【専門家監修】汗かぶれとは?気になる原因・対処法やあせもとの違いについても解説
かゆみを伴う肌トラブルに悩まれていませんか。汗をかく季節では汗による肌トラブルに悩まされる方も少なくないでしょう。
だからといって「汗をかく時期はしょうがない。」と諦めてはいないでしょうか。汗による肌トラブルを放置することは、今以上に症状を悪化させてしまう恐れがあるのです。
本記事では、汗の役割から汗によって起きる汗かぶれによる症状や原因、汗かぶれの対処法、汗かぶれ以外の肌トラブルについて解説しています。
この記事を読むことで汗をかく時期でも快適に過ごすために、汗による肌トラブルをしっかりと理解できるようになります。
そのためには、汗の役割、汗により肌トラブルが起きた場合の対処法を本記事で学んでいってください。ぜひ、最後までご覧ください。
汗の役割は?
そもそも汗の役割とは何か、ざっくりとした理解しかしていない方も多いのではないでしょうか。汗に対していいイメージを持つ方は少ないでしょう。
汗は体温を調整したり、保湿して皮膚を乾燥から守るなどの役割を担っています。
つまり、健康に過ごすために汗は欠かせないということです。
べたつきや匂いが気になる汗ですが、汗をかかないように過ごすのではなく、汗をかいた後のケアに重きを置くことが重要となります。
出典:汗と上手に付き合おう – 医療トピックス|中野区医師会
参照:https://www.nakano-med.or.jp/topics/2018/04.php
汗かぶれの症状や原因
汗かぶれとは、汗をかいてふやけた皮膚と衣類が接触し、擦れ合うことで生じる肌トラブルです。赤みやかゆみを引き起こすといった症状が見られます。
また、汗にはアンモニアや塩分など肌の刺激になる成分も含まれます。
こうした肌トラブルは、肌のバリア機能が低下している人に起こりやすいため、汗に対する日頃からのケアが重要になってきます。
出典:汗疹(あせも)や汗かぶれについて解説【原因・症状・治し方】|ひまわり医院(内科・皮膚科)
参照:https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/heat-rash/#%E6%B1%97%E7%96%B9%EF%BC%88%E3%81%82%E3%81%9B%E3%82%82%EF%BC%89%E3%82%84%E6%B1%97%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%82%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F
汗かぶれの対処法
汗かぶれの症状や原因については理解していただけたのではないでしょうか。ここでは、汗かぶれの対処法を解説していきます。
どのように対処していけばいいのか、具体的に解説していますのでぜひ参考にしてください。
しっかり保湿する
汗かぶれが生じる際は、肌のバリア機能が低下している状態です。そのため、肌にうるおいを与えてあげる必要があります。
べたつかない保湿剤などを利用し、みずみずしい肌をキープしてあげましょう。
また、肌のバリア機能は紫外線によってもダメージを受けやすいため、外出時は日焼け止めを塗ることを心がけましょう。
出典:汗疹(あせも)や汗かぶれについて解説【原因・症状・治し方】|ひまわり医院(内科・皮膚科)
参照:https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/heat-rash/#%E6%B1%97%E7%96%B9%EF%BC%88%E3%81%82%E3%81%9B%E3%82%82%EF%BC%89%E3%82%84%E6%B1%97%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%82%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F
皮膚の表面に汗を残したままにしないようにする
汗かぶれを防ぐには、普段からこまめに汗を拭き取ることが大切です。柔らかいハンカチやタオル、または市販の汗ふきシートなどを使って優しく拭き取ってあげましょう。
また、大量に汗をかくことが想定される場合は着替えを用意し、下着や肌着は通気性がよく吸汗・速乾性のあるものを選ぶように心がけましょう。
市販の薬を使ってみる
強いかゆみが生じる場合、それ以上症状を悪化させないためにも薬でかゆみを抑える必要があるでしょう。強いかゆみに対しては、抗炎症作用のあるステロイド外用剤が有効です。
また、わからないことがあれば薬局などの薬剤師や販売元に相談し、自分の症状に合った正しい処置をしていくことが大切です。
出典:汗疹(あせも)や汗かぶれについて解説【原因・症状・治し方】|ひまわり医院(内科・皮膚科)
参照:https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/heat-rash/#%E6%B1%97%E7%96%B9%EF%BC%88%E3%81%82%E3%81%9B%E3%82%82%EF%BC%89%E3%82%84%E6%B1%97%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%82%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F
汗かぶれ以外のトラブル
ここまで汗かぶれについて解説してきました。
しかし、汗による肌トラブルは汗かぶれだけではありません。汗かぶれだと勘違いして誤った処置をしてしまわないためにも、汗かぶれ以外の肌トラブルも覚えておきましょう。
汗が排出されづらくなる「あせも」
汗かぶれとよく似た症状として知られるのがあせもです。あせもは皮脂や汚れが汗腺に詰まり、赤いぶつぶつを引き起こすという症状が見られるます。
あせもの対処法として、ステロイド外用剤を使用することで炎症を沈静化し、かゆみを抑えることができます。
また、あせもに関しても汗を皮膚に残したままにしないようにするなど、日頃から皮膚を清潔に保つ意識ことが大切です。
出典:汗疹(あせも)や汗かぶれについて解説【原因・症状・治し方】|ひまわり医院(内科・皮膚科)
参照:https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/heat-rash/#%E6%B1%97%E7%96%B9%EF%BC%88%E3%81%82%E3%81%9B%E3%82%82%EF%BC%89%E3%82%84%E6%B1%97%E3%81%8B%E3%81%B6%E3%82%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F
手足に水ぶくれができる「異汗性湿疹」
異汗性湿疹は、手足に汗をかきやすい体質の方に多く見られる病気です。季節の変わり目などに手足に水疱が多発します。
異汗性湿疹は症状によって処置も異なり、皮が剥けている状態なら保湿剤、赤くなり痒みや痛みを伴う場合はステロイド外用薬を使用します。
ただ、異汗性湿疹は水虫との区別がつきにくいため、無闇に対処せず、皮膚科などの専門医で正しい治療を受けるといいでしょう。
汗かぶれの原因や対処法について知ろう
今回は、汗かぶれについて解説しました。汗かぶれやあせもなどの症状は汗をかくことによって生じる肌トラブルです。
しかし、汗をかくことは決して悪いことではありません。汗は生活する上で非常に大切な働きをしてくれる機能であるため、汗をかかないようにするのではなく、汗をかいた後のケアが重要になってきます。
汗を皮膚に残したままにしないようにこまめに拭き取り、肌に潤いを与えるため保湿剤で保湿するなどの対策を日頃から行っていきましょう。また、症状が出てしまった場合は早期での対処を心がけ、できるだけ悪化しないようにすることが大切です。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。