【専門家監修】化粧水がしみる原因は何?自分でできる対処法についても詳しく解説
「いつも使っている化粧水がしみる!」
「新しく買った化粧水がしみる!」
「化粧水がしみるのはどうして?」
このように普段化粧水を使う方は、多くの不安や疑問を抱えているのではないでしょうか。
本記事では、化粧水がしみる原因に加え、化粧水がしみたときの対処法や一般的な洗顔の方法、また自分でできるパッチテストまで幅広く解説しています。
この記事を読むことで、化粧水に関する知識が深まり、一般的なスキンケアの方法や肌荒れの対処法について把握することができます。その知識によって、あなたの化粧水に関する不安も解消されるでしょう。
スキンケアの際に化粧水がしみる方や、一般的な洗顔の方法が知りたいという方はぜひチェックしてみてください。
化粧水を使ったときにしみる原因は?
化粧水がしみると感じるのはなぜなのか、原因はいくつか考えることができるでしょう。これから解説するいくつかの理由の中で、自身に当てはまるものがないか確認してみてください。
バリア機能の低下によるもの
肌の表面を覆う角膜は、雑菌やアレルゲンから肌を守る役割を果たしています。正常な肌の場合は、皮脂と角層に含まれている水分が混ざり合い、適度な潤いが保たれています。
しかし、角層の水分が減って乾燥すると、肌のバリア機能が低下してしまい、刺激に弱い敏感な状態になってしまうのです。
そのため、本来は問題のない化粧水も肌への刺激になってしまい、突然しみると感じることがあります。
また、ダーマペンを行っている方もいるのではないでしょうか。ダーマペン後のダウンタイムは化粧水がしみやすいため、それが原因になっている可能性もあります。
ダーマペンだけでなくピーリングの場合でも、ピーリング後に化粧水がしみやすい場合があるのです。
出典:乾燥肌・敏感肌|銀座スキンクリニック
参照:https://ginzaskin.com/menu/dryskin.html
化粧品の成分による刺激
香料など、化粧品の成分によって炎症が起こっている場合もあります。炎症の原因となる物質が肌の角化細胞を刺激して、炎症を起こすタンパク質の産生を促すため、皮膚に炎症が起こると考えられているのです。
炎症によって弱った肌は、化粧水の刺激でしみると感じる場合があります。今一度、自身の化粧品について見直してみましょう。
出典:化粧品かぶれの原因は?予防方法と医師のお勧めを紹介します。|はなふさ皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/cosmetics
コットンによる刺激
乾いたコットンで肌を擦ってしまうと、摩擦によって肌への刺激が生じてしまいます。コットンの刺激で肌が弱ると、化粧水がしみると感じる場合があります。
肌を守り刺激を最小限にとどめるために、コットンにはしっかりと化粧水を染み込ませることが大切です。
出典:化粧水と乳液の正しい使い方~人気のおすすめ化粧水・乳液・オールインワン12選|新さっぽろウィメンズ ヘルス&ビューティークリニック
参照:https://will-b.clinic/lotion-emulsion/
洗顔のときにゴシゴシ洗っている
洗顔はしっかり洗おうと、ついゴシゴシと力を込めがちですが、そうするとかえって皮膚を傷つける結果になってしまいます。
ゴシゴシ洗うと角質層を傷つけることになり、バリア機能を落としてしまうのです。洗顔の際は、優しく行うことを意識してみましょう。
出典:【医師コラム】美肌の天敵「摩擦」を防ぐ、日常ケアのコツ|広尾プライム皮膚科クリニック
参照:https://www.hiroo-prime.com/blog/p8327/
化粧水がしみるときの対処法
化粧水がしみる際は、原因とともに色々な対処法があります。化粧水がしみたり、化粧水によって赤みが起こったりする方は、自分に合った対処法を見つけて実践してみましょう。
敏感肌用の化粧水に切り替える
敏感肌用の化粧水は、刺激となりやすい成分が無添加のものや、肌に近い弱酸性のものなどがあります。
