【専門家監修】5つのタイプ別の肌質改善方法|スキンケア以外でできることも紹介
「最近肌の調子が悪いので美肌になる方法が知りたい」
「肌質を改善して綺麗な肌に生まれ変わりたい」
「肌質を変えたいけど、そもそも肌はどのような構造になっているの?」
このように、肌悩みを感じている方は少なくないでしょう。
肌は見た目の印象を左右するため、ニキビや肌荒れがあるとコンプレックスに感じてしまいます。
本記事では、肌質改善についてや、肌の構造、日常生活でプラスすると美肌になる方法などを紹介します。この記事を読むことで、肌の仕組みや自分の肌質が理解できるため、肌質改善に向けて正しく効果的な方法を選択することができるでしょう。
肌質を変えて健康的な肌を目指している人、現在のスキンケアで効果がなく悩んでいる人は、ぜひ記事を参考にして下さい。
肌質改善とは?
潤いある肌になる方法が知りたい、くすみのない明るい肌に憧れるなど、肌悩みは人それぞれです。
肌質改善とは肌を美しく正常に導くことです。肌は28日の周期で生まれ変わりますが、紫外線の影響や生活習慣が乱れると、この周期が正常に回らなくなります。この周期の乱れが肌荒れなど不調の原因となるのです。
出典:肌質改善するには?肌トラブルの原因や効果的な治療方法|イデア美容皮膚科クリニック
参照:https://idea-clinic.jp/blog/hada001/
3層構造によって成り立つ肌の仕組みについて
肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造で成り立っています。この3層は、肌の美しさだけではなく、菌から身を守る、水分を体に留めてくれる、外からの刺激を与えないようにするなど、体の不調から守ってくれる役割があります。
出典:ニキビとの関係 皮膚構造と役割|伊藤メディカルクリニック
参照:https://www.ito-medical-clinic.com/2015/07/06/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%81%A8%E5%BD%B9%E5%89%B2%E3%80%80%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%83%93%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82/
1:表皮
表皮は肌を守る働きがあります。厚さ0.2㎜ほどで、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層に分かれていることが特徴です。
表皮は28日かけて生まれ変わり、これをターンオーバーと呼びます。このターンオーバーが正常な場合は美肌を保つことができますが、ターンオーバーが乱れると肌荒れなどを起こす原因となるでしょう。
出典:表皮|聖心美容クリニック
参照:https://www.biyougeka.com/dictionary/skin/epidermis/
2:真皮
表皮の内側にあり中から皮膚の働きを支えています。コラーゲンやエラスチンなど糸状の細胞と親水性コラーゲンやヒアルロン酸などで構成されていることが特徴です。
表皮は水分量を一定にする働きがあり、弾むような皮膚を保ってくれています。
出典:真皮|有楽町美容外科クリニック
参照:https://secure.yurakucho.co.jp/word/si013.html
3:皮下組織
皮下組織は真皮と筋肉の間にあり、ほとんどが脂肪細胞で成り立っています。血管や神経、汗腺などの通り道で、皮膚に必要な栄養を運び不必要な成分を排除する役割があります。
皮膚組織の血流を正常に整えることで、透明感のある肌に導いてくれるでしょう。
皮下組織は外からの攻撃から皮膚を守ることや、脂肪を蓄積する働きもあります。また、真皮を支えてたるみを防いでくれるのも役割の1つです。
出典:皮下組織|銀座ケイスキンクリニック
参照:https://www.ks-skin.com/55glossary/55glossary04/post_115.html
肌質には5つのタイプがある
肌質には様々なタイプがあります。肌質改善のためには、自分の肌を知って適切なケアや方法に心がける必要があるでしょう。
以下で5つの肌質タイプを紹介しています。自分がどのタイプに当てはまるか覚えておきましょう。
1:乾燥肌
普段よりも肌の水分量や脂の量が不足した状態を指します。ドライスキンなどとも呼ばれ、洗顔のしすぎ、ゴシゴシ力強く洗いすぎる、成分の合わないスキンケア商品の使用などが原因と考えられています。
