コラム─ Column ─

【専門家監修】日焼けによるしみの原因とは?防ぐ方法やできた後の対処法を解説

「ふと気がついたら、肌にしみができていた」
「うっかり日焼けをしてしまったけれど、どうやってケアをしたらいいのだろう?」
「今まで日焼けを気にしていなかったけれど、そろそろ対策した方がいいのかな?」
日焼けによる肌トラブルを経験した方や、年齢を重ねるごとにしみが気になるという方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、日焼けが元となるしみが発生する原因と、日頃から気をつけたいしみの予防方法を解説しています。また、日焼けによりしみができてしまった場合の対処法も紹介しています。

 

日焼けによるしみが発生する原因を知り、しみを防ぐ効果的な方法を実践することで、健やかな肌を保つことに繋がります。

 

日焼けによる肌への影響や、肌のしみが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

日焼けによるしみの原因

紫外線を慢性的に浴びると、皮膚のしみの原因となります。

 

人の皮膚は表皮と真皮からできていて、皮膚には有害な紫外線から身を守る機能があります。紫外線が肌にあたると、表皮内にある色素細胞はメラニン色素を作り出します。メラニンは紫外線や可視光線、赤外線を吸収することでDNAへのダメージを減少させています。

 

この紫外線の影響でメラニンが増加すると、肌の色は濃くなります。長年紫外線を浴び続けることや、肌のターンオーバーの速度が低下することで、メラニンが表皮内に大量に蓄積されてしまい、しみとなります。

 

出典:紫外線環境保健マニュアル2008|環境省
参照:https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf

 

出典:【初心者向け】メラニン色素とは?増える原因、減らす方法を5つ紹介|表参道メディカルクリニック
参照:https://om-clinic.com/column/1743

日焼けによるしみを防ぐ方法

日焼けが原因となるしみには、日頃から紫外線を浴びすぎないように意識することが大切です。ここからは、日焼けが元となるしみの発生を防ぐ方法をわかりやすく紹介します。

紫外線を防ぐために日焼け止めを使う

しみの原因となる紫外線を防ぐには、日焼け止めの使用が効果的です。

 

日焼け止めの使用効果や、紫外線吸収剤の有無や耐水性などの特徴は、それぞれの商品により異なります。商品に記載されている説明をよく読んでから、日焼け止めを正しく使用しましょう。

 

一度塗った日焼け止めは、手や服に触れたり汗をかいたりして落ちてしまうことがあります。十分な量を肌にムラなく塗り、2~3時間おきに重ね塗りをしましょう。

 

一般的に、日焼け止めが肌に影響のある紫外線を防ぐ効果は、PA(Protection grade of UV-A)とSPF(Sun Protection Factor)で表示されています。

PA入りの日焼け止めの効果

紫外線の波長が長いものをUV-Aといい、日光を浴びた後に肌を短時間で黒化させる特徴があります。PA(Protection grade of UV-A)は、短時間のUV-Aの照射によりみられる肌の黒化反応を指標にした、UV-Aの防御効果を示すものです。

 

PAは「PA+」、「PA++」、「PA+++」、「PA++++」の4段階に分けて表示され、+の数が多いほどUV-Aの防御効果が高まります。

 

出典:「SPF」と「PA」とは|日本化粧品工業連合会
参照:https://www.jcia.org/user/public/uv/glossary

→SPF入りの日焼け止めの効果

UV-Aよりも波長が短い紫外線をUV-Bといい、日光を浴びた数時間後に肌に炎症を起こす特徴があります。日焼けによるしみの原因にもなります。SPF(Sun Protection Factor)は、UV-Bによる日焼けの防止効果を示すものです。

 

SPFの数値が大きくなるほど、肌を赤く炎症を起こす日焼けの防止効果が高まります。SPFが50であれば、強い紫外線からもUV-Bによる肌の炎症を防止できると考えられています。したがってSPF測定法によりSPFが50を超えていた場合は、SPF50+と表示されます。

 

