【専門家監修】肌荒れで肌の赤みを引き起こす原因とは|改善方法やマスク対策も紹介
「肌の赤みが気になるけど、原因は何?」
「肌荒れで悩んでいるので、どうにかしたい」
「マスクをするようになってから肌荒れをするので、その対策を知りたい」
このように肌の赤みやかゆみなどのトラブルに悩んでいる人もいるでしょう。
肌荒れは他人からの見た目も気になるため、大きな悩みとなりかねません。
この記事では、肌の赤みを引き起こす原因やそれを改善する方法などを紹介します。また、マスクによる肌荒れについても解説しているため、本記事を読めばマスク生活で肌荒れが気になる人も改善方法が分かります。
肌荒れに悩んでいる人は、この記事を読んで肌荒れの予防や対策について理解や知識を深め、肌トラブルを解消させましょう。そして、健康できれいな肌を取り戻してください。
肌の赤みの正体は何?
肌に現れる赤みは、拡張して赤く浮き上がった毛細血管が原因です。この症状は「毛細血管拡張症」と言い、寒い時期に悪化しやすい特徴があります。
また、ニキビや乾燥、炎症、外部の刺激などによっても肌に赤みが生じるでしょう。炎症が慢性化すると毛細血管が新生し、治癒したあとも赤みが残る場合があります。
出典:赤ら顔の原因・症状と治療法|品川スキンクリニック 美容皮フ科
参照:https://shinagawa-skin.com/onayami/ruddyface/
肌荒れで肌の赤みを引き起こす原因
肌の赤みは肌荒れだけでなく、膠原病や甲状腺の病気、細菌やウイルスの感染など身体的な疾患によっても起こる可能性があります。また、更年期症状でもある「ホットフラッシュ」に伴って顔が紅潮する場合もあります。
ここからは、肌に赤みを生じさせる原因を見ていきましょう。
出典:赤ら顔ってどんな状態?原因と治療法を解説|品川美容外科
参照:https://www.shinagawa.com/article/topics/content421?msclkid=e2e48c00ceaa11eca36da327ec3d2d15
敏感肌による赤み
顔の赤みは、敏感肌が原因のこともあるでしょう。特に乾燥肌の人がわずかな刺激にも反応し、肌の赤みやかゆみを引き起こしてしまう傾向にあります。
これらは「光線過敏症」や「接触性皮膚炎」と呼ばれ、アレルギー体質が原因となる場合もあります。また、アレルギー専門医や皮膚科専門医による治療が必要なケースもあるでしょう。
出典:肌質改善|くみこクリニック
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
ニキビによる赤み
毛穴に詰まった皮脂や老廃物が内側から皮膚を持ち上げてできるのが白ニキビです。そして、それが進行すると炎症を起こして赤ニキビになります。赤く腫れ上がった赤ニキビは痛みや熱を伴うことがあります。
このように、肌に強い炎症を起こした赤ニキビの状態やニキビ跡まで進むと、肌に赤みが残ってしまうことがあります。
出典:ニキビ・ニキビ跡|品川スキンクリニック 美容皮フ科
参照:https://shinagawa-skin.com/onayami/ruddyface/
血液のめぐりによる赤み
前述したとおり、肌の赤みの正体は毛細血管の場合があります。人の体は血管の拡張と収縮によって血液が循環していますが、血管が拡張して血流が増えると顔が赤く紅潮して見えます。
毛細血管拡張症は一般的に末梢血管の循環うっ血で生じることが多く、寒い時期や興奮・緊張した時などのほか肌荒れをしている場合も赤さが強調されるでしょう。
出典:赤ら顔|城本クリニック
参照:https://www.shiromoto.to/ct/skincare/distress/akaragao.php
繰り返す肌トラブルによる赤み
肌トラブルで多いのが「湿疹」で、接触皮膚炎(かぶれ)やアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎などと疾患名がつくことがあります。
一般的な湿疹の症状は、皮膚表面にかゆみのある赤い斑(紅斑)やブツブツと盛り上がった斑(丘疹)などが出現し、掻くと病変部分が広がっていきます。
湿疹の原因はハウスダストや花粉、細菌・カビ、薬剤、化学物質などが考えられるでしょう。これら異物を排除しようと炎症反応が起こり、肌の赤みが見られることがあります。
出典:湿疹|さぎのみや皮膚科クリニック
参照:https://www.saginomiya-hifuka.com/eczema.html
肌荒れよる肌の赤みを改善する方法
先に述べたように、肌荒れによって赤みが生じる原因は多種多様です。肌の赤みを改善するにはそれぞれの原因に合った改善方法を選択する必要があるでしょう。
肌の赤みを改善する対策を解説していきます。
バリア機能を高める
肌の赤みやかゆみ、ニキビなどをもたらす肌荒れはバリア機能の低下が大きな要因となります。そのため、正しい洗顔や保湿などのスキンケアによって肌のバリア機能を高める必要があるでしょう。
