【専門家監修】マスクの摩擦でシミができる原因とは?防ぐ方法やできた後の対処法を解説
「マスクの周りがムズムズする。」
「マスク外すと、シミが増えたような気がする。」
「マスクしてても日焼けするの?」
毎日マスクを着けての生活が定着している昨今では、マスクによって肌への違和感を感じてる方は多いのではないでしょうか。
肌への違和感はマスクを着けることで起きる、肌への摩擦が原因といわれています。
この記事ではマスクの摩擦によりシミができる原因と予防方法、シミができてしまった後の対処法や肌に優しいマスクの選び方と着ける時の注意などを詳しく説明します。
この記事をご覧いただけば、マスクの摩擦でのシミを予防し、いきいきと過ごすことができるでしょう。
マスクの摩擦によるシミが気になる方は、是非この記事をチェックしてください。
マスクの摩擦でシミができる原因
マスクの着用によるダメージやストレスがシミができる原因です。
マスクによる摩擦で肌がダメージを受けて色素沈着を起こしたり、バリア機能が低下してシミの原因となるメラニンが体外に排出できなくなることで、シミができてしまいます。また、紫外線対策が不十分の場合やストレスなどもシミの原因です。
マスクの摩擦でシミを作らないためには、原因を知ることで、マスクの摩擦シミ対策ができるようになります。
1:ストレスが溜まっている
ストレスが原因となり、シミができることもあります。
ストレスは心身の疲れによって脳を刺激し、肌が敏感に反応することでメラニンの生成を促すことでシミができる原因となってしまうのです。
また、マスク生活を強いられていることも、ストレスの一因になっている可能性があります。ストレスを溜めないように、気分転換を適度に行いましょう。
2:日焼け止めを使わなかった
紫外線による肌へのダメージを防ぐには、日焼け止めを正しく使うことが大切です。
日焼け止めは、少し多いと思うくらいの量を、ムラなくまんべんなく塗ってください。こまめに塗り直しすことも大切です。
マスクで隠れる部分も含め、顔全体に日焼け止めを塗り、紫外線から肌を守りましょう。
3:メラニンが溜まってしまった
肌がダメージを受けたことで、肌のターンオーバーの周期が乱れ、体内にメラニンが留まってしまいます。
基本的にメラニンは肌のターンオーバーによって体外に排出されますが、ストレスや紫外線を浴びることが原因で正常に肌のターンオーバーを行えなくなり、メラニンが留まってしまうことでシミができてしまいます。
シミを作らないためには、メラニンが溜まらないように、肌のターンオーバーが正常に働くようにケアをしましょう。
出典:シミの原因と種類について|川崎たにぐち皮膚科
参照:https://k-derm.net/2021/07/27/2426
4:炎症性色素沈着が起こった
炎症性色素沈着とは、摩擦や日焼けなどで炎症した箇所が色素沈着してしまったことです。
炎症を起こした箇所に紫外線を浴びると、色素沈着が起きてしまい、シミができてしまいます。
だからこそ、日焼け対策が重要で、炎症を起こさない工夫が欠かせません。炎症を起こさないように肌を刺激から守ることを心がけましょう。
出典:マスクで色素沈着は起きる?|はなふさ皮膚科
参照:https://mitakabiyou.com/column/mask_chloasma
マスクの摩擦によるシミを防ぐ方法
マスクの摩擦によるシミの予防には、メラニンの生成を抑え、排出を促すために毎日のケアが肝心です。
シミ対策として必要なケアは習慣にすることが大切で、以下の習慣を取り入れることで対策できます。
・シミ予防に効果がある栄養素を摂る
・紫外線の予防
・正しい洗顔
・保湿ケア
・角質ケア
・肌に優しいマスクを選ぶ
マスクの摩擦によるシミの予防には、ケアを習慣にして行うといいでしょう。
出典:シミに効く食べ物はこれ!体の内面からもシミ対策を|札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/stain-effective-food/
