【専門家監修】洗顔はどのタイミングでする?正しい洗い方も詳しく紹介
「洗顔っていつするのか決まっているの?」
「どのタイミングで洗顔すると良いの?」
このようにいつ洗顔するのが正しいか分からない人は多いのではないでしょうか。
出掛ける前、帰宅後、入浴時など1日の流れの中、意識することなく自分のタイミングで洗顔している人がほとんどでしょう。
本記事では1日の洗顔回数や正しいタイミング、基本的な洗顔のやり方、洗顔時におこしがちな間違いなど肌のダメージを抑えながらきれいに洗い上げる方法を紹介しています。
この記事を読むことで、1日のどのタイミングで洗顔すると効果的なのか、美しい素肌に導くための洗顔の仕方が分かるでしょう。
洗顔方法について不安を感じている、洗顔から肌のケアを見直したい人は記事を役立ててみてください。
洗顔は1日何回すれば良い?
洗顔は1日に2回するのが理想的だと言われています。ベタつきや汚れを気にして日に何度も洗顔してしまうと、洗うたびに保湿成分や皮脂などが流されてしまい、肌荒れが起きてしまう可能性があるでしょう。
清潔に保ちたい場合は洗う回数を増やすのではなく、洗顔の仕方を意識してみてください。肌が敏感な人、乾燥しがちな人は夜の洗顔のみ洗顔料を使用してしっかり洗うなど加減してみましょう。
出典:洗顔を見直してみませんか?皮膚科が紹介する正しい洗顔法|日比谷ヒフ科クリニック
参照:https://www.hibiya-skin.com/column/202005_01.html
正しい洗顔のタイミング
正しいタイミングで洗顔すると、汚れを落とす以外にもメリットが得られます。お肌のお手入れの仕方は朝と夜で違いますが、お手入れ前の洗顔も朝とメイク落としのクレンジングを使用した1日の終わりとで果たす役目が変わるのです。
朝も夜も洗顔後にはスキンケアやメイクが待っています。洗顔からケアやメイクまでスムーズに行えるよう、洗顔に適したタイミングがいつなのかをチェックしてみましょう。
朝起きてすぐ
朝の洗顔の正しいタイミングは朝起きてすぐです。まだ少し眠気の残る起床後の洗顔は目を覚ますだけでなく、化粧ノリに関わる大事な役目も担っています。
夜の洗顔後にずっと家にいたとしても皮脂や汗、チリ、ホコリなどにより汚れる可能性はあり、朝の肌がきれいな状態だとは言えません。
油分や汚れが顔の表面に残っていると、メイクをしても理想的な仕上がりを期待できないでしょう。
出典:朝洗顔に洗顔料は使った方がいい? ぬるま湯だけだと肌荒れに⁉|大西皮フ科形成外科【大津石山四条烏丸】
参照:https://www.onishiskinclinic.com/blog/20210317.html
夜の入浴前か入浴中
夜の洗顔は入浴前や入浴中が適しています。スムーズにお肌をケアできるように化粧落とし後の汚れを取り除くことが夜の洗顔の役目です。
化粧を落としたら、石鹸や洗顔料を使って洗いましょう。乾燥しないうちにケアできるよう入浴の最後に洗顔しましょう。
なお、敏感肌や乾燥肌の人は湯気でふやけてしまう入浴中よりも、入浴前の洗顔がおすすめです。
正しい洗顔方法
誤った方法で洗顔し続けてしまうと、思わぬ肌トラブルを招くおそれがあります。いくつかのポイントを意識し洗顔していけば、肌への負担を抑えながら不要な汚れを取り除けるでしょう。
ここでは美肌づくりに欠かせない正しい洗顔方法を流れに沿って紹介していきます。これまでの洗顔方法が間違っていないか見直してみましょう。
手を清潔にする
顔を洗おうと思ったとき、洗顔前にすることがあります。まずは、洗顔に使う手を洗って清潔にしましょう。
何かに触れなければ手の表面はきれいなように思えますが、目に見えない汚れなどがついている可能性があります。そのまま水洗いするだけでなく、石鹸やハンドソープを使って洗いましょう。
顔をぬるま湯ですすぐ
手がきれいになったら次は予洗いしていきましょう。予洗いでは洗顔料や石鹸を使いません。何もつけずにぬるま湯だけですすぎ、顔の表面に付いているほこりなどをきれいに流します。
すすぎのときに気をつけたいのは使用するお湯の温度です。冷たい水や熱いお湯は避け、ぬるま湯を使ってサッと流す程度に洗いましょう。汚れを落とそうと手でこする必要はありません。
泡をたっぷり作る
予洗いが終わったら泡立てネットや手のひらなどを使って洗顔料や石鹸を泡立てましょう。
手の向きを変えても崩れないくらいしっかりした泡をたっぷり作りましょう。水を加えながら少しずつ空気を含ませて、きめ細かな泡を作るのがポイントです。
泡で優しく洗う
作った泡はメイク崩れしやすい皮脂の多いTゾーンから順に顔全体へのせていきます。手や指でなく泡で洗顔するように優しく洗いましょう。
顔に泡をつけたままの状態で湯船につかり、パックのように時間を置いてから洗うのは避けてください。
泡を使うと肌を直接こすらずにすみます。指のはらと顔の間で円を描きながら泡をそっと動かし肌が傷つかないよう汚れを落としましょう。
ぬるま湯で優しく洗い流す
泡で洗い終わったらぬるま湯ですすぎます。すすぐときもぬるま湯を軽く顔にかけていくイメージで、優しく洗い流していきましょう。
