【専門家監修】化粧品を変えたらニキビができた!理由と対策方法もあわせて紹介
「化粧品を変えたらニキビができてしまったけれど、どうしたらいいの?」
「ニキビを防ぎながら新しい化粧品を選ぶことってできるの?」
ニキビをはじめ、肌荒れの心配から化粧品を変えにくいという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、化粧品を変えるとニキビができてしまう原因について説明します。また、実際にニキビができてしまったときの対処法と、ニキビができないような化粧品の選び方、新しい化粧品を使うこと以外でニキビができる原因も紹介します。
化粧品を変えることでニキビができる理由を確認できるため、その理由に合った対処法を試す手がかりになることでしょう。
ニキビにお困りの方や、これから新しい化粧品を試そうと考えている方は、ぜひ読んでみてください。
化粧品をかえることはニキビの原因になることも
多くの化粧品は、肌の凹凸を目立たなくさせるために超微粒子の原料を多く使用しています。さらに、肌なじみの良さを追求し、固形成分や油脂分も多く使います。
超微粒子原料が毛穴を塞ぐこと、固形成分や油脂分が毛穴に入り込むことで毛穴が詰まり、ニキビができやすい状態を作ります。化粧品を変えた場合、原料や成分が今までと変わるため、お肌にも影響を与えるのです。
出典:思わぬニキビの原因|メディア―ジュ ニキビクリニック
参照:https://www.mediage-daikanyama.jp/information/cause/cosmetics/
化粧品を変えたらニキビができた!考えられる原因とは
化粧品を変えたことでニキビができやすくなってしまう理由は確認できたでしょうか。
化粧品の配合成分に対する反応以外にも、肌のバリア機能が何らかの原因で低下していると、外部からの刺激に対して肌が過敏に反応し、ニキビができやすくなってしまいます。
ここでは、肌のターンオーバーと、生理前や体調の乱れを取り上げて詳しく見ていきます。
肌のターンオーバーのサイクルが乱れている
ターンオーバーとは、表皮と呼ばれるお肌の表面に近い部分で起こる現象です。表皮はさらにいくつもの層に分かれています。
ターンオーバーは、表皮の一番深い基底層で作られたお肌のもとになる細胞が、浅い層へ少しずつ押し上げられて、最後は古い不要な角質層として皮膚から剥がれ落ちていくことです。
ターンオーバーのサイクルは年代によって異なり、個人差はあるものの年齢を重ねると新陳代謝が下がり、お肌の入れ代わるスピードが遅くなります。
このサイクルが保たれなくなると、本来剥がれ落ちるはずの古い角質が表面に残ったままとなり、毛穴を詰まらせニキビができやすい状態になるのです。
体調の乱れや生理前
ニキビは、今の体調を映し出しているとも言えます。
特に生理前にできるニキビは、ホルモンバランスが影響しています。ホルモンバランスの変化が皮脂分泌の亢進を引き起こすためです。加えて、生理前の心身の不調からニキビを無意識に触り、悪化させてしまうケースもあります。
出典:女性向けニキビ治療|医療法人社団 桃源堂
参照:http://www.momotaro-net.com/yakuin/doc/nikibi2.html
化粧品を変えてニキビができたときの対処法
これまで、化粧品を変えることでニキビができる原因を紹介してきました。
それでは、新しい化粧品でニキビができた場合、どのように対処していけばよいのでしょうか。ここでは、対処方法を3項目に分けて紹介します。
化粧品の使用を中止する
化粧品を変えたらニキビができてしまった場合、その化粧品が自分の肌に合っていないことが考えられます。一度、化粧品の使用を中止しましょう。
また、化粧品の使い方が間違っているケースもあります。もう一度、パッケージなどで使い方を確認し、正しい使い方を心がけましょう。
肌に優しい敏感肌用の化粧品に変更
大人のニキビは、乾燥により肌のバリア機能が低下することでも起こりやすくなります。
化粧品を変えてニキビができてしまったときは、新しく購入した化粧品の表記を確認してみましょう。「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されている化粧品は、ニキビのもとになりにくい処方になるため、チェックしてみましょう。
低刺激で油分の少ない処方を選ぶことがポイントです。
医療機関を受診する
ニキビは、炎症がひどいと痕が残るケースもあります。
これまでは「まず化粧品やスキンケアで対応する」という場合が一般的でしたが、なかには誤ったスキンケアによってかゆみなどを悪化させてしまうこともあります。現在では治療法が進み、早期から医療機関で治療できるようになりました。
自分で試した方法によって改善が期待できなければ、ニキビが長引く前に、早めに医療機関を受診することがおすすめです。
化粧品を変えたときのニキビを防ぐ方法とは?