1:シミ予防に効果がある栄養素を摂る
食べ物にはシミ対策に役立つ栄養素が含まれています。
シミ予防には、シミ対策に役立つ栄養素が含まれた食べ物を摂取するのがおすすめです。一般的にシミ予防には、抗酸化作用の高い食品が良いとされています。
シミ対策に効果があるとされている栄養素は、ビタミンA・C・Eです。また、リコピン・ポリフェノール・Lシステインなども抗酸化作用をもつ成分です。
このようなシミ予防に効果のある栄養素を積極的に摂取しましょう。
出典:シミに効く食べ物はこれ!体の内面からもシミ対策を。|札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/stain-effective-food/
2:紫外線の予防対策をする
紫外線の予防対策で何より大切なのは、紫外線に浴びないことです。
そのためには、肌の露出をしない工夫をしたり、日焼け止めを塗ることを習慣にしたりすることで対策できます。紫外線の予防対策は、屋外だけではなく室内でも、夏以外の日差しが弱い季節でも、場所や季節に関係なく常に心がけることが必要です。
紫外線でシミを作らないように、できる限り対策を行いましょう。
3:正しい洗顔をする
正しい洗顔はスキンケアの基本といわれています。
肌のバランスを最適な状態に整え、トラブルの少ない健康な肌にするために、正しい洗顔は不可欠です。
しかし、必要以上にゴシゴシと洗ったり、1日に何回も洗うことは肌に負担となってしまうので、1日朝晩2回の洗顔が目安となります。また、洗顔する時は洗顔料をしっかり泡立て、優しく洗い流しましょう。
4:保湿ケアをする
乾燥は肌にとって大敵ですので、保湿ケアは重要です。
毎日のケアでは洗顔後に、化粧水・美容液・保湿剤で肌を整えたら、化粧品が肌に浸透しやすいように両手で顔を優しく包み、手のひらの温かさで保湿ケアを仕上げます。
肌が乾燥しないように、保湿ケアを行いましょう。
5:角質ケアをする
角質ケアで、肌のゴワゴワ・ざらつき・くすみを取り除きましょう。
角質は皮膚が刺激を受けると肌を守ろうと働き、厚くなってしまいます。タオルで顔を拭くときも、ゴシゴシと擦るのは禁物です。
角質ケアのアイテムは色々出回っていますが、なるべく刺激の少ないアイテムを選ぶことをおすすめします。角質ケアを続けて、肌の改善に期待しましょう。
6:肌に優しいマスクを選ぶ
肌に優しいマスクを選んで、マスクの摩擦を防ぎましょう。
通常の不織布のマスクが苦手な方や、マスク着用時の肌に負担を感じている方は肌に優しいマスクを試すのもおすすめです。
肌に優しいマスクとは、主にコットンやシルクなどの布製のマスクといわれてますが、ほかにも摩擦レスマスクといわれる摩擦のないマスクも販売されています。
自分の肌に合ったマスクを選び、マスクの摩擦を防ぎましょう。
肌に優しいマスクを選ぶコツ
摩擦の少ない肌に優しいマスクを選ぶコツを紹介します。
肌に優しいマスクを選ぶコツは、サイズ・形状・素材を確認し、抗菌剤やUVカット機能付きマスクについての注意点などを知ることです。
肌に優しいマスク選びのコツを知って肌を刺激から守りましょう。
1:抗菌剤を使用しているマスクを避ける
マスクに配合されている抗菌剤は、アレルギーの原因となることもあります。
マスクに抗菌剤を配合することで、細菌やカビなどを寄せつけないようにしてくれますが、抗菌剤がアレルギーの原因となってしまっている方も多いです。
アレルギーで弱った肌に、マスクの摩擦が起こるとシミが発生しやすくなってしまいます。
特にアレルギー体質の方は、抗菌剤を使用してるマスクは避けたほうがいいでしょう。
2:UVカット機能があるマスクに気を付ける
UVカット機能のあるマスクを着けるときは、色の濃さに注意しましょう。
一般的に色の濃いものは、UVカット力が高いといわれており、黒に近いほどUVカット効果が高いです。しかし、色が濃いと熱がこもりやすく、蒸れやすいというデメリットもあるため気を付けましょう。
