【専門家監修】粉吹き肌になる原因とは?予防する方法やなった時の対処法を解説
「肌がカサついて白く粉を吹いているのが気になる」
「なぜ乾燥すると粉を吹いたような肌になるの?」
「粉吹き肌を自分で治す方法はある?」
肌が乾燥したときに、白く粉を吹いたような状態になってしまった経験はないでしょうか。
この記事では、粉吹き肌になってしまう原因や、粉吹き肌になるのを防ぐための方法について解説しています。
この記事を読むことで、粉吹き肌にならないためのポイントを理解することができるでしょう。また、粉吹き肌になってしまったときの対処法も紹介しているため、なかなか改善しなくて困っている人はぜひ参考にしてください。
この記事で紹介するポイントを押さえて、日常生活のちょっとした工夫で粉吹き肌を予防しましょう。
粉吹き肌にならないようにするにはどうすればいいの?
肌がカサカサになると、粉を吹いたように白っぽくなってしまうことがあります。粉吹き肌になるのを防ぐためには、どのように対処すればいいのでしょうか。
粉吹き肌の原因と、その対処法について解説していきます。
粉吹き肌になる原因
粉吹き肌の原因はいくつかありますが、肌が粉を吹いているときは乾燥して潤いが不足している状態です。ここでは、肌の乾燥を招いてしまう4つの原因について詳しく見ていきましょう。
出典:乾燥肌・肌あれ|アオハルクリニック
参照:https://aohalclinic.jp/nayami/hadaare
ターンオーバーが乱れている
肌の表面は角質層によって守られています。角質層は肌の潤いを維持する機能を持っていますが、ターンオーバーが乱れると肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなるでしょう。
ターンオーバーの乱れは、温度・湿度の変化や寝不足などにより引き起こされます。
出典:乾燥肌|Gクリニック
参照:https://gclinic.jp/contents/onayami-kansohada.html
出典:皮膚のバリア機能の低下?乾燥肌対策向けのうるおいを取り戻すスキンケア術|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/201912_01.html
力を入れて洗っている
顔や体を洗うときに、ゴシゴシと強い力で肌を擦ることも粉吹き肌の原因です。角質層が摩擦によるダメージを受けると、肌の潤いを守ることが難しくなります。無意識に力を入れて洗っている人は注意しましょう。
出典:乾燥肌・肌あれ|アオハルクリニック
参照:https://aohalclinic.jp/nayami/hadaare
熱いお湯で洗っている
顔や体を洗い流すときに、熱いお湯を使っている人も肌が乾燥する傾向にあります。熱すぎるお湯は肌に必要な皮脂を奪ってしまうため、乾燥して粉吹き肌になりやすいでしょう。
出典:乾燥肌の特徴|アオハルクリニック
参照:https://aohalclinic.jp/nayami/hadaare
肌が乾燥している
体質的に皮脂の分泌量が少ない人や、冷暖房のきいた部屋で長時間過ごす人は、肌表面の水分量が少なくなりがちです。肌がカサカサになると、白く粉を吹いたような状態が続いてしまいます。
出典:乾燥肌|一般社団法人 日本健康倶楽部
参照:https://www.kenkou-club.or.jp/kenko_yogo/k_08.jsp
出典:乾燥肌 – みずみずしい素肌を保つには|埼玉県皮膚科医会
参照:http://saitamahifuka.org/public/dermatosis/%E4%B9%BE%E7%87%A5%E8%82%8C/
粉吹き肌にならないための予防方法
粉吹き肌にならないためには、日常生活のちょっとした習慣を変えていくことが大切です。粉吹き肌を予防する方法について、どのように実践すればいいのか具体的に確認していきましょう。
顔の洗い方に気を付ける
顔が乾燥して粉を吹いてしまっている場合は、顔の洗い方を見直してみましょう。洗顔のときに力を入れて擦ったり、洗顔の回数が多かったりすると、肌に負担がかかり乾燥しやすくなります。
肌に必要な皮脂まで洗い流してしまわないように、刺激の少ない洗顔料を使用して優しく洗いましょう。
また、洗顔の後はタオルで肌を摩擦しないよう、ポンポンと優しいタッチで水分を拭き取るのもポイントです。
出典:乾燥肌の美肌ケア|オラクル美容皮膚科
参照:https://www.oracleclinic.jp/lab/bihada/skintype/dryskin/
体の洗い方に気を付ける
体を洗うときにナイロン素材のボディタオルを使うと、皮脂を過剰に取り除いてしまうため乾燥を招きます。刺激の強い硬めのボディタオルは避けて、柔らかい素材のもので洗うようにしましょう。
出典:乾燥肌とは?原因、症状、治療など|宿駅前クリニック 皮膚科 内科 泌尿器科
参照:https://www.shinjyuku-ekimae-clinic.info/hihuka/kansou.html
