コラム─ Column ─

【専門家監修】表情によってシワができる?原因や予防・対策方法を解説

「顔にシワがいろいろできてきたけど、どうやって対策したらいいんだろう?」
「シワができないためには、どうやって予防したらいいの?」
年齢を重ねるにつれて徐々にあらわれてくるシワに、予防方法や対策がわからず悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

 

本記事では、表情ジワ、乾燥によるシワ、紫外線によるシワ、真皮シワの4種類のシワを紹介しています。さらに、シワの種類ごとに発生する原因を解説し、それぞれに適した予防方法も記載しています。

 

この記事を読むと、シワには原因によって種類があることや、種類によって適した対策を知ることができるでしょう。そして、自分にあった予防方法と対策を実践して、シワに対する悩みを軽減できるでしょう。

 

シワ予防や対策で悩んでいる人は、ぜひ記事をお読みください。

表情によってできてしまうシワ(表情ジワ)とは?

表情はわたしたちの感情をあらわす大切なものですが、その表情によってできてしまうシワを、表情ジワといいます。

 

表情は顔にたくさん存在する表情筋の動きの組み合わせによって作られます。自然な表情以外に、余計な力が入った表情を繰り返していると皮膚にその跡がついてしまい、無表情になっても消えずに残ってしまうのです。

 

若い人は違った表情になると自然にシワが消えますが、年齢を重ねるにつれてシワが残って消えにくくなっていきます。

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シワができてしまう原因

シワで悩んでいる人にとって、シワができる原因はなんなのか、とても知りたいことでしょう。

 

ここではシワができる原因を、顔の筋肉の使い方、肌の状態、外からの刺激、年齢によるものの4つの視点で解説していきます。

表情の癖によるもの

顔の筋肉の使い方として無意識に同じ表情を繰り返す癖があると、次第にシワが刻まれて消えにくくなります。

 

大きく口を開けて笑う、眉間にシワを寄せてしかめっ面をする、眉を上げる、目を見開くといった表情の癖はシワが残りやすいので気を付けてください。

 

一方で、シワを作りたくないあまりに無表情でいると、顔の筋肉を動かさなくなり次第に衰えてしまいます。適度に顔の筋肉は動かすように意識しましょう。

乾燥によるもの

肌が乾燥するとシワができやすくなります。

 

肌の外側にある表皮は細胞に水分を含んでいるため本来ハリがありますが、肌が乾燥しているときは、皮脂量と水分量が不足した状態です。保湿不足や摩擦など刺激によって肌が乾燥すると、肌のキメが粗くなり細かい小じわが顔にあらわれます。

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紫外線によるダメージ

紫外線が肌の真皮層まで届くと、ハリは失われシワができる原因となります。

 

真皮層には、ハリと弾力と潤いのもとである美容成分のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸と、それらを作り出す線維芽細胞があります。紫外線が真皮層まで到達すると線維芽細胞が傷つけられ、これらの美容成分が減ってしまうためシワが目立ちやすくなります。

加齢によるもの

加齢によってシワができやすくなる理由は2つあります。

 

1つめは、年齢とともに顔の筋肉が衰えていき、顔の皮下脂肪などを支えられなくなることです。支えられない皮下脂肪が、たるみやシワとなってあらわれてしまいます。

 

2つめは、加齢によって肌が薄くなることです。肌の弾力の低下や新陳代謝のスピードが遅くなるなど、いくつかの要因によって肌は薄くなっていきます。肌が薄くハリのない肌は、復元性が低下し、たるみやシワを引き起こします。

肌の弾力低下によるもの

加齢によるシワは、肌の弾力の低下が要因のひとつです。

 

肌のハリと弾力と潤いは、真皮層にあるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が担っています。これらの成分は加齢によって次第に減少してしまうため、皮膚の弾力が低下していき、皮膚を支えきれなくなってしまうのです。

女性ホルモンの減少

加齢による肌の弾力低下の要因として、女性ホルモンの減少があります。

 

女性ホルモンのひとつで卵巣から分泌されるエストロゲンは、真皮層に含まれるコラーゲンやエラスチンの生成に関わっています。加齢によってエストロゲンの分泌が減少すると、コラーゲンやエラスチンの生成量も減るため、皮膚のハリと弾力は低下していくのです。

 

これが加齢による女性ホルモンの減少がシワの要因である理由です。

表情ジワができてしまいがちな部位

表情の癖によってできる表情ジワが、どこに現れるのかとても気になるポイントでしょう。

 

表情ジワは、顔の筋肉である表情筋が動く部位にできがちです。

 

ここでは、表情ジワのできやすい部位を4つ紹介していきます。できやすい部位と原因を知り、表情ジワの予防に役立ててください。また、表情ジワのある方は自分の表情の癖に気付き、対策をするきっかけにしましょう。

眉間

表情ジワの代表的なものとして、眉間の縦ジワがあります。

 

眉間は目に近く、さまざまな表情によって想像以上によく動いています。文字を見るときに目を細めたり、眉間に力を入れたりするような無意識にする表情の癖があると、次第に縦ジワが刻まれていきます。

 

眉間の縦ジワは不機嫌に見えるだけでなく老けて見える要因なので、シワが残るような表情は避けるように気を付けましょう。

おでこ

おでこの横ジワも表情ジワの代表的なものです。

 