すすぎ残しがあると刺激を受け、肌にトラブルがおこる可能性があります。手の届きやすい顔の真ん中あたりをすすぐのは簡単ですが、生え際の部分やあごの下は不十分になりがちです。目頭、耳や鼻の下、小鼻の脇など落としにくい部分も意識してすべて流しましょう。
出典:吹き出物になりやすくなる洗顔料のすすぎ残し|新宿 皮膚科
参照:https://www.shinjuku-cli.com/hifuka/%E5%90%B9%E3%81%8D%E5%87%BA%E7%89%A9%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%B4%97%E9%A1%94%E6%96%99%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%99%E3%81%8E%E6%AE%8B%E3%81%97/
優しく水分を拭き取る
洗い終わったら優しくタオルで押さえるようにしながら、顔や顔の周りに飛んだ水分を拭き取っていきます。顔に直接触れるため、タオルは清潔なものを使いましょう。
タオルの繊維による肌への負担が気になる人は、水分を吸収しやすいティッシュペーパーなどを利用してもかまいません。拭き取るときも生え際や耳の下あたりまで気を配り、丁寧に顔全体の水気を取りましょう。
洗顔後はすぐに保湿する
洗った後は肌をケアするタイミングが重要です。さっぱりして気持ち良くてもそのままにせず、すぐに保湿しましょう。
健康な肌は普段pH4.5~6.0の弱酸性ですが、洗顔後はアルカリ性に傾きます。肌は肌自身の力で元に戻ろうとする途中、悪玉菌が増えやすい弱アルカリ性になるため、早く弱酸性に近づくよう保湿による手助けが必要です。
そのため、洗顔後は時間をあけずに保湿するよう習慣づけましょう。
出典:バッサのこだわり|WASSER(バッサ)公式通販サイト
参照:https://www.wassershop.jp//concept/
朝と夜の洗顔で注意すること
注意点を含めて正しい洗顔方法について解説してきましたが、気をつけておきたいポイントはほかにもあります。毎日の洗顔でしている何気ないことで、気づかぬうちに肌を傷つけてしまっていないかチェックしておきましょう。
ここでは朝と夜の洗顔でどのような点に注意したら良いか見ていきます。
熱いお湯で洗い流さない
予洗いや泡を洗い流すときは熱いお湯で流さないようにしましょう。入浴時はついついお風呂の温度と同じ熱いお湯を洗顔にも使いがちですが、洗顔には人肌よりも少し低めのぬるま湯が向いています。手を抜かず温度設定を確認してから洗顔し始めましょう。
季節によって温度を変えず、一年を通してぬるま湯を使うようにしてください。
シャワーを直接顔に当てない
入浴時に洗顔するときは、勢いよく出てくるシャワーのお湯を直接顔へ当てないようにしましょう。入浴中は、シャワーの温度が洗顔に適した温度より高めになっている場合があります。
シャワーを利用して洗顔したい場合は、まず洗顔にちょうど良い温度になっているかを確かめましょう。高めに設定されているときは温度を下げ、蛇口から手でぬるま湯を受けるときと同じ方法で洗顔してください。
タオルでゴシゴシと拭かない
洗顔後、早く水気を拭き取ろうとしてタオルでゴシゴシこするのはやめましょう。手触りの良い柔らかいタオルであっても、力を入れて拭くのは避けます。軽くタオルを肌に当てて少しずつずらし、できるだけ摩擦を減らして拭き取るのがコツです。
タオルは使い続けている間に繊維が毛羽立ち、使い始めとは肌ざわりが変わってきます。古くなったら新しいものと取り換えましょう。
毎日同じタオルを使わない
きれいに洗った顔を拭いたタオルであっても、そのまま干して数日同じタオルを使うのは避けてください。条件にもよりますが、使ったままにしたタオルは雑菌が広がり、乾かしても残ってしまうと言われています。
使ったタオルをそのまま乾かし再度使えば、洗顔で汚れを落としてもまた雑菌がついてしまうでしょう。洗濯していないタオルの雑菌は日を追うごとに増えていきます。使ったものは洗い、常に清潔なタオルを準備しておきましょう。
正しいタイミングで洗顔しよう
洗顔のタイミングは肌の調子にも影響します。朝と夜に一度ずつ洗うだけで、顔を清潔に保つことは可能です。朝は起床後、夜は肌の状態に合わせてタイミングを決めましょう。
朝も夜も洗顔の方法が間違っていると、肌の環境が整わず効果的なスキンケアができません。記事を参考に洗顔方法や洗顔時の注意点に気をつけながら正しいタイミングで洗顔し、きめ細かくハリやツヤのある肌を目指していきましょう。
監修者
青山ラジュボークリニック
https://rajeubeau-clinic.com/wp/
院長 沼本 秀樹 先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。医師としてアトピーや敏感肌などの悩みを持った患者と数多く向き合ってきた経験から自身で東京青山にて美容系ラジュボークリニックを開業。女性の肌の悩みを解決できる良質なサービスを提供し続けている。