皮膚のバリア機能が低下している状態です。
出典:乾燥肌とは?原因、症状、治療など|新宿駅前クリニック
参照:https://www.shinjyuku-ekimae-clinic.info/hihuka/kansou.html
2:敏感肌
敏感肌とは、通常より肌荒れなどを起こしやすい肌を指します。角質層のセラミドが不足していて、バリア機能が低下した状態です。菌やウイルスに攻撃されやすく、少しのことで炎症が起きてしまいます。
敏感肌は遺伝的な要素もあり、アトピー性皮膚炎の人に多いのは通常より免疫機能が働きすぎてしまうことが原因です。
出典:敏感肌・乾燥肌|大山皮膚科
参照:https://www.ooyamahifuka.com/treatment/skincare/
3:脂性肌
通常よりも皮脂の分泌が活発になった状態を脂性肌といいます。皮脂が増えるのは、ストレスや加齢、生活リズムなどで作用するテストステロンやアンドロゲンの影響と考えられています。
脂性肌になるとニキビができやすくなったり、くすみなどの症状が見られたりするでしょう。
出典:脂性(あぶら症)| 渋谷スキンクリニック
参照:http://shibuya-skin.com/dermatology/aburashou/
4:混合肌
混合肌とは口や目など部分的な所が乾燥し、鼻の頭などはオイリーになるなど、症状が合わさった肌のことです。混合肌はホルモンバランスや紫外線、女性の場合は生理などが影響します。日本人に多く見られる肌タイプの1つです。
出典:肌質改善|くみこクリニック北山院
参照:https://www.kumiko-clinic.jp/medical/skin/
5:普通肌
5つの肌タイプの中で、肌トラブルのない普通の状態です。健康な肌ですが、乾燥する寒い時期や花粉時期などに肌荒れを起こす場合があります。また、生活面でも影響を受けやすく、ストレスや睡眠不足などが増えると、肌が不安定になる場合があるでしょう。
出典:肌質改善|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
タイプ別の肌質改善方法
自分の肌質は理解できても、具体的な改善方法がわからず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
こちらでは、5つの肌質に合わせた肌質改善方法を紹介します。それぞれの特徴に適した方法を取り入れることで、肌をより効果的に整えることができるでしょう。
乾燥肌
乾燥肌の場合は、食べ物でビタミンを補給すると良いでしょう。とくに、色の濃い緑黄色野菜や、レバーなどを積極的に摂取します。
また、フォトフェイシャルやジェネシスといったレーザー治療器の導入も、肌の調子を整える効果が期待できます。
出典:ビタミントリートメント|くみこクリニック北山院
参照:https://www.kumiko-clinic.jp/medical/vitamin/
出典:フォトフェイシャル|くみこクリニック北山院
参照:https://www.kumiko-clinic.jp/medical/photo_facial_first/
出典:ジェネシス|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/genesis/
敏感肌
敏感肌はアトピー性皮膚炎の人などに多く、遺伝や体質が原因のケースがあります。食べ物で反応することが多くあり、牛乳、卵、小麦などがアレルゲンと考えられています。他にも、エビやイカ、さばなどを食べると肌荒れを起こす場合もあるでしょう。
年齢を重ねるごとにアレルゲン反応に変化があるため、常に自分の体について理解を深めておくことが大切です。
また、医師の診察に従いながらレーザーピーリングで肌細胞を正常にすると、肌の調子を整える効果が期待できます。
出典:アレルギー外来|くみこクリニック北山院
参照:https://www.kumiko-clinic.jp/medical/allergy/
脂性肌
毛穴を引き締める効果があるジェネシスで治療することや、ピーリングでターンオーバーの周期を整えると、皮脂量が正常に整い肌の調子を整える効果が期待できます。イオン導入器で、肌の角質層へ美容成分を浸透させることも効果的です。
また、食生活の見直しも大切です。ビタミンAなどの栄養を取り入れて、肌の潤いを蘇らせましょう。
出典:ケミカルピーリング|くみこクリニック北山院
参照:https://www.kumiko-clinic.jp/medical/chemical_peeling/
