなどの抗酸化作用がある食品を摂り、十分な睡眠を取ることもよいとされています。
紫外線は一年中降り注いでいるため、紫外線の弱い時期でも、紫外線対策を欠かさないようにしましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。