コラム─ Column ─
2024.08.28

【専門家監修】乾燥肌に美容液は効果がある?おすすめの選び方や使うコツを解説

「乾燥の季節になると、肌のコンディションが悪くなる」
「一生懸命ケアをしても、すぐ乾燥してしまう」
「乾燥肌に効果的な美容液の成分を知りたい」
肌に対して上記のような疑問や悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、乾燥肌に効果的な美容液の選び方や、使用方法などを解説しております。また、美容液の成分についても詳しく説明をしておりますので、自分に合った美容液を見つけることができるでしょう。

 

この記事を通して、乾燥肌の正しいケアの方法と効果的な美容液について詳しく知り、良いコンディションの肌を手に入れましょう。乾燥肌に悩まれている方や、美しい肌を手に入れたい乾燥肌の方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

《目次》

美容液は乾燥肌に使える?

普段のスキンケアだけでうるおいが足りない場合、美容液を使うことで肌のうるおいを補うことができます。美容液は、くすみやエイジングケア、シミやシワ対策を目的として使用されるものですが、実は乾燥肌にも効果的なアイテムです。

 

また、肌悩みの1つであるシワは乾燥によって引き起こされやすいため、美容液を含めた初期対策が大切になります。

 

多くの美容液から、使用感や成分を比較し、自分自身の肌質に合う美容液を使用することによって、理想的な肌質を得ることができるでしょう。

乾燥肌向けの美容液の選び方

美容液は、肌に直接つける製品となるため、慎重に選ぶ必要があります。

 

特にデリケートな乾燥肌の方は、服や髪が擦れるだけでもかゆみが発生することもあります。そのため、肌質に合わない成分が含まれている美容液を使用してしまうと、逆に肌荒れを起こしてしまう可能性があるでしょう。

 

そのため、まずは配合されている成分に注意し、次に使いやすさや価格で選ぶと良いでしょう。

 

そこで、この後紹介する「配合されている成分」を参考にしていただければ、自分の肌質に合った美容液を見つけることができるでしょう。また使いやすさや価格についても記載をしておりますので、理想の肌質を手に入れるためにも、ぜひ参考にしてください。

配合されている成分で選ぶ

美容液は配合されている成分によっては、かえって肌荒れなどの原因になる可能性があります。

 

特に、デリケートな乾燥肌に「石油系乳化剤」「アルコール」「香料」などの成分が含まれている美容液を使用することは、おすすめできません。では実際に、どのような成分であれば乾燥肌にも使えるのか、詳しく説明いたします。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、細胞のスキマに水分を含ませて、うるおいのある肌質にするために欠かせない成分です。

 

しかし、ヒアルロン酸は年齢とともに減少していってしまいます。そこで、ヒアルロン酸が含まれている美容液を使い、減少してしまったヒアルロン酸を補うことで、うるおいのある肌質へと改善が見込めます。

 

さらに、ヒアルロン酸は乾燥肌の方はもちろんのこと、表情筋の補強効果も見込めるため、シワやたるみなどにお悩みの方にもおすすめな成分であると言えるでしょう。

グリセリン

グリセリンは水と結合しやすい特徴があり、肌をうるおわせ、柔らかくする効果を期待できる、保湿力に優れた成分です。

 

グリセリンの保湿成分は、多くのスキンケア製品に使用されており、空気中から水分を引き寄せる性質で、肌にうるおいを与えて水分バランスを保つのに役立ちます。

 

また、肌の表面に保湿膜を形成し、外部環境からの刺激を和らげながら、乾燥によるかゆみやつっぱり感の軽減が期待できます。

アミノ酸

肌の表面にある角層の大半はアミノ酸で構成されており、肌の保護やターンオーバーをサポートする役割を担っています。肌のコンディションを保つには欠かせない成分の1つといえるでしょう。

 

また、アミノ酸は刺激が少ない成分のため、肌が弱っている方にも使いやすく、嬉しいポイントと言えるでしょう。乾燥した肌を保湿することで外部からの刺激を低減させて、美しい肌を保ちたいとお考えの方は、アミノ酸配合の美容液をおすすめします。

使いやすさ

美容液の効果を得るには、継続した使用が必要となるため、使いやすさは非常に重要なポイントとなります。

 

美容液は、手にとって顔へなじませるタイプから、スプレータイプ、シートマスクタイプなど、さまざまな種類があります。それぞれ使いやすさや特徴が異なりますので、自分自身が使いやすいと思った製品を選んでいきましょう。

 

手のひらにとるタイプの美容液は、美容液を塗りながらマッサージを行うことも可能です。ただし、肌が乾燥している際は、直接肌に触れることを避けた方が良い場合もあるため、自分自身の肌のコンディションを考慮して、使用してみましょう。

 

スプレータイプは、顔に直接触れることなく手軽に使用できます。しかし蒸発しやすい製品も多いため、少し上級者向けの製品と言えます。

 

シートマスクタイプは、美容成分がたっぷりと含まれているものが多く、顔に長時間貼り付けておくことで、美容成分を深く浸透させることができる優れ物です。

 

複数の美容液を使い分けることが手間に感じてしまい、継続して使用することが難しい方は、オールインワンタイプの美容液をおすすめします。

価格で選ぶ

美容液は継続して使い続けることが必要なため、無理のない予算内の価格の美容液を選ぶと良いでしょう。

 

美容液の価格は成分や内容量にもよりますが、1,000円以下のものから10,000円台のものと、ピンキリとなっています。

 

しかし、高い価格の美容液が必ずしも自分にとって効果的とは限らないため、価格が高いからという理由だけで購入判断をするのはおすすめできません。

 