皮膚は約28日周期で「ターンオーバー」を繰り返し、新しく生まれ変わっています。新しい細胞のバリア機能が形成前に、古い皮膚をはがしてしまうような間違ったスキンケアをしないことが重要です。
出典:今、肌荒れを治療するならトレンドはこれ(保険適応できる治療)|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/201910_04.html
保湿ケアをする
肌荒れを防ぐために重要なのは適切なセルフケアです。セルフケアの中心は洗顔や化粧水による保湿などのスキンケアに加えて、十分な睡眠やバランスのとれた食生活などです。
特に、誤った洗顔法や化粧水の使用法は肌にダメージを与えることがあるため注意が必要しましょう。
紫外線対策する
オゾン層の破壊により人間が浴びる紫外線量が増加しつつある昨今、ますます紫外線による肌の障害が危惧されています。
紫外線による肌の障害は、紅斑反応や日光皮膚炎などの急性反応と皮膚の腫瘍やしみ・しわなどの慢性反応などがあり、いずれも紫外線の吸収による表皮細胞のDNA障害が主な原因です。
紫外線対策は帽子やサングラス、日傘など、物理的に紫外線から肌を守る方法と、肌に外用する日焼け止めによって化学的に紫外線による障害を防ぐ方法があります。
洗顔はやさしく汚れを落とす
正常な肌を取り戻すうえで欠かせないのは肌の清潔です。そして、適切な洗顔法で汚れを落とすことが大切です。
正しい洗顔の仕方は、まず水またはぬるま湯で顔全体を濡らし、石鹸や洗顔料をたっぷりと泡立てます。その泡を肌の上で転がすように広げてたっぷりの水またはぬるま湯ですすぎます。
すすぎやタオルで拭く際も含めて、決して肌をこすらないようにしましょう。
肌トラブルの原因物質を除去する
肌の清潔を保つためには、適切な洗顔だけでなく肌に触れるものを清潔に保つよう注意しましょう。たとえば、枕カバーなどの寝具は定期的に洗濯することをおすすめします。
肌荒れを起こしやすい人は枕の上にタオルを敷いて毎日取り換え、肌トラブルの原因を除去しましょう。
規則正しい生活を心がける
肌の正常化には規則正しい生活も基本的かつ重要な要素です。早寝早起き、バランスのとれた規則正しい食生活などは肌だけでなく心身の健康にもつながります。
特に、脂肪過多の食事は皮脂を増やすため肌荒れにつながる可能性があります。さらに、不規則な生活は自律神経やホルモンバランスの乱れの原因となり、肌荒れを助長しかねません。
肌荒れを起こしやすい時期は規則正しい生活習慣を心がけましょう。
ビタミンを補う
肌荒れに悩んでいる人は、ビタミンを補うことで肌荒れの改善が見込める場合もあるでしょう。
たとえば、「ビタミンB2」は肌の新陳代謝を促進し、脂質をエネルギーに変換することで肌の皮脂分泌を抑える効果もあります。また、細胞の再生や成長の促進にも重要な役割を果たし、ニキビや肌荒れに効果が期待できます。
「ビタミンC」は抗酸化作用やメラニン生成抑制効果を発揮するため、ニキビや肌荒れだけでなくしみやしわなどの対策にも用いられるでしょう。
マスクによる肌荒れについて
新型コロナ感染症の拡大によりマスクを着用する生活が定着してきました。その結果、マスクによって荒れた肌が気になっている人も多いでしょう。
マスクによる肌荒れの原因と対策について考えていきましょう。
マスクによる肌荒れの原因
マスクによる肌荒れの原因は摩擦による刺激、湿度が高くなることによる蒸れ、マスクを外したあとの乾燥などが考えられるでしょう。
マスクを装着していることでマスクの繊維によって肌の角質が少しずつ削られ、肌のバリア機能が低下してしまいます。また、マスクの内側は高温多湿になるため、細菌や雑菌が繁殖しやすくなりニキビができやすくなります。
さらに、マスクを外すと急激に水分が蒸発して肌の水分まで奪い、肌の大敵である乾燥を招いて肌トラブルにつながっていくでしょう。
マスクによる肌荒れの対策
マスクによる肌荒れを防ぐには、自分の肌に合ったマスクを選ぶ、洗えるマスクの場合は低刺激の洗剤・柔軟剤を使用する、適切なスキンケアをするなどの対策があります。
マスクの選択は肌あたりが良くかぶれず、通気性の良い素材のものを選びましょう。綿やシルクなど天然素材は肌にやさしいと言われています。
また、洗えるマスクの場合無香料など低刺激の洗剤や柔軟剤をおすすめします。洗う時はよくすすぎ洗剤の残留を減らしましょう。
さらに、無添加で低刺激な化粧品を使用する、汗をこまめにやさしく拭き取る、丁寧な洗顔と保湿を行う、などのスキンケアに力を入れましょう。
肌荒れによる肌の赤みの原因や対策を知ろう
ニキビやかゆみ、赤み、ざらつきなどの肌荒れは、生活習慣の乱れや間違ったスキンケアなどさまざまな原因が考えられます。また、一日中マスクを着用する生活によって肌荒れが引き起こされているケースもあるでしょう。
まずは、肌荒れの原因を見つけそれに応じた対策をとりましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。