出典:イオン導入|くみこクリニック北山院
参照:https://www.kumiko-clinic.jp/medical/ion/
混合肌
混合肌には、乾燥とたるみからくる「しわ」を目立たなくするためのヒアルロン酸の導入が効果的です。しわの悩みは加齢とともに多くなり、同時に肌水分も損なわれていきます。
ヒアルロン酸を導入することで、しわや乾燥に働きかけて肌をハリや潤いのある状態へ導いてくれます。
また、敏感肌の人でも治療できるジェネシスは、たるみや毛穴などの様々な肌悩みにも対応しているため、混合肌の人も使用することで美肌へと整えてくれるでしょう。
出典:ヒアルロン酸|くみこクリニック北山院
参照:https://www.kumiko-clinic.jp/medical/hyaluronan/
普通肌
普通肌の場合は、普段の生活を健康的なものにして環境を整えておくことが大切です。しっかり睡眠をとってストレスのない生活を送ると、肌を正常な状態に保つことができます。
また、スキンケアなども普段から入念にしてトラブルのない肌を心がけましょう。
出典:肌質改善|くみこクリニック四条烏丸院
参照:https://www.kumiko-clinic.net/skin/
スキンケア以外でできる肌質改善方法
肌の再生化を活発にするためには、スキンケア以外に日常生活に取り入れると良い方法があります。食事や睡眠など、当たり前の習慣を意識することが肌質改善に繋がります。以下を参考にして自分でできることを始めてみましょう。
筋トレやストレッチなどの運動をする
筋トレやストレッチなどの運動は肌質改善に効果的です。運動をすると体の血流が良くなり代謝がアップします。代謝が上がると老廃物を排除して、必要な栄養素を体中に取り入れる作用が高まり、肌のターンオーバーにも働きかけてくれます。
出典:ハリと潤いを取り戻そう!肌荒れの原因とその治し方|美容皮膚科タカミクリニック
参照:https://takamiclinic.or.jp/doctorscolumn/other/139083/
睡眠をしっかりとる
ターンオーバーは睡眠中に働くため、睡眠をしっかりとることは肌質改善に繋がります。不規則な生活で睡眠不足が続くと、ターンオーバーの周期が悪くなり肌トラブルの原因となるでしょう。そのため、日頃から睡眠の確保に努めることが大切です。
出典:肌質改善するには?肌トラブルの原因や効果的な治療方法|イデア美容皮膚科クリニック
参照:https://idea-clinic.jp/blog/hada001/
紫外線対策をする
紫外線は様々な肌トラブルの原因となります。夏だけではなく、冬など年中通して紫外線対策をすることで肌質改善へと繋がります。日傘や日焼け止めなどを頻繁に使用して、紫外線から肌を守りましょう。
出典:肌質改善するには?肌トラブルの原因や効果的な治療方法|イデア美容皮膚科クリニック
参照:https://idea-clinic.jp/blog/hada001/
脂質やタンパク質を摂るようにする
脂質とタンパク質は炭水化物と並ぶ3大エネルギーです。脂質には体内で細胞膜を作る成分があります。また、タンパク質には、皮膚や髪などを構成する栄養素が含まれています。
肌質改善には、脂質やタンパク質を摂取することが大切です。
出典:たんぱく質|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html
出典:脂肪 / 脂質|厚生労働省
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-014.html
サプリメントを取り入れてみる
ビタミンやミネラルなどの栄養素は、エネルギーを作り組織や細胞の生まれ変わりをサポートしています。糖質や炭水化物ばかり摂取していると体の機能が働かず、肌再生にも影響を及ぼしてしまいます。
肌質改善にはバランス良く栄養を摂る必要がありますが、食事で摂取するのが困難な場合は、サプリメントを取り入れてみることもおすすめです。
出典:サプリメント|みずぐち形成外科クリニック
参照:http://www.mizuguchi-clinic.jp/treat/06_2_0.php
自分の肌に合った肌質改善方法を知って取り入れてみよう
肌質改善するためには、まず自分の肌タイプを把握して、どのような方法で改善すれば良いか見極めることが大切です。美肌に近づけるため、正しいスキンケアや運動、食生活の見直しをして自分に自信をつけましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。