先ほど紹介した成分や乾燥肌向けの保湿成分、自分が気になっている成分が含まれているかをチェックしたうえで、自分の予算内で美容液を選ぶようにしましょう。

 

リーズナブルな価格で質の良い美容液を見つけるために、レビューを参考にしたり、定期的なセール情報をチェックするのがおすすめです。

保湿美容液の使い方

保湿美容液は、使用するタイミングによって効果が異なる場合があります。正しい使い方で使用することによって、より効果が実感しやすくなるでしょう。

 

ここでは、保湿美容液の使い方を具体的に紹介します。美容液を使用する際の参考にしてみてください。

美容液の使う順番に気をつける

美容液の効果を最大限に活かすには、正しい順番で使用することが大切です。誤った順番で使用してしまうと、美容液の成分が肌に届きにくくなってしまうでしょう。

 

化粧水をなじませてしっかりと肌のバランスを整えた後に、美容液を使用するのが効果的です。

 

使う順番としては化粧水・美容液・保湿剤が一般的ではありますが、美容液の用法に指定がある場合はそれに従うようにしましょう。

手を使ってやさしくなじませる

美容液を手のひらで少し温めた後、肌を手で包み込むようにハンドプレスをしながらなじませていきましょう。

 

美容液を肌になじませる際、浸透させたいからといって強く擦ってしまうと、効果的に浸透させられないだけでなく、肌へのダメージとつながってしまいます。

 

肌へのダメージは、乾燥肌やくすみ、シワなどの新たな肌トラブルの原因になってしまう恐れがあります。

 

強く擦ってしまわないように、時間をかけて丁寧になじませていくことがポイントです。

説明書の用法を守る

美容液の効果を引き出す重要なポイントは、用法・容量を守ることです。美容液は効果的なスキンケアアイテムではありますが、使い方を間違えると効果が得られなかったり、場合によっては肌トラブルの原因となることもあります。

 

説明書には、美容液をどのタイミングでどれくらいの量を使用すべきかが明記されているものがほとんどです。

 

説明書通りに使用することで、美容液の持つポテンシャルを最大限に引き出し、美しい肌を目指すことができるでしょう。

乾燥肌の原因を理解して対策に活かそう

実は、もともと健康的な肌であった人でも、季節の移り変わりや環境の変化、心理的ストレスで急に乾燥肌になってしまうことがあります。

 

すでに乾燥肌でお困りの方も、そうではない方でも、ここで説明した内容を理解することで、今後の生活スタイルに対し、深く考えるきっかけとなることでしょう。

 

美容液を使用することはもちろんですが、皮膚のバリア機能が低下する原因も把握し、自分自身の肌質をコントロールしていくことが大切です。

空気の乾燥

空気が乾燥すると、肌の水分も蒸発しやすくなり乾燥肌になりがちです。特に冬などの寒い季節には、外の空気はもちろんのこと、室内の暖房による乾燥も加わり、肌の水分の奪われる速度が速まります。

 

そうなると、肌の保湿バリアが弱まり、外部からの刺激に対して敏感になってしまいます。
結果として、肌の乾燥やかゆみといった問題が起こりやすくなり、丁寧なケアが必要になるでしょう。

 

部屋の乾燥に対する効果的な対策としては「加湿器を使用する」「洗濯物を部屋で干す」「鍋などでお湯を沸かす」などがおすすめです。乾燥対策で加湿器を使用する際は、雑菌の繁殖にも気をつけましょう。

 

屋外の空気が乾燥している場合は、おでかけ前に油分が含まれたスキンケア商品を使用すると、肌から水分が蒸発しづらくなります。

紫外線によるダメージ

肌は、紫外線によるダメージを受けることで、肌の水分を保つ機能が低下してしまい、肌の乾燥を引き起こします。

 

紫外線から肌を守るためには、日常的に日焼け止めを使用することが、基本的かつ効果的です。日焼け止めは、肌に直接塗ることで、紫外線が肌に浸透しにくくなるでしょう。

 

さらに、紫外線による肌への影響を減らすためには、長袖の服や帽子、サングラスなども有効です。特に紫外線カット機能がある衣料品は、肌に日光が当たるのを防げるため、外出時に役立つアイテムとなるでしょう。

お風呂の温度

42度以上の水温になると肌の油分が必要以上に取れてしまうため、入浴する際はお湯の温度には気をつけましょう。

 

肌のターンオーバーに適した水温は36度〜40度とされていますが、長時間の入浴も肌へのダメージを引き起こす原因になってしまう可能性があります。15分を目処に入浴することがおすすめです。

 

また、お風呂上がりは肌が乾燥しやすい状態となっているため、なるべく早くスキンケアをすることが大切です。

栄養不足

美容液などを使用した外部からのケアも大切ですが、美容には栄養素を摂取することによる体内からのケアも欠かせません。

 

ビタミンAは皮膚粘膜を正常にし、ビタミンB6は肌の健康状態を維持し、保護機能を向上させる効果があります。また、亜鉛で肌のターンオーバーの促進が期待できたり、タンパク質で肌の細胞を作っていくなど、多くの栄養素で美肌が作られていきます。

 

食事で摂取した成分は、血液を巡り肌に影響をもたらすため、普段から口にする食事にも注意してみましょう。

乾燥肌にあった美容液を見つけよう

外部からの刺激に敏感になっている乾燥肌は、美容液を継続して使用することで改善が見込めます。美容液を選ぶ際は、無理なく使い続けられる価格帯の中から、自分の肌の悩みや肌質に適した成分を含むものを選びましょう。

 

現在の肌の状態や、使いやすさ、そして価格を総合的に考慮した、乾燥肌の悩みを解決できるベストな美容液を見つけ、美しい肌を手に入れてください。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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