ここまでは、ニキビができてしまったときの対処法をお伝えしてきました。いくつか方法があるので、悪化する前に試してみましょう。
ここからは、ニキビを防ぎながら新しい化粧品に挑戦するための対策を紹介します。
購入する前に試用してみる
初めて使う化粧品は、実際に肌につけてみないと自分の肌がどのように反応するか分からない場合が多いです。
サンプルや安価なトライアルキットを活用して、肌が清潔な状態のときに少量をのせて試してみると良いでしょう。異変を感じたらすぐに水で洗い流します。
化粧品の成分をあらかじめチェックしておく
医薬品医療機器等法によって、化粧品は全成分表示が義務付けられています。
アレルギーや自分の肌に合わない成分を知っている場合は、購入前に必ずパッケージに記載されている成分を確認しましょう。
出典:化粧品の表示|東京都健康安全研究センター
参照:https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/k_yakuji/i-kanshi/cosme/c_label/
体調がいいときに使用する
先に紹介したように、生理前はニキビができやすい状態です。他の時期であれば使用に問題がなくても、生理前や体調が優れない時期にはニキビや肌荒れが起きてしまう場合があります。
初めて化粧品を使用するときは、体調が安定している時期を選ぶようにすることがポイントです。
化粧品を変えたこと以外で考えられるニキビの3つの原因
化粧品を変えたときに焦点をあてて、ニキビの防ぎ方やできてしまった後の対処法を説明してきました。
しかし、ニキビができる理由は化粧品を変えること以外にも考えられます。ストレス、ホルモンバランス、そして睡眠の3項目の影響について詳しく説明します。
1:ストレスを抱えている
大人になり働いていると、どうしても心理的なストレスを受けてしまいます。どんな仕事であっても、少なからずストレスは生じるでしょう。
特に、女性はストレスによって、視床下部―下垂体―副腎の機能調節異常から男性ホルモンが上昇し、その結果皮脂分泌が亢進してニキビが生じてしまうのです。ただし、これはすべての方が当てはまるわけではありません。
出典:女性向けニキビ治療|医療法人社団 桃源堂
参照:http://www.momotaro-net.com/yakuin/doc/nikibi2.html
2:ホルモンバランスが乱れている
ニキビができる理由の1つに、ホルモンバランスの乱れによる皮脂分泌の増加が挙げられます。
皮脂の分泌は主に男性ホルモンによって調節されます。男性ホルモンは思春期ごろから増加するため、ニキビはその頃から多くみられるようになるのです。
また、女性は妊娠や出産のために、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンが体をコントロールしていることが知られています。
生理前はエストロゲンの分泌が低下し男性ホルモンの働きが優位になることと、プロゲステロンが男性ホルモンに近い働きを持つことの2つが、ニキビを発生させる理由の1つです。
出典:ニキビの種類と治療方法について|川崎たにぐち皮膚科
参照:https://k-derm.net/2021/04/22/2105
3:睡眠不足
先に取り上げたホルモンバランスを崩す理由に、睡眠不足が挙げられます。
ホルモンには朝と夜で分泌のパターンが変化するものがあり、睡眠不足や昼夜逆転の生活はホルモンのバランスが崩れやすくなります。そして、そのような生活を続けるとにきびの悪化因子になるのです。できる限り、規則正しい生活を心がけましょう。
出典:睡眠不足とニキビ|宮の森スキンケア診療室
参照:https://www.m-skin.com/archives/7579/
化粧品を変えてニキビができたときは理由に合った対策を
化粧品を変えてニキビができたときの考えられる理由や、その対策方法を紹介しました。
できてしまったニキビはその理由に合った方法で進行を抑え、できるだけ早くケアを進めていくことがポイントです。さらに、生活習慣や食生活を見直し、スキンケアの知識を身につけて正しいお手入れができるよう心がけていきましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。