おでこの横ジワは、目を大きく見開いたり眉毛を上げたりといった、おでこの筋肉を大きく動かす表情によって刻まれていきます。おでこは面積が広い部位なので、シワになるととても目立ちます。

 

また、老けて見えるだけでなく不機嫌な印象をあたえることがあるので、シワが残らないように気を付けましょう。

目尻

目尻の笑いジワも表情ジワのひとつです。

 

目の周りの筋肉は大変よく動いており、それによって目は様々な表情をします。よく動く分、疲労がたまりやすい部位です。疲労が貯まると血流がスムーズでなくなり、皮膚の新陳代謝が下がります。これが目尻や目元にシワができやすい理由です。

あご

あごも表情ジワができやすい部位です。笑うとあごに梅干しのような凹凸ができることから、梅干しジワとも呼ばれます。

 

下唇からあごにかけて伸びている筋肉が緊張することでできるシワです。下唇を閉じているときには使わない筋肉ですが、口を閉じていても下唇に余計な力が入る癖があると、あごのシワができやすくなります。

表情ジワ以外にもあるシワの種類

ここまでは表情の癖による表情ジワをご紹介しました。

 

シワには、表情ジワ以外にもできる原因とシワの出方によって3種類のシワがあります。シワの種類を知ることで、対策につなげていきましょう。

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乾燥によるシワ(ちりめんジワ)

皮膚の乾燥によってできるシワで、ちりめんジワとも呼ばれます。皮膚の水分や柔軟性がなくなることでできる小ジワで普段は目立ちませんが、乾燥しやすい目尻や口元の周辺にできることが多く、年齢問わずにあらわれます。

 

真皮ではなく表皮だけにできるシワのため、水分と油分の補給で比較的対策しやすいのが特徴です。

紫外線によるシワ(たるみジワ)

紫外線の刺激が原因でできるシワで、たるみジワとも呼ばれます。

 

紫外線のダメージによって肌のハリと弾力が低下し、皮膚が垂れ下がってしまうことによって生じるものです。たるみジワは、顔の厚い脂肪を支えきれず皮膚が垂れ下がり、口元にできるとほうれい線、目元にできると黒クマと呼ばれます。

真皮ジワ

加齢や紫外線のダメージによって真皮のハリが衰え、皮膚が深くたるむシワが真皮ジワで、大ジワとも呼ばれます。

 

加齢による女性ホルモンの低下や、紫外線のダメージが真皮に達することでコラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力が失われることで生じます。

シワの予防や対策方法

ここまで、表情ジワ、乾燥によるシワ、紫外線によるシワ、真皮ジワと4種類のシワがあることを解説しました。これらのシワをなるべく作らないためにはどうしたらいいか、気になるのではないでしょうか。

 

前述したシワができる原因を理解したうえで、これから解説する予防を行い、効果的にシワ対策していきましょう。

表情の癖を意識して直す

表情ジワの原因となる表情の癖を直すように意識しましょう。

 

目を細めて文字をみる、眉間に力が入っているなど、無意識に余計な力が入っている表情は表情ジワを作り出すのです。自分の癖に気付き、自然な表情でいるように心がけることで、表情ジワが刻まれる原因は減少します。

 

また、眠っているのに眉間に力が入っているといった、睡眠中でも無意識に力の入った表情をしている場合があります。これらは疲れやストレスが原因の可能性もあるため、適度にリラックスすることも大切にしましょう。

表情筋を適度に動かす

顔は数十種類の表情筋があり、それらの筋肉を使って表情を作っています。表情筋は使わないと次第に衰えていき、たるみやシワが増える原因になります。

 

表情ジワを心配して無表情でいると逆にたるみや違うシワを招くので、自然な表情で適度に表情筋を動かすようにしましょう。マッサージやエクササイズを取り入れるのもよい方法です。

紫外線のケアをする

ここまでで述べたように、紫外線のダメージが真皮層に届くと、肌のハリや弾力が失われシワの原因になります。紫外線を浴びないようにすることで、紫外線によるシワの予防ができます。

 

紫外線は年中降り注いでいるため、季節問わずに日焼け止めクリーム、帽子や日傘、サングラスで対策しましょう。紫外線は室内にも到達するため、家の中でも紫外線ケアを意識するとより効果的です。

丁寧なスキンケアを心がける

表皮の乾燥が原因でできる乾燥によるシワ対策として、保湿を十分に行いましょう。また、表皮の乾燥は肌のバリア機能と保湿機能を低下させ、真皮層のコラーゲンやエラスチンにダメージをあたえて真皮ジワの原因にもなります。

 

乾燥によるシワだけでなく、表情ジワ、真皮ジワの予防のためにも、保湿力の高い化粧水・美容液・乳液などで丁寧なスキンケアを心がけてください。

表情ジワを始めとするシワの原因や予防方法を知ろう

表情ジワ、乾燥によるシワ、紫外線によるシワ、真皮ジワの4つについてその原因と対策を紹介しました。

 

シワの種類によってそれぞれ原因があることを知り適切に対策することで、シワ予防やシワ改善が効果的にできるでしょう。

 

ご自身のシワに対してよりよい予防方法を実践して、シワの悩みを改善してください。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
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院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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