食事に気を付ける
乾燥による粉吹きで悩んでいる人は、普段の食事にも気を配りましょう。肌の保湿に必要とされる栄養素の中から、セラミドとビタミン類について解説します。
セラミドは角質層の水分を保持する成分で、肌を様々な刺激から守っています。セラミドを摂ることができる食材は、こんにゃく、大豆、ひじき、わかめなどです。
保湿のために摂取したいビタミン類は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEです。
ビタミンAは肌の潤い維持と、ターンオーバーを促進します。ビタミンAを多く含む食材は、レバー、サバなどの青魚、乳製品、卵、緑黄色野菜などです。
ビタミンBはターンオーバーを促し、肌の乾燥による炎症を防ぐはたらきがあります。ビタミンBが多く含まれるのは豚肉、レバー、卵、大豆などです。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促進して、肌を乾燥から守ります。パプリカなどの野菜類、レモンなどの果物類に多く含まれます。
ビタミンEは血行を促進する作用があり、肌のターンオーバーを助ける栄養素です。ビタミンEを多く含むのはゴマ、ナッツ類、大豆、アボカドなどです。
出典:肌の乾燥対策!保湿効果のある食べ物で内側から改善|札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/skin/moisturizing-effect-food/
粉吹き肌をそのままにしておくとどうなるの?
粉吹き肌になった状態をそのまま放っておくと、さらなる肌トラブルへつながる可能性があります。ここでは、粉吹き肌が悪化したときに起こりやすい症状について解説します。
出典:秋冬は湿度の低下に注意!内と外から敏感肌対策を|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/202002_01.html
敏感肌になってしまう可能性がある
乾燥肌が悪化することで、敏感肌になってしまう場合があります。それは乾燥すると肌のバリア機能が低下し、外からの刺激による影響を受けやすくなるためです。
敏感肌になると少しの刺激に反応して肌がピリピリしたり、炎症を起こしたりするようになるでしょう。
出典:秋冬は湿度の低下に注意!内と外から敏感肌対策を|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/202002_01.html
かゆみが出る可能性がある
乾燥して粉を吹いた状態が続くと、肌がカサカサするだけでなくかゆみが生じる場合もあります。かゆみ以外にも、乾燥が進むことで痛みや湿疹といった症状が出るケースもあるでしょう。
出典:乾燥肌とは?原因、症状、治療など|新宿駅前クリニック
参照:https://www.shinjyuku-ekimae-clinic.info/hihuka/kansou.html
粉吹き肌になった時の対処法
乾燥による粉吹き肌になってしまったら、自分で改善できる方法はあるのでしょうか。ここでは、粉吹き肌を改善するための対処法を3つ紹介します。
粉吹き肌がなかなか治らなくて困っている人は、ぜひ参考にしてください。
部屋の中が乾燥しないようにする
乾燥が気になるときは、室内の湿度をコントロールしましょう。加湿器を使用すれば、部屋の中が乾燥するのを防ぐことができます。
肌にいいとされる湿度は50〜60%と言われているため、湿度計を用意してこまめにチェックすると快適な湿度をキープできるでしょう。加湿器がない場合は、濡らしたタオルを室内に干しておくのもおすすめです。
出典:第102回今日からできる乾燥肌対策|あやし皮膚科クリニック
参照:https://ayashi-dc.jp/blog/skin/1099/
保湿剤でお手入れをする
乾燥した肌に水分を補うため、保湿剤を使って肌のお手入れをしましょう。入浴後は肌が乾燥しやすいため、保湿剤を塗るタイミングはお風呂から出て体の水分を拭き取った後がいいでしょう。
出典:乾燥から肌を守る効果的な保湿方法|医療法人社団豊信会 草花クリニック
参照:https://www.kusabanaclinic.jp/news/1324.html
医療機関を受診する
自分で対処しても粉吹き肌が改善しなければ、医療機関を受診することをおすすめします。乾燥対策やスキンケアをしっかり行ってもカサカサや粉吹き状態が続く場合は、皮膚科などに相談してみましょう。
粉吹き肌にならないように気を付けよう
肌が乾燥して、カサカサした手触りになるだけでなく白く粉を吹いてしまうと、見た目も気になってしまうでしょう。粉吹き肌は放っておくと悪化してしまう可能性もあるため、この記事で紹介した改善方法を参考に対策をしてみてください。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。