出典:「SPF」と「PA」とは|日本化粧品工業連合会
参照:https://www.jcia.org/user/public/uv/glossary

 

出典:紫外線の肌への影響|日本化粧品工業連合会
参照:https://www.jcia.org/user/public/uv/affect

シミ対策につながる栄養素を摂る

しみ対策には、以下のような抗酸化力の高い栄養素を摂る体の内側からのケアも効果的です。

 

・ビタミンC
・ビタミンA
・ビタミンE
・リコピン
・Lシステイン
・ポリフェノール
・エラグ酸
・フラボノイド

 

これらの栄養素は野菜や果物、豆類や肉・魚など食品から摂取できます。毎日の食事から、しみ対策に繋がる栄養素を意識してみましょう。

 

出典:シミに効く食べ物はこれ!体の内面からもシミ対策を。|札幌シーズクリニック
参照:https://ci-z.jp/info/freckles/stain-effective-food/

保湿ケアをする

紫外線を浴び続けてメラニンが表皮内に大量に蓄積されると、しみの原因となります。しかし、表皮が生まれ変わるターンオーバーを正常に保つと、メラニンが古い角質とともに排出されていきます。

 

このターンオーバーを正常に保つためには、肌の保湿ケアが大切です。肌が乾燥すると、ターンオーバーの速度が乱れ、しみなどの肌トラブルに繋がります。日頃のスキンケアで保湿剤を使用して、健やかな肌を保ちましょう。

 

出典:シミ・くすみ|メディアージュクリニック大阪梅田院
参照:https://mediage-osaka.jp/byage/40s/

日焼けによるしみができた時の対処法

紫外線対策やしみ対策を徹底していても、うっかりしみができてしまうこともあるでしょう。ここでは日焼けが原因でできてしまったしみを、できる限り目立たなくするための対処法を紹介します。

市販の薬を利用する

日焼けが原因のしみに用いられる市販の医薬品には、内服薬と外用薬があります。

 

日焼けが原因のしみの場合、しみの原因となるメラニンに働きかける成分が配合されたものを選びましょう。トラネキサム酸やL-システイン、ビタミンCなどがあります。

 

市販の医薬品を継続使用して、しみの改善が見られない場合には服用を中止し、医療機関を受診しましょう。

 

出典:しみの薬:処方薬と市販薬について|オラクル美容皮膚科
参照:https://www.oracleclinic.jp/lab/shimi/medicine/prescriptiondrugs/

 

出典:よくあるご質問 Q&A「市販薬のトラネキサム酸と、医療機関の処方薬の違いは何ですか?」|品川スキンクリニック 美容皮フ科
参照:https://shinagawa-skin.com/menu/tranexamic/

皮膚科に行く

しみができてしまった場合には、医師の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。

 

しみには様々な種類があり、しみの種類により有効な治療法が異なります。自己判断をして間違った治療をしてしまうと、しみがより濃くなってしまう可能性もあります。疑問があれば医師に相談するようにしましょう。

ビタミンやアミノ酸を積極的に取り入れる

しみができてしまったら、体の内側からビタミンやアミノ酸を取り入れましょう。

 

ビタミンCは優れた抗酸化作用があり、しみの原因となるメラニンの生成を抑制するとともに、メラニンを薄くする効果があります。ビタミンEは強い抗酸化作用をもち、ビタミンAは体の免疫機能を維持し、健やかな肌を保ちます。

 

コラーゲンやたんぱく質の素となるアミノ酸を摂取することで、皮膚や体の健康維持に繋がります。アミノ酸の一種であるL-システインは、メラニンの生成を抑制し、肌の代謝促進作用があります。

日焼けでしみができないよう対策しよう

紫外線を浴び続けると、しみの発生の原因となります。日頃から日焼けをしないように、状況に応じて日焼け止めを上手に使用するなどの紫外線対策が効果的です。

 

また、毎日の食事からビタミンやアミノ酸などの栄養素を取り入れてみましょう。肌のターンオーバーを正常に保つために、保湿ケアも忘れずに行いましょう。

 

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監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)

順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。

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