他にもアルコールフリーのものや、ヒアルロン酸を含んだ美容液などもあります。どれも肌への優しさを考慮した設計になっているため、自分に合う敏感肌用の化粧水、または美容液を選んで使用してみましょう。
かゆみやほてり・ひりつきのある部分を冷やす
アトピーや肌荒れによって、肌が赤くなる場合があります。その場合はかゆみなども生じてしまうため、かきむしって肌を傷つける前に冷やしましょう。
保冷剤をタオルやハンカチで包み、肌に優しく当ててしばらく放置すると、かゆみやほてりも時間とともに治まってきます。それでも治らない場合は、悪化する前に皮膚科で診てもらいましょう。
正しい方法で洗顔する
化粧水自体に気を配ることも重要ですが、同時に洗顔の方法も見直してみましょう。肌を守るためには、正しい洗顔を行うことが重要です。
まずは熱いお湯や冷水ではなく、ぬるま湯で顔を洗いましょう。目安としては32〜35℃の、冬でも冷たく感じないような温度が良いでしょう。
次に、洗顔料を使用して顔を洗います。泡立てるタイプの洗顔料の場合、泡立てネットなどでしっかりと泡立ててから使用します。洗顔の時間は1分程度を目安にしましょう。
最後に、洗顔料をぬるま湯でしっかりと洗い流します。洗い残しがあるとニキビなどの原因になってしまうため、丁寧に洗うことを意識しましょう。洗顔後は清潔なタオルで優しく水分を拭き取りましょう。
出典:洗顔を見直してみませんか?皮膚科が紹介する正しい洗顔法|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/202005_01.html
保湿をしっかり行う
肌の乾燥を防ぐためには、保湿をしっかりと行うことが大切です。肌に潤いを持たせるために、保湿剤は目尻やまぶたなど、くまなく塗ることを意識しましょう。
保湿剤には、ワセリンなどの様々な種類があります。肌の状態に応じて、自分に合った保湿剤を使用しましょう。また、お風呂上がりのパックなども効果的です。自分に合った製品を見つけてみてはいかがでしょうか。
過剰なスキンケアは避ける
過剰なスキンケアは、かえって肌を乾燥させてしまう場合があります。肌に化粧品を擦り過ぎたり過剰な洗顔を行ってしまったりすると、もともと正常な肌も敏感肌になってしまいます。
肌をもとの正常な状態で保つために過剰なスキンケアは避け、適度な洗顔や保湿を意識しましょう。
出典:化粧かぶれを皮膚科医はどのように見ているか|たけうち皮フ科クリニック
参照:http://www.takeuchiderm.jp/app/Blogarticleview/index/ArticleId/36
医療機関に相談する
色々試したのにまだ化粧水がしみたり、肌荒れが起こってしまったりする場合は、すぐに皮膚科などの医療機関に相談しましょう。
特に蕁麻疹や脂漏性皮膚炎などの炎症にかかっている場合は、自分でできる対処にも限界があります。どうしても困ったときは、我慢せずに医療機関で診てもらいましょう。
初めて使う化粧水はパッチテストをするのがおすすめ
化粧水が自分に合うかどうか分からない場合は、自分でできるパッチテストを行うことがおすすめです。
はじめに、清潔な二の腕や肘の内側に化粧水を塗り込みます。塗り込む間隔としては、500円玉くらいの大きさを意識すると良いでしょう。
塗ったところにかゆみや炎症が起こらなかった場合は、1日朝晩2回、同じように化粧水を塗り込みましょう。もしかゆみや炎症が起こったり、痛いと感じたりした場合は、すぐに水でよく洗い流してください。
3日間ほど行い肌に異常が見られなければ、化粧水は問題なく使えるという判断ができます。もしアレルギーなどを持っている場合は、1週間〜1ヶ月を目安に行いましょう。
化粧水がしみるときの対処法について知っておこう
ここまで化粧水がしみるときの対処法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。肌に合わない化粧水を使用していたり、間違った洗顔方法を行ったりすると肌荒れが起こりやすくなってしまいます。
肌荒れを防ぐためにも、自分に合った化粧水や美容液を見つけましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。