UVカット機能のあるマスクでは、色の濃さに気を付け選ぶといいでしょう。<stron
3:マスクと肌の間にガーゼを入れる
マスクと肌の間に、ガーゼを入れると肌への負担が少なくなるのでおすすめです。
柔らかく肌触りがよく、摩擦が少ない通気性のあるガーゼは、肌に優しい素材といわれており、ガーゼをマスクと肌の間に入れることで、マスクの摩擦を抑え、蒸れや乾燥を軽減します。
肌への負担が気になる方は、マスクとの間にガーゼを入れて、摩擦を減らす工夫をしてみましょう。
4:自分のサイズに合うマスクを選ぶ
顔にフィットするマスクを着けると隙間が少なく、マスクの摩擦が軽減します。
しかし、あまりにもフィットしすぎて、マスクのゴムの跡がついてしまうようでは逆に負担になるので注意が必要です。
マスクは自分の顔に対して、大きすぎず、小さすぎず、自分の顔のサイズに合ったマスクを選ぶようにしましょう。
5:摩擦が起こりにくい形状のマスクを選ぶ
立体型のマスクは肌にあたる部分が少ないので、摩擦が起こりにくい形状です。
一般的に、マスクには平型、プリーツ型、立体型と大きく分けて3種類の形状があります。肌への刺激を減らすためには、肌当たりが少ない立体型のマスクを選ぶのがいいでしょう。
立体型は、マスクと口元に空間があり、肌との接触が少なくなっています。また、縫い目のないシームレスタイプや、繋ぎ目の凹凸がないタイプなども、肌への摩擦が少ないです。
摩擦を抑えるには、マスクの形状にもこだわって選びましょう。
6:マスクの素材を確認する
不織布マスクと布マスク(ガーゼマスク)の素材の確認をしてみましょう。
感染予防には不織布マスクが適していますが、摩擦でのシミ対策の観点で選ぶなら、肌に優しい布(コットンやガーゼ)のマスクがおすすめでしょう。
布マスクは不織布マスクよりも目が粗いので呼吸しやすいです。また、内側が蒸れにくいので水滴が付きにくいというメリットがあります。
マスクを素材で選ぶなら、肌当たりの優しい布マスクがおすすめです。
マスクを着ける時に気を付けること
マスクを着ける時に気を付けることは、摩擦のないマスクを選ぶことです。
摩擦レスのマスクを選ぶことで、マスクの摩擦で起きるシミの予防ができます。マスクの摩擦のシミの予防に、マスクの素材や形状など自分に合ったマスクを選びましょう。
また、マスクを長時間着ける時には、マスク内の蒸れでシミができやすくなります。肌に違和感があれば、マスクのあたる部分を保護するためにワセリンなどを塗ることもおすすめです。
摩擦レスマスクを選び、マスクの摩擦でシミにならないように気を付けましょう。
シミができてしまった後の対処法
シミができてしまった後の対処法には、日焼け止めなどの紫外線対策と毎日のスキンケアも行うと同時に、内側からのケアも必要です。
ピーマン、レモン、ブロッコリーなどに多く含まれるビタミンC、緑黄色野菜に含まれるビタミンA、豆類、かぼちゃなどに含まれるビタミンEは、シミ対策につながる食品です。
これらの野菜やビタミンA・C・Eなどが含まれているサプリメントなどを日頃から摂取し、内側からケアしていきましょう。
出典:シミに効く食べ物はこれ!体の内面からもシミ対策を|札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/stain-effective-food/
マスクの摩擦でシミができないように予防しよう
ここまでマスクの摩擦でシミができないようにする予防法をまとめてきました。
刺激の少ない、肌に優しいマスクを選び、マスクによる摩擦や乾燥が気になる部分にはワセリンなどを塗って保護することがおすすめです。
また、紫外線対策は忘れずに行う必要がありますが、マスクの内側はムレて日焼け止めが落ちやすいので、こまめな塗り直しを行ってください。
マスクの摩擦でシミができないように毎日の予防を心がけましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。